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読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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お化粧しないは不良のはじまり
メイクアップは社会を映す鏡
ヤマンバメイクに代表される茶肌メイクは20年に一度現れる、日本のオリジナルメイクだった!明治維新から平成の今まで、140年の女の顔を一挙に見せる初めてのリアルメイク史

自称CanCamフリーク。
本書ではメイクにフォーカスをあてて、その歴史を丁寧に解説している。

予想以上に面白かった。こういう風にサブカルチャー的なものを丁寧に真面目に解説している本って好きなんだよ。

メイク(化粧)の捉え方が時代とともに変化していく様が理解できる。
今までの自分は、モデルさんをメインにファッションを追っかけていたんだけど、これからはメイクに関してもウォッチしていこう。と自分の中で、ヲタクの心がメラメラと燃えさかる今日この頃。

本書を通して感じたのは、欧米人と日本人のメイクに対する考え方の差だった。
欧米人は個性を際立たせるためのメイクだが、日本人はどちらかというと自分の内側に対して精神をコントロールするものということ。メイクで個性を出すのではなく、メイクという仮面をつけてその仮面のキャラクタになりきるという考え方。例えば、オフィスメイクでつらい仕事をがんばって、グロスたっぷりのつやつやの口紅で合コンを勝ち抜くとか。
日本では自分も含めて「かたち」や「形式」を重んじるので、そういう外見が先なんだろうと思った。

化粧なんて、時間もかかるし面倒くさそうだなと思っていたけど、口紅を引くだけで違う自分になれる。口紅一本で変身できるのだから、いいものだ。

星5つ。自分は面白かったけど、あまり他人には薦められない。女性誌を読まない男には面白くないと思うから。
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千円札は拾うな。
残業をやめれば、給料は増える。見えてる人には見えている、常識の「半歩先」の考え方。『採用の超プロが教えるできる人できない人』から3年、読者待望の「安田式・人生を劇的に変えるビジネスバイブル」。

ワイキューブという会社の社長である安田さんが書いた本。R22に新入社員にお勧めする本として紹介されていたので、手にとった。
読んでて思い出した。安田さんが以前に書いた「採用の超プロが教えるできる人できない人」を読んだことあったよ。
(参考:ワイキューブのホームページ

「千円札を拾ってはいけない」「残業してはいけない」「借金をしろ」と一見すると常識はずれ的なことを言っている。しかし、そういう常識はずれ的な事を逆説的に展開している。

面白いなと思ったのは、「自分に似合うスーツを着てはいけない。」「彼氏は彼女のいる人から見つけろ」というもの。自分に似合うスーツではなく、お洒落なスーツを他人に選んでもらう。そしてそのスーツが似合うように自分を変化する必要があるというもの。また、市場価値の高い男性には彼女がいるものなので、そういう男性を狙ったほうがいい。男性が彼女と別れたら、男性から連絡してもらうような仕組みづくりをするのが重要だというものだ。

強引な話のもっていきかただと感じたけど、それなりに楽しめた。
自分が実践するのは難しいかもしれないなー。

本書で言いたいのは、「常識を疑え」「思い切って捨てろ」ということと理解した。
採用の超プロが教えるできる人できない人」では、変化をしつづけることが重要だと言っていた。

アインシュタインの名言「常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」っていうのもあったな。この名言、何かで読んだ気がする。思いだせん。。。

あまり今の自分には必要と感じなかったので、星3つ。
「最近、なんかモヤモヤするんだよね〜」という人にはお奨めかな。
遅いけど、本屋大賞を発見。
http://www.hontai.jp/

順位は以下。リリーの東京タワーはダントツなんだな。2位のサウスバウンドは自分の2005年のベスト。
1,2,3,4,5,10,11は読了しているので、良い読書してるのかも。

