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読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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セキュリティはなぜ破られるのか

「なぜ破られるのか」3つの原則。完全な防御ラインは現実的には作れない。防御ラインの内側の異分子には勝てない。セキュリティを考える上で最弱のパーツは人間である―IT化が日進月歩で進む社会で未知の局面、新しい技術に直面しても、大切な情報、お金、命、名誉…を守るために、この原則をふまえた「セキュリティの考え方」を解説する。

「セキュリティとはなんぞや?」という基本的な考え方が詳しく書いてある(ようだ)。

しかし、すこしばかり専門的にやっているので、そういうのって今さらなんだよねー。挙げている例なんかは、分かりやすいようにと工夫されているようだが、自分には奇異に写った。

人間性に基づいたセキュリティの脆弱性のようなものを期待して読んでしまった。

星1つ。

途中からは見出しだけ読んで、流し読み。

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英語より日本語を学べ―焦眉の急は国語教育の再生だ

初等教育、とりわけ国語教育の劣化をこのまま放置すれば、日本は土台から崩れる! 第一線で活躍する学者による、教育をめぐる対談集。これからわれわれ日本人が実現し、実践していくべき教育とは何かを示す。

対談は「だいたいやね」でおなじみの竹村さんと、「声に出して読みたい日本語」の齋藤さんだ。

やっぱり、対談モノって苦手なんだなー。良いことを言っていると思うんだけど、なかなか頭に入ってこない。

2人の主張は「国語力をつけなければならない。そのためには、本をたくさん読まなければならない」というもの。この主張に同意する。

この歳になって本を読むようになったけど、学生の頃からもっと読んでいればよかったと思うもんね。

特にビジネスで会話をする時に語彙の豊富さは無いよりあったほうが良い。自分の説明が分かりにくいと感じたら、別の言葉で言い換えたりするというのは本を読んでいるのと、いないのでは違うと思うから。

本を読むための試みとして齋藤さんが講義でやっているのは、読んだ本をリストアップして、その感想を仲間同士で発表させるということ。そうすると、お互い刺激があって本を読む習慣が定着していくのだそうだ。このブログでも同じことをやっているなーと思った。

星3つ。

対談なので、説得力に欠ける。

世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白

2000年12月30日深夜に発生した世田谷一家殺害事件。いったい誰が、何の目的であの残虐な事件を引き起こしたのか? 発生以来事件を追い続けた著者が、決定的証拠をもとに実行犯を特定した衝撃の一冊。

いまだ記憶に新しい「世田谷一家殺害事件」のルポ。まだ解決してなかったんだ。てっきり解決したもんだと思っていた。

丁寧に取材がされている。「事実は小説よりも奇なり」とは、よく言ったもんだ。小説を読んでいるような、展開でページをめくらされた。著書では実行犯まで特定しているし、今までこういうのってなかったんじゃないかな。とても新鮮だった。

しかし、表現はまどろっこしい。こういうルポは簡潔な表現を心がけたほうが、読者にはストレートに伝わるって良いと思うんだが。また、その表現も感情的に感じた。せっかく興味深い内容なのにもったいない。

星3つ。

一応の推定

轢死した老人は事故死だったのか、それとも重病の孫娘を助けるために自殺したのか。ベテラン保険調査員・村越の執念の調査行が、二転三転の末にたどり着いた真実とは? 巧みなプロットで描かれたミステリー。

