読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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夫の名は無辜歩(むこ・あゆむ)、妻の名は妻利愛子(つまり・あいこ)。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う若夫婦が、九州の片田舎にやってきたところ
から物語は始まる。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、百足、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりゆっくりとその年の冬まで進んでいき、「ある出来事」を機にムコがツマを残して東京へ向かう。それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだった。ひとり残されたツマは、幽霊に出会い、家のそばにある裏山のなかへと進んでいった。そこで彼女は、あるものに遭遇する。
著者の「さくら」を読んで面白かったので、手に取った本。
う〜ん。第1章(95ページ)を読んだんだけど、合わなかった。
amazonの粗筋を読むとここから面白くなるのかもしれないけど、このまま淡々とした雰囲気で進むような気がして。
1章で断念。
星1つです。
人はなぜあの会社やあの店に集まるのか。儲けている会社は何が違うのか。
小さな会社でも圧倒的に利益を出している会社がある。それは「商品やサービス」「業界・客層」「地域」「営業」「顧客維持」という特定の分野で、他の会社の追随を許さないNO.1の市場を持っているからだ。
では、あなたの会社は1位の市場を築けるのか……。
実はどの会社も1位の分野を持っている。ただそれに気づかないだけだ。どうすれば1位のものを見つけられるのか。本書の事例に登場する成功企業も1位を見つけ出してからは、圧倒的に儲けている。1位になったとき、あなたの会社の「儲けの仕組み」は変わっているはずだ。
No.1を目指すことが重要で、No.1になるためにはどうすればいいのかというのが分かりやすく書いてある。
いわゆる「オンリー1戦略」ってやつなのかな。マーケティングを専門に勉強したわけではないけど、基本的な考え方。特に目新しい考えでは無い。
この本が優れているのは、オンリー1の戦略をとるためにどのような手順を踏めばいいかというのを提案していることだろう。
手順も具体的なので、営業職をしている人にはヒントになることも多いと思うよ。
1時間ぐらいで読めると思う。
星3つ。
30代。OL。文句ある?
さ、いっちょ真面目に働きますか。
キュートで強い、肚(はら)の据わったキャリアガールたちの働きっぷりをご覧あれ。
<こんなお心あたりのある方に、よく効きます。>
●職場でナメられてる、と感じた
●親に結婚を急かされた
●若い後輩の肌つやに見とれた
●仕事で思わずたんかをきった
●ひとめぼれをした
●子どもの寝顔を見て、頑張ろうと思った
きっとみんな焦ってるし、人生の半分はブルーだよ。既婚でも、独身でも、子供がいてもいなくても。
こういうの好き。30代の働く女性(ガール)を描いた短編集。
自分は「まだまだ若い」と思っているつもりでも、周囲からはそんな風には見られない。会社での立ち位置も若手から中堅にシフトしているし、結婚、出産、などライフステージもだんだん変化していく。
登場する主人公の女性達は様々。管理職に抜擢された結婚子無し女性、マンション購入に興味を持ち始める女性、営業職に復帰したバツイチ子供あり女性など等。
好きなのはマンション購入に興味を持ち始める女性を描いた「マンション」という編。「会社なんていつでもやめてやる」と思っている女性が、友人の出来事を機にマンション購入に興味を持ち始める。今まで、他の部署と喧嘩してたのに、マンション購入後のローンなどを考え初め、したことなかった節約をしたり、会社では必要以上に他者との関係に気を揉んで波風立てないようにしたりして、だんだんと丸くなっていく主人公。人生の優先順位は何なのか、マンション?結婚?プライド?