1位 『東京タワー "オカンとボクと、時々、オトン"』 リリーフランキー/角川書店 279点
2位 『サウスバウンド』 奥田英朗/角川書店 196.5点
3位 『死神の精度』 伊坂幸太郎/文藝春秋 190点
4位 『容疑者Xの献身』 東野圭吾/文藝春秋 184.5点
5位 『その日のまえに』 重松清/文藝春秋 179.5点
6位 『ナラタージュ』 島本理生/角川書店 162点
7位 『告白』 町田康/中央公論新社 152.5点
8位 『ベルカ、吠えないのか?』 古川日出男/文藝春秋 152点
9位 『県庁の星』 桂望実/小学館 141点
10位 『さくら』 西加奈子/小学館 135点
11位 『魔王』 伊坂幸太郎/講談社 103点
オーデュボンの祈り
コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島だという。そこで人間たちに崇拝されているのは、言葉を話し、未来を予知するというカカシ「優午」だった。しかしある夜、何者かによって優午が「殺害」される。なぜカカシは、自分の死を予測できなかったのか。「オーデュボンの話を聞きなさい」という優午からの最後のメッセージを手掛かりに、伊藤は、その死の真相に迫っていく。

伊坂幸太郎のデビュー作だ。やっと読むことができた。
第5回新潮ミステリー倶楽部賞(平成12年)を受賞している作品。

独特な設定と個性のある登場人物達、そしてウィットに富んだ会話の数々。
伊坂節の原点はここにあるんだと、感心しながら読んでた。

カカシがしゃべるという独特な設定はびっくり。しかもそこは、仙台沖に浮かぶ鎖国をしているような島。登場人物もほんと個性的。反対の言葉しか喋らない人、ものすごく太っていて動けない人、謎の双子。

伊坂節ここにありって、会話も楽しめる。
「アフリカのジャングルだって、外部との交流はあると思うんだが。」(鎖国している島の現状を聞いた主人公のつぶやき)
「ここはジャングルじゃない。」(それに答える案内人)

イメージ的には「オズの魔法使い」。旅に出るストーリーではないんだけど、雰囲気は「オズの魔法使」いだった。不思議な世界観だった。

ストーリー中にちりばめられた伏線がラストに向かって気持ち良いほど集約していった。この書き方はさすが。

ただ、好きな伊坂の作品がだけに、自分のハードルが高い。
キャラクタの描き方がちょっと中途半端で、感情移入がしにくかったのは否めない。
色々な要素を盛り込みすぎでスピード感もかけていたかも。最近の作品はもっとスピーディーに読ませるので、それと比べてしまうからなんだろう。

星3つ。(普通の作家なら星4つかな?)
「陽気なギャングが地球を回す」や「砂漠」が苦手な人には、この作品がいいかも。
イチロー頭脳―目標を達成するための思考法
イチローの考え方を学び、日々の行動に活かせばあなたの夢は必ずかなう! 多くのインタビュー発言を収集・分析し、逆境から学んで飛躍できる考え方を紹介。メジャーで活躍する日本人プレーヤーたちの興味深い言葉も収録。
WBCでの活躍の記憶も新しいイチローの発言をまとめたもの。その発言の中から何かを学びとろうとしている本。

前後の文脈が省略されているのもあるから、全ての筆者の解釈が正しいのかは不明。
あまりにも強引な解釈も目立った。

星3つ。

著書でいいなと思った記述は以下の5つ。
気に入った順番に並べてみる。

p.42
「びっくりするような良いプレーが勝ちに結びつくことは少ないです。確実にこなさないといけないプレーを確実にこなせるチームは強いと思います。」

p.130
「アメリカでプレーし続けるというのは、本当に大変なことだ。メジャーでプレーしたことがある選手なら、1年間、怪我をせずにプレーし続けることの大変さを実感しているはずである。それを繰り返し5年以上、あるいは10年近くプレーするというのは、何かをずっと考えているからこそできるのだ。断言してもいい、才能だけで5年以上はできない。」(元マリナーズ長谷川の言葉)

p.92
「結局、好きなことをやっていると、人からそれを努力と言われても、自分ではそうは思わないんですよね。そういう人にすごいとか言っても、『いや、別に大したことはない』っていいますよね。」

p.96
「野球がうまくなりたいんですよね、まだ。そういう実感がもてたらうれしいですね。それは数字には表れづらいところですけど、これはもう僕だけの楽しみというか、僕が得る感覚ですから。ただそうやって前に進む気持ちがあるんであれば、楽しみはいくらでもありますから。ベストに少しでも近づきたいですね。」

p.122
「自分の技術に自信を持つ前は、相手のミスを待っていたんです。技術に自信を持ってからは相手のベストを待っている。だから難しいんです。本当にベストだったと思うためには、じぶんだけでなく相手のベストも必要になるんです。」
東京ルール
東京には東京のルールがある。地方から上京してきた人が一度はとまどうルールをていねいに拾い集め具体的に説明、軽快でポップなマンガとともに紹介した。
東京で生活する暗黙のルールが面白おかしく紹介されている。