地味なんだけど、安心感があった。松本清張の作風に似ているなと思ったら、第13回松本清張賞受賞作品のようだ。

面白いし、続きが気になってしまって一気に読んだ。

しかし、最後のデンデン返しはそれほど驚くことではなかった。また、安心して読めるという反面、エンターテイメント性には乏しいと感じた。

伊坂幸太郎や東野圭吾のような作家が好きな人は、この作風は若干退屈に感じのではないだろうか。

星3つ。

実践・交渉のセオリー―ビジネスパーソン必修の13のコミュニケーションテクニック

生産的な交渉の技術を習得する、13のコミュニケーションテクニックを紹介。感情に左右されない、合理性と誠実さに基づいた交渉のノウハウが満載。

とても実践的な内容だった。

生産的な交渉のテクニックが丁寧に書かれている。「悪い例」を挙げて、どのよに交渉を進めればよいのかという「良い例」も挙げてある。

13のルールを具体的に挙げている。こういう風に交渉できたら、もっと仕事が楽に進むんだろうな。

わかっちゃいるけど、なかなかできないのが準備を万全にしておくこと。相手のキャラクターを知った上で、どのような準備をしておくのかというのが、とても重要だと感じた。

挙がっている具体例で、自分が弱いと感じているのは相手からの電話による交渉。電話はというものは、かえてが優位。そして、短時間で電話を終わらさなければならないという、先入観を持っている。だから、電話だとあせってしまうんだよな。しかも、電話だと交渉の準備もできていない場合が多い。

この本に書いてあるように、要点だけ聞いて、なんらかの断りを入れて折り返すというテクニックを使うようにしよう。

しかし、この電話交渉は意識して使えば悪用できそうだ。

星4つ。

明日からの仕事に役立てたいテクニックが多くある。

「つながり」という危ない快楽―格差のドアが閉じていく

ミクシィ、2ちゃんねる、サッカーなど、「マイ・コミュニティ」にいれば幸せな人々の未来は? 団塊ジュニア世代がどんなコミュニティに帰属しているのかを分析しつつ、自我を回復し、社会とつながるための解決策を提示する。amazon

amazonの評価はさまざまだ。

下流社会 新たな階層集団の出現/三浦 展」を批判したいだけの本のような印象を持った。確かに「下流社会 新たな階層集団の出現/三浦 展」は仮説を並べているだけなので、鵜呑みにしてはいけない。けど、とても刺激のある本だった。

本書では、ただ感情的に「下流社会 新たな階層集団の出現/三浦 展」を批判しているだけ。結局何が言いたいのかはわからなかった。

最後の章に、漫画「DEATH NOTE」を目指せというような記述があった。キラではなく、「初代L」になれと書いてある。キラは小泉の思想に似ているだとか、そんなことも書いてあった。しかし、いかんせん思い込みが激しい記述。本文にも「L萌えの私としては」のような記述もある。せっかく興味深い例を挙げているんだから、もっと冷静に、論理的に書けば理解できるんだけど。 

途中から飛ばしと飛ばし読んだ。

星2つ。

「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いか―弁護士が教える論理的な話し方の技術

「そんな話は世間では通用しないよ」「他の人もみんな言ってるよ」 そんなふうに言われたら、あなたはなんて言い返しますか? 飛び火作戦、門前払いの手法、そもそも式論法など、弁護士が論理的な話し方の技術を伝授します!

論理的に話すテクニックを丁寧に解説している本。

日常的によく聞くような命題を中心に展開しているので取っ付きが良い。それゆえ、日常生活はもちろん、ビジネスシーンでも十分活用できる。

茶化すのではなく、真面目に解説しているのにも好感がもてる。

テクニックも素晴らしいのだけど、議論の目的をちゃんと捉えているところも憎い。それは「議論とはより良い結論に導くためのもの」ということ。

タイトルにもなっている「わたしと仕事、どっちが大事?」という質問、されたことある?我が家ではこのような質問は無いけど、この質問をされたらどうやって答えるか。

もちろん、著書ではこの質問の非論理性をきちんと説明しているけど、議論の目的である「より良い結論を導く」に到達するためには、この質問を論破することではない。

修学旅行の消灯時間終了後に騒いでいた生徒に向かって先生の発する言葉「今、何時だと思ってるんだ!」も同様だ。文字通りの質問と捉えて「23時です。」や「何時か分からないので教えてください。」と答えてはいけない。