読むと元気になる。自分達の世代が読むにはピッタリの本だと思う。男の自分が読んでも元気がでる。
読みやすいので、1つの編は20分ぐらいで読めると思う。この本はお勧め。
今や避けて通れない靖国問題。戦争被害者のアジアから見た立場で、この問題に真摯に取り組む入門書。政教分離の民主国家にあって、ひとつの宗教組織に戦死者の鎮魂が託されることの是非などを正しく問う。高橋哲哉対談など。
表紙には「首相の公式参拝を批判する入門書」と書いてあった。
わかりやすく論理的に批判していることを期待していたのだが、この期待は見事に裏切られた。
この本は複数の人の書いたものを持ち寄ったもの。
そのせいかわからないけど、それぞれ自分の言いたい事を書き殴っているという印象が強い。
自分は、首相の靖国参拝がいけないと主張するその考えを理解したかった。だから、この本を読もうと思ったんだよねー。だけど、その公式参拝の何が問題なのか、どうしていけないのか、どうするべきなのか、論理的に書かれているものは無かった。
まぁ、正確に言えば斜め読みしただけ。見出しと各段落の最初の一文を読んで、内容を把握したつもりになっているので、隅から隅まで細かく読めば理解できるのかもしれない。けど、書き殴っている印象は最後まで拭いきれなかった。誰かに理解してもらおうって書いているような文章も無かったし。人によってだけど、いきなり抽象的な話からはじめる人もいたしね。いきなり「共同体ノスタルジアとナショナリズム」って言われても、わかんねーよ。
各人に割り当てられたページ数が少ないからというのもあるからなんだろう。「靖国参拝けしからん!」っていうのを全ての人が同じようなことを書いて、いざ「じゃあ、なぜけしからんのか」に展開されるかと思いきや、そこで割り当てられたページが終了。
星1つ。
本書では、海外でSEとして働いた経験も持つ著者が、ロジカルコミュニケーションの重要さを説明し、代表的な方法(ツール)の内容や使い方を紹介しています。また、各方法を目的別(整理、会議運営、問題解決など)に分けて説明しており、ITエンジニアの方々にとって興味を持って読み進められる内容となっています。論理思考がしっかりと身につけば、ビジネスコミュニケーション力が上がることはもちろん、仕事上での問題整理にも大変役立ちます。
よくある、論理的思考能力を身につけようという本。
演習問題があって、それをちゃんとやれば少しは論理的思考が身につくんだと思う。
「ITエンジニアのための」って書いてあるのは、演習問題がコンピュータやシステム開発に関連するものを題材にしているからかな。
amazonから転載した紹介文に「論理的思考がしっかりと身につけば、ビジネスコミュニケーション力が上がる」ってある。論理的な考え方をすることと、ビジネスとはいえ人とコミュニケーションを円滑に保つのは別のスキルだと思うんだけど。
星2つ。
様々な場面で使われる「かわいい」という形容詞。著者は「かわいい」を21世紀の日本の美学と位置づけ、その分析を試みる。
まず「かわいい」の源流が11世紀の『枕草子』にあり、江戸期の歌舞伎や大衆小説を経て、太宰治ら現代の作家にも受け継がれ、独自の美学へと洗練されてきたことを解説する。また、「かわいい」の構成要素として、美しさのほかに醜さ、不気味さなどのグロテスクも微妙に交じっていることを指摘。重要な属性である小ささと、日本文化の「縮み」志向との関係も探る。
ハローキティ、パフィー、ポケモンなど、「かわいい」が世界で受け入れられ、巨大な市場を作り出している背景を検証。「かわいい」文化を多方面から分析したユニークな1冊である。
20歳になる前から、異様に耳にしだした「かわいい」という単語。さながら、「かわいい」のインフレだった。
なんでも、かんでも「かわいい」で表現される様に、若さゆえ昔は辟易していたこともあったっけ。
4/2放送の情熱大陸でフィーチャーされた土屋アンナは「かわいい」と言われるとキレる。「かわいいって何?バカにされている感じがする。」と言っていた。
そういえば、「はねるのトビラ」では、この「かわいい」をネタにしたコントもあったなぁ。
そんな「かわいい」という言葉を、その語源から分析して論じている本。