それ以外にも、実際の会議やお客さんとの打ち合わせで使えるテクニックがある。

よく自分が使っているテクニックも載っていた。それは、選択肢を出して相手に選ばせるというテクニック。仕事では「誤導」を目的としていないんだけど、自分達のやりやすいように仕事をするため、選択肢を提示して相手に選ばせるというのはよくやる。選択肢を出すと、相手はその中から選ばなくてはならないという心理状態になるから、物事を進めやすいんだ。

著書に書いてあるテクニックを全て身につけることができたら、言うこと無し。無敵な気がする。

また、この本で悪い例とされているような使い方をするのもテクニックとしてはありかもしれない。論理的ではない話し方で、あえて強引に話を進める場合なんかも、使えそうだ。

何回か読んで、実践していくのがいいんだろうな。こういうのが苦手なので、意識してやっていくことにしよう。

図書館で借りた本だけど、買ってもいいかなと思った。

星5つ。

この手の本にしては、と言っては失礼だけど、とても面白く読めた。

ロト6で3億2千万円当てた男の悲劇

著者のブログ「ロト6成金のセレブな私生活」の書籍化。

このブログが公開された当初は、よく読んでいたんだけど最近はほとんど読んでいないのが実情。

書籍化されるにあたって追記されるようなことをどこかで読んだので、手に取った。

しかし、ブログそのものだった。少しぐらい文言は変更されているかもしれないが、それは自分にはわからず。

ブログを読んでいれば、読む必要はないと思う。あえて読むなら、巻末数ページにあるインタビューぐらいかな。

ブログの書籍化って難しいと思う。Webという媒体で発表されてから、紙という媒体に転写されるまで、どうしてもタイムラグがあるから、その新鮮さが失われてしまうと思う。

だからといって、書籍化されるからと余計なエピソードを入れるのも、そのブログが持っている良さを失ってしまうだろう。まぁ、そんなエピソードを入れるぐらいなら、最初からブログで記事にしているだろうし。

星1つ。

ブログを読んだことがなければ、読んでもいいかなという感じ。ロト6の必勝法なんてのは書いてないので、気をつけて。

憲法九条を世界遺産に

最近、憲法9条や靖国神社等の本を見かけると、手にとってしまう。北朝鮮の動きも活発だし、色々と気になるんだ。

期待していただけに残念。

対談だから、話があっちへ行ったり、こっちへ行ったり。結局何を言いたくて話をしているのか分からない。対談という形式をとりながら、自分の頭の良さをアピールしたいだけで、気持ちの良い単語を発しているだけなんじゃないのと邪推したりしてしまった。

また、対談の相手が特別に好きでなければ、読み進めるのはつらい。実際、爆笑問題をそれほど好きでもない自分にとってはネ。爆笑問題の番組もあまり観ないし。

昔は良い番組やってたんだけどなー。特に、深夜に眞鍋かをりとやってた、本を紹介する番組が好きだったのだが。

対談のためプロットもほとんど無いので、どこに重要なキーワードが隠されているかもわからないから、読んでいて疲れるんだ。

また、扱っている題材が宮沢賢治の思想だとかで、基礎知識の無い自分にはほとんど理解できなかった。宮沢賢治で知っているのって、「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」ぐらいだよ。彼の思想なんて、知らないっつーの。宮沢賢治の思想って、知っておかなければいけない知識なのかな?

その中でも思ったのは、「バカの壁」を書いた養老 孟司と、この対談の2人の考えが同じだということ。両者とも戦争するにしても「後ろめたさ」が必要と考えているようだ。

星2つ。

北朝鮮の動きが気になる今、憲法9条に思いを馳せるのも一興だよ。

下北サンデーズ

上戸彩が主人公でドラマ化された作品。下北沢を拠点とした劇団「下北サンデーズ」が小劇場の下積みを経て、大きな劇場へとステップアップするサクセスストーリー。

面白くないことはないんだが、どうしても展開が都合よすぎるでしょ。せっかく良さげなキャラクタが出てこようとしているのに、上手に生かされていなかったと感じた。

ネタバレになってしまうのであまり書けないけど、最後のエピソードも無理がある。というより、予定調和過ぎる。どう読ませたって、ラストはそうなるって誰でもわかるよ。

石田衣良って、こういう風に何も考えないで書いたような軽い作品をたまに出すんだよな。もっと、自分の書きたいものを書いて欲しい。

まぁ、「県庁の星」「ドスコイ警備保障」と連続して、こういうサクセスストーリー系の小説を読みすぎてしまったのが原因かもしれないが。

星2つ。

どうしてこの本がドラマの原作になったんだろう?