中でも興味深かったのは、ジェンダー、世代、地域によって「かわいい」からイメージされるものが異なっていること。
そんな感じはしていたけど、こういう風に書かれるとついつい納得してしまう。
また、雑誌「kawaii」「cutie」「JJ」「ゆうゆう」から伺う「かわいい」の分析も興味深い。
予想以上に面白かった。星3つ。
インターネットっていろいろなものがあるんだけど、最近驚いたのは小説が流出しているっていうこと。
東野圭吾が直木賞を受賞した「容疑者Xの献身」の電子データ化したものがあるんだよね。ちゃんと読んでないけど、最初から最後まであるぽっぽい。
「流出」って書いたけど、それがほんとに流出したのかはわからない。
もしかして、どこかのマニアが本を1ページ1ページスキャンしてそれを電子データ化したのかもしれないし、1ページづつキーボードから入力したのかもしれない。
もし、本当にそんな作業を地道にやっているとしたら、色んな意味で頭が下がるよ。
もっと違うことに自分の能力を使えばいいのに・・・なんて思っちゃいけないんだろう。
青空文庫というのは前からある。著作権の保護期間の切れた名作を後世に残そうという運動で、みんなが力を出し合って名作を電子化するっていうもの。
自分の知らないところで、この青空文庫のアンダーグラウンドバージョンがあるのかも。
続きに冒頭部分を抜粋してみる。
東野圭吾が直木賞を受賞した「容疑者Xの献身」の電子データ化したものがあるんだよね。ちゃんと読んでないけど、最初から最後まであるぽっぽい。
「流出」って書いたけど、それがほんとに流出したのかはわからない。
もしかして、どこかのマニアが本を1ページ1ページスキャンしてそれを電子データ化したのかもしれないし、1ページづつキーボードから入力したのかもしれない。
もし、本当にそんな作業を地道にやっているとしたら、色んな意味で頭が下がるよ。
もっと違うことに自分の能力を使えばいいのに・・・なんて思っちゃいけないんだろう。
青空文庫というのは前からある。著作権の保護期間の切れた名作を後世に残そうという運動で、みんなが力を出し合って名作を電子化するっていうもの。
自分の知らないところで、この青空文庫のアンダーグラウンドバージョンがあるのかも。
続きに冒頭部分を抜粋してみる。
ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダ・ヴィンチ・コード (下)
映画化にもなって話題の本。やっと読み終わった。
星は4つ。
ネタバレになりそうなので、この本を読み終わった人や読むつもりの無い人は続きを読んでね。
ダ・ヴィンチ・コード (下)
閉館後の静寂に包まれたルーブル美術館で起きた殺人事件をきっかけに、明るみに出た不吉な筋書き。それは、キリストの時代以来、ある秘密結社により守られてきたベールをはがすものだった。殺人の被害者は、古くから連綿と続くその秘密結社の総長。彼は死の直前、不気味な暗号を犯行現場に残していた。その暗号を解くことができるのは、被害者の孫娘で著名な暗号解読者でもあるソフィー・ヌヴーと、高名な象徴学者のロバート・ラングドンのみ。ふたりは事件の容疑者となる一方で、ヌヴーの祖父の殺人事件のみならず、彼が守り続けてきた、古くから伝わる驚くべき秘密の謎をも調べ始める。警察当局と危険な競争者の追跡を間一髪ですり抜けながら、ヌヴーとラングドンは謎に導かれるまま、息つく間もなくフランスとイギリスを、そして歴史そのものを駆けめぐる。前作『Angels and Demons』(邦題『天使と悪魔』)に続く本書は、ページを繰る手が止まらないスリラー作品に仕上がっていると同時に、西洋史の驚くべき解釈をも披露している。主人公のふたりは、モナリザの微笑みの意味から聖杯の秘密にいたるまで、西洋文化の大いなる謎をめぐる知的かつ魅力的な探索に乗り出す。ブラウンの解釈の真偽に難癖をつける向きもあるかもしれないが、その推測のなかにこそ、本書のおもしろさがあるのだ。思わず引き込まれる『The Da Vinci Code』は、豊かな思考の糧となる1冊だ。
映画化にもなって話題の本。やっと読み終わった。
星は4つ。
ネタバレになりそうなので、この本を読み終わった人や読むつもりの無い人は続きを読んでね。