ドスコイ警備保障
社員は全員元力士。史上最強の警備会社!引退後の力士たちの再就職先として、相撲協会の名物理事長が提案したのは警備会社の設立だった。

「都立水商」を書いた人ということで、手にとった。

ドスコイ警備保障という会社で、廃業した力士を集めて、色々な仕事を展開していく最後はハッピーエンドという、典型的なサクセスストーリー。

こういうサクセスストーリーは好きなんだけど、山場が無かったんだよな。どこかで聞いたようなエピソードばかり。そして、出てくる登場人物は良い人ばかり。

悪いやつが現れて、少しは逆境に立たされないとね。読んでるこちらとしては、ハラハラドキドキしたいわけよ。

星3つ。

箇所箇所でホロリとさせられるところもあって、軽く読める。

県庁の星

織田裕二が主演で映画化もされた作品。

エリート公務員の「県庁さん」が民官交流というので、スーパーで1年間研修するという話。最初はステレオタイプな公務員っぷりを発揮していて、スーパーでも浮いてしまうんだけど、徐々に皆から認められていくという話。

漫画でも読んでいたので、おおまかな粗筋は知っていたので、途中まではちょっと退屈だった。
けど、こういう話は嫌いじゃない。「県庁さん」がだんだんスーパーの仲間に認められながら、リストラ対象となっているスーパーに貢献していく様が生き生きと書かれている。

星4つ。ラストの方は涙しそうになった。

爽快な気分になれる本。映画も観てみたいな。

企画書は1行

「やりたいこと、伝えたいことを一言で表すのが重要だ」というのに同感。

しかし、これが難しいんだ。どうしても、プレゼンの資料を作るにしても、スライドいっぱいに文字を並べてしまいがちになる。そうすると、相手に伝えたいものがボヤけてしまうんだろう。

本来の目的である企画を通すということではなくなり、企画書を作成することが目的になってしまっているんだな。これ、反省。

最近、企画書っぽいものを作ったのだが、どうも説明資料的になってしまった。自分は企画を提案する時、相手に具体的にイメージさせたいがために、より詳細なところまで考えてしまう傾向にある。確かに、イメージは沸くだろうけど、「面白そうだ。やってみたい」と相手の行動を促す動機となるには、この手法だと不十分だろう。

1行というような、短いセンテンスで相手に伝えるという意味では、プレゼン手法の高橋メソッドも面白そう。

もちろん、その1行にたどり着くのは相当考えないとね。

星4つ。

なにかを企画を通したいとき、役に立つかも。

いわゆるA級戦犯―ゴー宣SPECIAL

とても刺激的な本だった。実は、あまり期待しないで読んだんだけど、ページをめくる手が止まらなかった。

内容はタイトルが示しているように、東京裁判とA級戦犯の話。

主張は明確。「東京裁判は裁判ではない。よって、ここで裁かれたいわゆる『A級戦犯』は犯罪者ではない。」ということ。

また、この本にあって知らなかったこともあった。例えば、ポツダム宣言を受け入れて無条件降伏したという自分の認識だったんだけど、ほんとは条件があって、ポツダム宣言は休戦協定だったこと。A級・B級・C級は罪の重さのランクではなく、便宜的な分類だということ。