ある日届いた「となり町」との戦争の知らせ。僕は町役場から敵地偵察を任ぜられた。だが音も光も気配も感じられず、戦時下の実感を持てないまま。それでも戦争は着実に進んでいた―。シュールかつ繊細に、「私たち」が本当に戦争を否定できるかを問う衝撃作。第17回小説すばる新人賞受賞作。
三崎亜記で読んだのは「バスジャック」から二作目。
amazonの評価は割れてるね〜。自分の評価は星4つ。
設定が面白い。突然始まった、隣町との戦争。その戦争は行政主導の下進められていく。
この不条理さがたまらない。
主人公はこの戦争を実感しないまま、任務を遂行していく。
自分はもちろん戦争を経験したことがないので、テレビだったり、本だったり、漫画だったりで戦争の知識を得て戦争を想像し、追体験する。
そんな戦争を想像するしかない自分にとっても、主人公に感情移入できた。
戦争=忌み嫌うこと、みたいな先入観もグラグラゆさぶってくれた。
2時間ぐらいで読み終えることができるので、ぜひ読んでみて。
糸井重里が主宰するホームページ、ほぼ日刊イトイ新聞に届いたおびただしい数の「まつがいネタ」の投稿を、シチュエーションごとに厳選、大編集。その数、なんと700発。700発700発700発。読みごたえ満点の352ページ。しりあがり寿氏によるシュールな挿画も必見の出来映え。一度「くすっ」と笑ったら連鎖的に笑い続けてしまう不思議な本に仕上がった。しかも、ややこしい前提や心構えは一切いらない。目についたところから読めば、老若男女を問わず楽しめる。また、この本のもうひとつの魅力はその装丁。ひと言でいうと、かたちが変。裁断が斜め。角が丸い。部分的に穴が空いてる。「言い間違いをテーマにした本だけに、製本も間違えてみた」と制作者は語るが、印刷所と製本所がよろこんだとは思えない。これは、もう、本であり玩具であり、愉快と痛快をくちばしにくわえた迷惑な伝書バトである。
日常生活で思わず言ってしまう言い間違い。そんなのをまとめた本。
装丁なんかが凝っていて、本の角が丸まっていたり、字が斜めに傾いていたりする。
ガソリンスタンドで「レギュラー満タン」を「現金満タン」って自分も言いそう。
細切れ時間があれば、読んでみるといいかも。
どのように生きたいかを考えれば、住宅のあるべき形が見えてくる。日本の住宅市場の問題点や、日本人の住宅観も検証。賃貸派VS分譲派のライフプラン・シミュレーション付で、賃貸住宅という住まい選択の参考になる一冊。
思った以上に面白かった。星5つ。
アパートやマンションの賃貸を手がける会社が書いた本だから偏っているんじゃないかと思ったけど、そんなことはなかった。
この本では家の購入を否定していなくて、生活スタイルが変化している現代では持ち家にこだわらない方がいいと主張している。
著書によると、住宅の購入にまつわり3つの神話があったと言われており、これは崩れている。
1.土地神話
土地の価格は上昇し続けるという神話。
人口増加に伴い、需給バランスにより常に価格が上昇するため、早く住宅を購入したほうが少しでも安く購入できた。将来売却するにしても、土地の価格上昇により建物の価値の下落分が相殺されるため、資産としての価値もあった。
2.昇給・終身雇用神話
勤続年数に比例して給料が上がるので、若いうちは返済に苦しんでも後で楽になるとか、会社が定年まで面倒を見てくれるので長期のローンを組むことが可能となる。
3.インフレ神話
物価が常に上がり続ける。物価の上昇が同時に借金の価値を目減りさせるので、早いうちに住宅ローンを組んだほうが得。
自分が気になるのは2つ目。
今は安定していると言われる企業に勤めているけど、今後はどうなるかわからないから、やっぱり怖くて買うことができないっていう。
ローンっていうのは借金だから、手を出したくないのよ。
父がローンを組まないで大きな買い物をする人だったので、自分もそういうDNAが刷り込まれているし。
これから人口がどんどん減っていくのは目に見えている。そうすると土地の価値も下落するだろう。今、ローンを組んで購入しても、ローンを払っている間は家は銀行のものだし。
最近では、耐震強度偽装問題もあって、怖いしな〜。
本書では、夫婦2人で子供が欲しいと考えている30代前半のライフプランというのがあって、家を購入してしまうと常に赤字というのが書いてあった。
どこまで、真実なのかはわからないけれど、考え方によってライフプランも大きくぶれるんだろう。
自分の記録として、本の感想なんかを書いているけど、読み返すととても興味深い。
他の人は、「だから、どうしたの?」的な感じだと思うけど、自分の「きづき」が振り返れるのがいい。
これがブログの効用だな。
本に興味はあるけどどのの本を読めばいいか分からないという方は、ゴーリキの評価を参考にしていただけると嬉しい。
「この評価参考になったよ」とか「全然あてにねんねーよ」とかコメントいただけると、なお嬉しい。
他の人は、「だから、どうしたの?」的な感じだと思うけど、自分の「きづき」が振り返れるのがいい。
これがブログの効用だな。
本に興味はあるけどどのの本を読めばいいか分からないという方は、ゴーリキの評価を参考にしていただけると嬉しい。
「この評価参考になったよ」とか「全然あてにねんねーよ」とかコメントいただけると、なお嬉しい。
出版社 / 著者からの内容紹介
都心に暮らす男女、それぞれの愛のかたち。
35歳目前にマンションを買う決意をする独身女性、出会ったばかりのルームメイトに恋心を持つ女、出会い系サイトで知りあった男と情事を重ねる主婦…都心に暮らす男女の心の隙間を描く恋愛小説集。
神楽坂にあるマンションを舞台にした短編集。神楽坂っていうと、結婚式の2次会やったり、職場が竹橋時代は銭湯行ったりした思い出深い土地。
伊坂幸太郎みたいに、それぞれの編が交差することは無いけど、それなりに楽しめる。
中でも「ホームシアター」という作品が好み。
ひきこもりの息子を前に思わず本音を漏らしていく展開が面白い。
それぞれの編が短くて、「え?ここで終わりなの?」というのが多かった。
もっと読みたい気分にさせる本。
隙間時間に読むのがいいかも。
ちょっと物足りなかったので、星は3つ。
起業にも勘所がある! 世代別の強みを生かした会社づくりのキモを成毛真が手ほどき。「とにかくやってみよう20代」から「失敗しても痛くない50代以上」までを対象に、小さく始めて大きく稼ぐ極意を徹底解説。
成毛さんというと、マイクロソフトの日本法人社長だったことで有名な人。
そんな人が書いた起業家向けの本。
文章中に、起業に向いている人、向いていない人を提示している。
こういうのをみると、自分はやっぱり企業家としては向いていない。サラリーマン根性が染み付いているというのもあるし、性格的に向いていないと思うから。仕切るのは嫌いじゃないけど、カリスマ的なリーダーの素質は持っていない。
どちらかというと、番頭タイプだよ。いい表現だと、縁の下の力持ちタイプ。ナンバー2的なポジションで全体に目を配って、全体をコントロールするような立場が性格にあっている。
スポーツでも花形にはあまり目が行かない。
ラグビーを例にとると、ウイングとかフルバックみたいなトライゲッターよりはスクラムハーフというゲームをコントロールするポジションが好き。
バレーボールに例えるとアタッカーよりトスを上げるセッターのポジションが好き。
起業を考えている人は必読だと思う。20代、30代、40代、50代それぞれの年代で起業するに注意すべき点なども記述されている。
面白いと思ったのは、第2章で失敗したらどうするかというのを書いていること。起業に失敗した時のコストやどこで失敗したと判断するかということを書いてある。「普通、第2章という冒頭の章で失敗したらなんて書かないよな〜」と思いながら読んでいた。
で、思い出したのは「経済ってそういうことだったのか会議」。ここにも同じようなことを書いてあったんだよね。いわゆる「出口戦略」ってやつ。いつやめるかを最初に考えるってこと。はてなの社長である近藤さんしかり、この成毛さんしかり、「出口戦略」をちゃんと考えているんだと思った。
星4つ。
記憶に残った言葉はこれ。
「(自営業と起業は違う。)会社というのは、赤の他人を食わせていかなければなりません。そして、事業そのものの拡大再生産していく氏名を担っているのが会社なのです。」
奇譚(きたん)とは、不思議な、あやしい、ありそうにない話。しかしどこか、あなたの近くで起こっているかもしれない物語――。話題の四作品に、書き下ろし『品川猿』を加えた、村上春樹待望の最新作品集刊行!