半分以上が漫画なので、とてもわかりやすい。

当時の要人の考え方も興味深い。天皇を守るという意識。参戦をとめることができなかった後悔。敗戦に追い込んでしまった責任感。色々なものを抱えていたようだ。

星5つ。

こういうテーマを扱った本は敬遠してしまう傾向にあるが、ぜひとも読んだ方がいいと思う。漫画だから本屋で立ち読みでも。

東京裁判、A級戦犯をはじめとする靖国問題、安部総理になってからますます気になる中国、韓国との関係を考える上でその一助になることは間違いない。

ドラママチ

妊娠、恋愛、プロポーズ…女はいつも何かを待っている。中央線沿線の「マチ」を舞台に、小さな変化を「待つ」ヒロインたちの8つの物語。

なんとかマチのように、最後にマチが付く短編が8つある。

著者の作品を読んだのはこれが初めて。女性の心理描写を描き方がすごい。冷静に、そして緻密に主人公の内面を表現していると感じた。

だけど、ストーリー展開がイマイチなんだよね。

一番最初におさめられている「コドモマチ」がそうだった。「これから、どんな展開になっていくのか?」と期待に胸を膨らませて読んでいると、「え?で、何が言いたかったの?」という終わり方。

2つめの編は違うだろうと思って、次におさめられている「ヤルキマチ」を読んだが、同様の感想だった。

これ以降もそうだろうなと思い、読むのを断念。

星1つ。

こういう展開が好きな人もいるんだろうけど、自分には合わなかった。

 

「男運の悪い」女たち

出会いがあっても「次」に進めない、誘えば断られる、恋人ができても不倫…、とりあえずマンション買っちゃった!「私の男運は最悪」と嘆く女性たちを、実例をもとにタイプ別リポート。誰もが陥りやすい欠点が一目でわかるチェックリストつき。悪運を断ち切って、幸せをつかむ開運のヒントがいっぱい。

特徴的な人物をピックアップしているとはいえ、とても興味深く読めた。よくある「ダメな女」をチャカしているようなものではない。著者が様々な女性を冷静に分析し、ちゃんとした言葉で書いてあるのに好感を持てる。

1章「男運を生かせない女たち」にある「ピンポイントを狙いすぎる女」の記述。確かに、出会いって「思わぬところ」でって多いから。一本釣りを狙うよりも、大きな網ですくっていった方が収穫が大きいよなー。そういうピンポイントを狙う女性って、その場に賭けてくるから、必死っぷりが怖いような時があるんだよね。

星4つ。

これは、ぜひ読んで欲しい一冊。 

ウルトラ・ダラー

背信者は、霞が関に実在している!? 前NHKワシントン支局長の著者が、偽ドルと「知られざる拉致」の闇を描ききる。発売前から各紙誌騒然のスパイ巨編。

文章のテンポに慣れるまでには少し時間が必要だったけど、それからは面白く読めた。

物語は偽ドル札を製造するための布石から始まる。 偽ドル札を製造する北朝鮮に関連して、日本の外交官や英国・米国のシークレット・ サービスがテンポ良く物語を展開する。

あながちフィクションではないのではないか思う。 核による瀬戸際外交戦略を進めたい北朝鮮が、偽ドル札を大量に製造し、巡航ミサイ ルと購入しようと企む。その背景に見える中国の影。

北朝鮮への拉致問題や金総書記の息子(?)の極秘来日のような実際の出来事を絡めて あり、ものすごくリアルに感じた。

この前の北朝鮮のミサイル発射問題に関しての中国の動きを思い起こした。この物語に出てくる北朝鮮を陰からあやつる中国の影が、どうも頭の中でオーバー ラップするんだよね。

そういうのは面白かったんだけど、残念なことに話を広げすぎた感は否めない。風呂敷を広げたはいいが、最後にその風呂敷をたたみきれず、尻切れトンボで終わったと思う。。

星3つ。

東大生がやさしく書いた 裁判のしくみ

イザというときに困らないために。あなたが・家族が・親戚が・友人が裁判を起こすことになったら…裁判を起こされてしまったら…将来、裁判員に選ばれたら…。知っているようで知らない裁判のしくみについて、ストーリーを通じて楽しみながら学べる