村上春樹の作品を読んだのはかなり久しぶり。
いや〜、予想以上に面白かった。一気に読んだ。行きの電車と帰りの電車で読み終わったから2時間かからずに読んだかな。
ずーっと昔に「ノルウェーの森」を読んで以来だと思う。それを読んだのはいつだ?中学生ぐらいか?
短編集で、1つめの「偶然の旅人」と2つめの「ハナレイ・ベイ」が好み。
淡々としている作品は好みじゃないんだけど、なんか後読感が気持ちよかった。ちょうどこの2つは朝の通勤電車で読んだんだけど、なんかすがすがしい感じがしたよ。
お勧め。星4つです。
R25の新社会人向けにR22というのが増刊されていた。
ほとんど広告だったので読むところは少ないけど、面白そうな本を紹介していた。
わざわざ家に持ち帰り、メモってみた。
北風は太陽に負けない!−脱・常識的思考の方法論で勝ち残る/宮川俊彦
「はぐらかし」の技術/梅森浩一
魔法の質問/マツダ ミホロ
千円札は拾うな。/安田佳生
ほとんど広告だったので読むところは少ないけど、面白そうな本を紹介していた。
わざわざ家に持ち帰り、メモってみた。
映画の原作なのかな?
映像化されると面白そうなんだけど、文字で読んでいくとさっぱりだった。
アフロとハゲという対比、それからゾンビが絡んでいくようなんだけど、キャラクタがしっかりと描かれていないので全然入り込めなかった。
50ページを読んだ所で断念。
残念ながら星1つです。
最近読んでる本は星1つが多いな〜。
映像化されると面白そうなんだけど、文字で読んでいくとさっぱりだった。
アフロとハゲという対比、それからゾンビが絡んでいくようなんだけど、キャラクタがしっかりと描かれていないので全然入り込めなかった。
50ページを読んだ所で断念。
残念ながら星1つです。
最近読んでる本は星1つが多いな〜。
インターネットの検索エンジンって何を使ってる?
オレはgoogleを使ってる。ポータルサイトはyahooなんだけど、自分の欲しい情報にたどり着きやすいのがgoogleだから。日本でサービスを開始した当初から使ってるんだけど、googleって最初のインパクトがすごかったんだよね。同僚の名前をgoogleで検索すると、出て来るんだよ。これにはビビった。
googleの生い立ちから現在の繁栄までを書いている。自分が面白いと思ったのは2つ。1つ目は「検索(Search)」がいかにして、ビジネスになりえたかが詳しく書いてあったこと。2つ目は採用対する考え方。
検索がビジネスとして成立していく過程をyahooの創設やgo2.comからの流れが詳しく書いてあった。今となってはあたりまえだけど、キーワードは広告。もうひとつのキーワードを挙げるとすればランキングの購入。詳しくは本書を読んだ方がいいかな。
採用の考え方については、組織の拡大は採用権限を移譲して他の人に任せてしまうんだけど、創設者が採用に全てタッチするというもの。雇用スパイラルに陥らないようにだって。
雇用スパイラルとは、Aクラスの人は自分の地位を脅かさないBクラスの人を採用する。Bクラスの人はCクラスに人を採用する。といったような、能力の劣る人を採用する傾向のこと。
そうやって、googleという会社の個性を守ってきた。
この本では触れてないけど、実はyahooもちょっと前まではgoogleの検索エンジンを使ってたんだよね。けど、yahooも検索がビジネスにつながると判断して自分達で作った検索エンジンに戻したけど。ここらへんの動きも詳しく書いてくれると面白かったのに。
IT業界やベンチャー企業に興味のある人、あとは検索にgoogleを使用している人は読んだ方がいいと思うよ。
星は4つ。
面白いんだけど、回りくどい表現があったりして読みにくい部分があったから。
オレはgoogleを使ってる。ポータルサイトはyahooなんだけど、自分の欲しい情報にたどり着きやすいのがgoogleだから。日本でサービスを開始した当初から使ってるんだけど、googleって最初のインパクトがすごかったんだよね。同僚の名前をgoogleで検索すると、出て来るんだよ。これにはビビった。
googleの生い立ちから現在の繁栄までを書いている。自分が面白いと思ったのは2つ。1つ目は「検索(Search)」がいかにして、ビジネスになりえたかが詳しく書いてあったこと。2つ目は採用対する考え方。
検索がビジネスとして成立していく過程をyahooの創設やgo2.comからの流れが詳しく書いてあった。今となってはあたりまえだけど、キーワードは広告。もうひとつのキーワードを挙げるとすればランキングの購入。詳しくは本書を読んだ方がいいかな。
採用の考え方については、組織の拡大は採用権限を移譲して他の人に任せてしまうんだけど、創設者が採用に全てタッチするというもの。雇用スパイラルに陥らないようにだって。
雇用スパイラルとは、Aクラスの人は自分の地位を脅かさないBクラスの人を採用する。Bクラスの人はCクラスに人を採用する。といったような、能力の劣る人を採用する傾向のこと。
そうやって、googleという会社の個性を守ってきた。
この本では触れてないけど、実はyahooもちょっと前まではgoogleの検索エンジンを使ってたんだよね。けど、yahooも検索がビジネスにつながると判断して自分達で作った検索エンジンに戻したけど。ここらへんの動きも詳しく書いてくれると面白かったのに。
IT業界やベンチャー企業に興味のある人、あとは検索にgoogleを使用している人は読んだ方がいいと思うよ。
星は4つ。
面白いんだけど、回りくどい表現があったりして読みにくい部分があったから。
あの『となり町戦争』に続く衝撃作!
話題のデビュー作に続く注目の第2作。バスジャックブームの昨今、人々はこの新種の娯楽を求めて高速バスに殺到するが…。表題作他、奇想あり抒情ありの多彩な筆致で描いた全7編を収録。
久しぶりに読んだ小説。面白かった。
星は4つ。
短編集で、バカバカしいのから、ホロっとしてしまうようなものまで。
どれも、読んだ後に漂うものが良かった。
中でも好きな編は最後におさめられている「送りの夏」。
親しい人の死を受け入れることができない人間たちをテーマにしていて、「死」というものをを正面から扱った力作だと思う。
長編を読んでみたい。『となり町戦争』を探してみるとしよう。
ドラキュラはなぜ日光で灰になってしまうのか。
モスラはどうやって呼吸しているのか。
人と魚が合体して人魚になる過程、カマイタチの鎌の成分、カオナシが食べた生物の声になるメカニズムとは。
古今東西の「架空生物」の謎を最新生物学で解き明かす。
読み進むうちに頭が柔らかくなること間違いなし。
仮想と現実、冗談と本気、奇想と学問が大胆に結合した「遊ぶ生物学」がここに誕生!