裁判のことを分かりやすくかいてある本。

最近、裁判に関連する本に興味があるので手に取った本。

挙げていた事例には無理りそうなものがあるし、物語としてのオチは中途半端なものもあるんだが、裁判の全体的な流れをつかむのには十分だと思う。

最後の章にあった、「裁判員制度(陪審員制度みたいなやつ)」の話が具体的で分かりやすかった。

参考:wikipedia - 裁判員制度 

星3つ。

じっくり読んでも1時間で読むことができる。最後の章の裁判員制度のところだけ読むだけでもいいと思う。

裁判長!ここは懲役4年でどうすか

ワイドショーも小説もぶっとぶほどリアルで面白いのがナマの裁判だ。しかもタダで誰でも傍聴できる。殺人、DV、詐欺、強姦…。突っ込みどころ満載の弁明や、外見からは想像できない性癖、傍聴席の女子高生にハッスルする裁判官。「こいつ、絶対やってるよ!」と心の中で叫びつつ足繁く通った傑作裁判傍聴記。

成田空港のTSUTAYAで購入して、飛行機の中で読んだ本。成田空港にもTSUTAYAがあるの知ってた?

裁判の傍聴記録を面白おかしくまとめた本。どこかの本(雑誌?)に連載されていたようで、一つ一つが短くてあっさりと読める。

豊川悦司が主演のドラマ「弁護士のくず」で、モト冬樹が傍聴マニアという役柄で登場していたけど、著者もそんな感じ。最初は傍聴初心者だが、初心者から傍聴マニアの領域へと成長していく過程も楽しめる。

裁判という舞台で、被告を中心に弁護士、検察官、裁判官、証人など各々のキャストが演技している様がリアルに書かれている。著者もその時々で、被告に感情移入したり、検察に感情移入したり、裁判官に感情移入したりしているのが面白い。

傍聴マニアになってくると、判決を正確に読むことができるようになるらしい。「これは、懲役3年の実刑だね。」とか「これは情状酌量で執行猶予1年がつくね」とか。

また、傍聴マニアとの交流もあって、なかなか楽しそう。そんな傍聴マニアにも様々なカテゴリーに分かれているようだ。裁判官の人事にやたらと詳しい人、裁判官の判決と自分の判決がどれだけ近いかにこだわる人、被告が女性の裁判を追いかける人など。

恐るべし、マニアの世界。

星3つ。ちょっとした空き時間に読むのがいいと思う。

日常生活をしていくうえで、裁判というものを身近に感じることは普段ない。けど、これから陪審員制度もできるし、一度本物の裁判を傍聴するのも面白そうだ。

実は個人的にも裁判の仕組みに興味があって、その裁判系の分かりやすい本を図書館から借りてきたんだ。

年収300万円時代を生き抜く経済学 給料半減が現実化する社会で「豊かな」ライフスタイルを確立する!

小泉構造改革とは、ほんの一握りの金持ち階級と圧倒的多数の低所得層とに日本をわけるものだった! 9割のサラリーマンが「負け組」に向かうなか、可能性のない「成功」をめざすか、自分にとって「幸福」な人生をめざすのか。安定が崩れ去った日本社会での「森永流前向き生き方」。

1年以上前に購入していたんだけど、やっと読み終わった。これも飛行機の中で読んだ本。行きに読んで、タイで捨ててこようと思ったんだけど、読みきれなかったので持ち帰ってしまった。

amazonのレビューに自分と同じような感想を持っているような人がいた。

最近読んだ「下流社会」と同様のことが書かれている。それは「階級差の激しい社会に変わる」ということ。いわゆる、「勝ち組」「負け組」がはっきりして、年収300万円という低所得層が増えてくるというやつ。(ちなみに、「年収300万円時代を生き抜く経済学」が2003年発刊で、「下流社会」は2005年の発刊)

著書と「下流社会」の差はその階級社会になった原因の認識。前者では階級差の激しい社会への変貌は小泉内閣の政策が原因だといっており、後者では避けられない流れだといっている。

自分の感覚でも階級差が激しい社会になっているのは実感している。昨年末クリスマスパーティーへ行ったけど、自分とは異なる世界を実感するとねー。同世代でもらっている人はもらっているよ。

年収300万円が不思議ではない時代で、人はどのような価値観を持って生きていくべきかというのが、この本で投げかけたかった問いなんだろう。

これからも「勝ち組」「負け組」はより鮮明になってくるだろうという時代に、自分は何に重点をおいて生活をしていくかというのを考えながら読んでいた。

新しく総理大臣になった安部さんも「階級差の激しい社会」を肯定しているというのが、自分の認識。肯定はしているが、「負け組み」にもチャンスを与える社会にしたい、とどこかのインタビューで言っていた。どのような政策が出てくるのか、不安でもあり楽しみでもある。組閣はそれほどサプライズ的なのはなかったけど、若いというだけで期待してしまう。

星4つ。

ちなみに、この本では年収300万円で生活するためのノウハウを提示しているわけではないよ。

ヒップホップのラッパーを目指す人の ラップ入門 MC一寸法師著

「韻を踏む」「リリックを作る」などラップの基本とスキルが身につくトレーニング、オーディションやネットでの自分の売り込み方、ステージデビューに向けた準備やライブでのパフォーマンス、知りたくても人に聞けないHIPHOPの専門用語解説など、誰も教えてくれないラッパーへの道がわかる。

MC一寸法師という人が書いたラッパーとして曲作りからステージデビューするまでのノウハウをまとめた本。

ヒップホップの世界は詳しくないので、著者であるMC一寸法師がどのような人かはしらないけど、ラップ初心者には良い本だと思う。

この手のクラブミュージック的な要素の強い音楽が大好物なんだけど、自分でも知らない言葉っていっぱいある。そんな言葉が理解できたのが嬉しい。例えば、「フロー」とか「フック」とか。ラップをする上で重要な要素となる言葉らしい。

これから、ちょっと「YO!」とか「ワッサ!(What's up)」とかを頻繁に使っていこうと思う。

星3つ。

とりあえず、らっぷをやってみたいという人にはお薦め。

ヒップホップにどっぷりとのめりこんでいる人は、この手の本って馬鹿にするんだろうなー。

プロフェッショナルの言葉―仕事の壁を破る!

いまどきの成功者が、いつも考えていること。「一流になれる人VS.二流で終わる人」「1億円を稼げる人VS.300万円しか稼げない人」その決定的な差は何か?時代に鍛え抜かれた平成のプロフェッショナル55人が、明かす“仕事のコツ&人生の知恵”。あなたを励ますビジネス名言集。

よくある名言集。ドラッガー的なノリなのかな。こういうのって、”自分が思い悩んでいること”とか、”どうもうまくいかないな”と思っていることに反応するんだと思う。

ピンと来た言葉。

何事においても、うまい人に交じって練習するのが、上達スピードを上げる最大の秘訣である。しかし多くの人は、「私にはまだ早いから」「もう少しうまくなってから」などと恥ずかしがったり、「うまい人の邪魔になるから」と遠慮したりして、それをしない。---斎藤 孝

→「声に出して読みたい日本語」の著者。これ、自分もそう思う。この歳になっても新しいスポーツに挑戦しようとしている。そんな時、うまくなるにはそのスポーツが上手な人と一緒にやるのが早いんだよね。ダンスもまだまだ下手で、どれだけ伸びシロがあるかわからないけど、上手な人と一緒にやっていくのがいいんだろう。

リーダーはチーム全体の雰囲気を高めるための「宴会部長」だというと、イメージしやすいかもしれません。---高木晴夫

→これも同感。2ch風に言うと、激しく同意。いかにメンバーのモチベーションを上げるかにかかっていると思う。どんなに忙しくて、肉体的にも精神的に疲れていても、モチベーションが高いと仕事の質も高くなる。逆に、どんなに優れたスキルを持った人でも、モチベーションが低下すると質は下がると思う。色々なリーダー像はあるが、自分が目指すのはこのようなタイプだと思う。