う〜ん。星は1つ。
こういうバカバカしいのを真面目に論じるのって、好きなんだけどなぁ。
入りこめなくて、流し読み。
ちゃんと読んだのは「千と千尋の神隠し」に出てきたカオナシの部分ぐらいかな。
日本人の暮らしを変えたコンビニ、自販機、宅配便。このなかで、民間宅配便業は、明治の「飛脚」以来百三十年間、常に官立組織の風下に立たされてきた。とりわけ、今日の「宅急便」を実現させるまでにヤマト運輸が監督官庁と繰り広げた闘いは長期に渡った。現在、民営化を控えた「郵政公社」が、民業に対抗し、宅配便事業を着々と進めている。国際資本の参入や、新事業の展開など諸問題を抱えた宅配便の未来は。
amazonの評価は低いね〜。
自分の評価は星3つ。普通かな。
相変わらずの斜め読み。ヤマト運輸vs郵政公社のやりとりが興味深かった。
郵政民営化といっても、まだまだ郵便事業は手厚く保護されているのがよく理解できた。
最近、実際にオークションで荷物を発送するのが多くなっている。
発送に何を使用するかというと、多いのは圧倒的に郵便局が提供しているゆうパックなのよ。
理由は簡単。安いから。
同サイズのものを送るのに、ゆうパックは圧倒的に安い。ヤマト運輸や佐川急便と比べると150〜300円ぐらい違う。
感覚的には、そんなたいした金額じゃないじゃんと思うかもしれないけど、オークションって1円でも安くしたいという心理が働く傾向にある。
だから、少しでも金額を安くしたい落札者からすると、送料は安いほうがいいんだよね。
家の近くのコンビニがローソンで、ローソンがゆうパックを扱っているというのもあるけど。
まぁ、そんな自分の事情もあって、ヤマト運輸が郵政公社に対して独占だって戦いを挑む姿が痛快。こういう経緯を詳しく知らなかったので、新鮮だった。
ヤマト運輸とドン・キホーテがオーバーラップしたりして。
確かに競争するには、ヤマトは圧倒的に不利。
心情的にはヤマト運輸を応援したいんだけど、やはり同サービスだったら、値段の安い方をとっちゃうんだよな〜。
追加。
書いてて思い出したのは、イトーヨーカドーのお歳暮バイト。
その時はヤマト運輸を使っていた。(ちなみに、今でもセブンイレブンはヤマト運輸を取り扱っている。)
お店でコーヒーの詰め合わせをお歳暮に選んだお客さんが、その詰め合わせの箱の中に手紙を入れたいっていう要望があった。けど、このお客さんに対しては、手紙の同封を断った。
その時はよくわからなかったけど、この本を読んで理解できた。
信書は郵政公社の独占で、お歳暮の中に同封する簡単なメッセージも信書として扱われる。なので、ヤマト運輸の扱う宅急便にはその手紙が入れることができないんだって。
今は、そういう手紙は信書とは違うとみなして、同封できるみたいだけど、相変わらず信書の定義は曖昧なまま。
Mr.BSEと呼ばれる男・山田正彦があらためて問う。米国牛輸入再開を許してはいけない。いま、この国に必要なのは食糧自給率の向上だ。
先日、牛角へ行って焼肉を食べたことにより、気になって手に取った。
感想は「怖い」の一言。
民主党・衆議院議員の著者。
実家が、農家で、さらに畜産業を営んでいたということもあり、とても詳しく、説得力がある。
アメリカの外圧に負けた今回の牛肉輸入再開問題。生後20ヶ月がどうのとか、危険部位はちゃんと除去しているから大丈夫だとか、説得力無く、政治的決着で輸入が再開されたのは明らか。
この本を読んで知ったんだけど、アメリカからの牛肉輸入が禁止されたとたんに、メキシコからの牛肉輸入量が増加した。アメリカとメキシコは関税がほとんど無く輸出入できるため、アメリカ産の牛肉がメキシコを経由して日本に入ってきた可能性もあるようだ。
牛肉以外にも、小麦、じゃがいも等の穀物もアメリカが日本への輸出をしたいがために、日本が設定した厳しい残留農薬基準値を上げさせたりというのも浮き彫りになっている。
アメリカの戦略が見え隠れする。著者も「うがち」すぎかと懸念していたけど、日本の自給率を低下させて、アメリカへの従属というか、日本の国力低下を狙っているのかもしれない。
だから、日本の自給率を上げようというのが著書の言いたいこと。ただ、これには自分達の意識を大きく変える必要がありそう。食料の自給率向上がすぐに、国力アップにつながるとはイメージしにくいから。
民主党という与党を批判する立場から危機感を煽りたいのもよくわかる。
また、自分が営んできた農業・畜産業に従事した者という立場からの言い分は理解できるし、文章もとても説得力がある。
この本を読むと、「食べられるものないよ」と思えてくる。
でも、こういうのって、片側からの意見だとよくわからないんだよね。
「いやいや。アメリカ産牛肉は安全だよ。穀物も何も問題ありません」という立場の本も読んでみたいところ。
とはいうものの、こういう風に勉強して、日本の食をいい物にしていこうという熱意には共感した。
ホリエモンメールでいろいろあるけど、民主党にはちゃんとした人もいるんだなって思った。
星4つです。