「自分のやっていることは間違っているのではないか」と、いつも考えるべきです。経営、店舗、商品、人事などについて、日ごろから根本的に否定していくことです。---柳井 正

→自己否定は難しい。この歳になると、過去の成功体験に縛られやすくなるのを実感している。そもそもの目的はなんだったかとか、もう少し日ごろから自分を俯瞰視するようにしよう。確か、この人はユニクロ(ファーストリテイリング)の社長。

一つの線でしか物事を考えられない人はダメですね。これがダメならこれ、それがだめならこれ、と次々と対策を打っていける人が、思考力の高い人だと思います。---南場智子

→これは意識してやろうとしている。アイデアが出なくなるのは負けた気がするんだ。

責任が自分以外の人間にあるとか、他の要因にあると思った瞬間、僕は、自分に負けるような気になるんです。---柳井 正

→これやりがち。自分の責任と感じないと、なかなかモチベーションもあがらない。自分が主役になってやらなければとは思うんだが、仕事が立て込んだりすると他人の仕事に手を出すのを控えたりする。よくない傾向だ。

星3つ。

29歳からの大人のバレエ ストレッチ、エクササイズから基礎レッスンまで

長い歴史のなかでつちかわれてきたバレエのメソッドで、美しい引き締まった体をつくっていきませんか?本書は、ストレッチやエクササイズから始まって、バレエの本質となる基本の動作を覚える本です。痩せることよりも筋肉を鍛え、立ち姿や動作を美しくすることで、美しく若々しい肉体をつくります。無理せず、楽しく、自分のペースで。さあ、バレエを始めましょう。

大人が初めてバレエをやるための入門書。はじめに何をそろえればよいか、とかどのようなレッスンを受ければよいかとか丁寧に書いている。

また、バレエの基本ポジション(1番から5番のポジション)やウォーミングアップ、バーレッスンの基本的な動きも図解で示してある。

足の基本ポジションはレッスンを通して知ってはいたけど、腕にもポジションがあるなんて知らなかったよ。「アン・バー」「アン・ナヴァン」「ア・ラ・スゴンド」「アン・オー」がそれ。

この本はレッスンの予習とか復習に使ったほうが効果的かな。

星3つ。

ちょいモテvs.ちょいキモ

IT業界、外資系金融、建築家…「勝ち組」を笑え!「恋愛投資術」の達人・フェルディナント・ヤマグチと、ベストセラー「金魂巻」から20余年、渡辺和博が説く驚くべき本当の「上流社会」のつらくて厳しい仕組み。

昔スピリッツで木村和久が連載していた「平成の歩き方」みたいなやつ。ある業界(広告代理店や医者)でモテるヤツとモテないヤツの違いを書いている。

斜めから面白おかしくかいてあるのはわかるんだけど、こういう文章は求めていない。

雑誌の連載かなんかで、単発で暇つぶし程度に読むなら面白いんだろうけど。

途中で読むのを断念。星1つ。

赤い指
この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身によって明かされなければならない−。犯罪を超えたその先に、本当の闇がある。2日間の悪夢と、孤独な愛情の物語。

飛行機で読んだ本。

前作の「容疑者Xの献身」が直木賞を受賞したのは記憶に新しい。そんな著者が書いた最新作。

加賀刑事シリーズって言ってもいいのかな。

息子の犯した犯罪を隠す両親、それを見抜く加賀刑事。古畑任三郎のように、犯人はわかっている。あとは、どうやてそれを解明していくかというのが、この物語の肝。

そんな展開の中にも、実は隠れた真実があったりして。。。

正直、その隠れた真実も予想できたし、サブストーリーの展開も予想できた。なので、「やられた感」のような衝撃は少なかった。

しかし、この人の読ませる力はすごい。ぐいぐい引き込まれていった。

なんとなく、著書「さまよう刃」を真反対からの視点で見ているような感じがした。

星4つ。東野ファンならぜひ読んで。

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