電車のドア付近に立っている人は、降りる人のために一度ホームに降りるというのがある。これ、常識だと思ってたけど東京のローカル・ルールだったんだ。

また、ある地域を表すのに、皇居を中心にして上とか下っていう表現をするっていうのがあった。例えば、「品川は下の方だね」とか。これ、知らなかった。

amazonに掲載されていた他のレビューに「10分で読める」とあったけど、そのとおり。
暇で暇でしょうがなければ、読めばいんじゃないかな。

星2つ。
その日のまえに
僕たちは「その日」に向かって生きてきた
男女が出会い、夫婦になり、家族をつくって、幸せな一生なのか。消えゆく命の前で、妻を静かに見送る父と子。感動の重松ワールド

生と死を描いた作品。「死」をテーマにすることで、その裏にある「生」についても考えさせられるリリー・フランキーの東京タワーとはちょっと違う感じ。

短編集みたいになっている。メインは後半の3編。著書タイトルにもなっている「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」。その3編では、妻が余命1年の癌と告げられて、亡くなる日を「その日」とし、その前後を構成している。

途中までは、「お涙頂戴が過ぎるんじゃない?」と斜めからの目線で読んでいた。しかし、その読み方は「その日のまえに」の章を読み始めたら払拭された。後半は鼻水がズルズルと流れて、恥ずかしかったよ。この本は周囲に人がいるところで読んではいけない。SMAPの草薙君が主演したドラマ「僕の生きる道」にも通じるところがある。

この本は事故等で突然いなくなるという話ではなく、癌のように近い将来死んでしまうが今は生きている主人公達が描かれている。その各編の主人公達が「死」に対して、誠実に向き合う。そして、その「死」に確実に向かっていく主人公の近くにいる人達の姿が印象的に描かれている。

もし、自分が癌と宣告されたらどうしようとか、愛しい人が癌と宣告されたらどうしようとか、考えてしまった。

書きたいことはたくさんあるんだけど、考えがまとまらない。
「死」について、中学生の頃とかは漠然と考えていた記憶はある。けど、今は全くと言っていいほど考えていない。今を「生きる」ことに精一杯なんだなって、改めて感じた。

なんか、大仏みたいになってきたな。(from ホイットマン)

2つ目の「朝日の家」という編はどことなく宙ぶらりんの感があるものの、各編のつながりもあり、とても面白く読めた。

星5つ。お勧め。
こんな上司が部下を追いつめる―産業医のファイルから
現代社会にみられる逼迫した状況は、多くの職場から精神的余裕を奪っている。職場でいま、何が起きているか?上司はどうあるべきか?産業医からの緊急メッセージ。
目次
第1部 職場でいま、何が起きている?(過労現場
現代職場を俯瞰する
部下を追いつめる上司たち
部下がつまずく要素
世代間に横たわる「ズレ」
健全な職場風土を保つには?)
第2部 倒れそうな部下をどう救う?(部下や同僚が提示するサイン
部下との面談
職場復帰の実際
海外赴任予定者への対応)
第3部 過労はいかにして体を蝕むか

世代間を類型化して論じてはいる。「確かに、あるね」と感じることが多かった。
特に自分のちょっと上の世代についての考察には同意。
バブル時代に入社した先輩達のことなんだけど、サークル感覚で仲良く、輪を乱さずに仕事を進めることに重きを置いている人が多いと思う。仲良く、気持ちよく仕事できるのはありがたいんだけど、暗黙にある強制的なしばりが嫌なときがある。例えば、飲み会とかさ。たまにならいいんだけど、毎晩となると、正直シンドイ。

また、上司の仕事って、部下のモチベーションを高いままに保って仕事をさせることだと考えている。それをやらずに自分で作業をしてしまう上司が、部下を追い込んでいることも理解できた。

この本は上司が部下に対してどうやって接していいかを悩んでいる人に薦めるよ。
また、それとは逆に、部下の立場にいる人(自分も含めて)で上司の言動に悩まされている人も読むといいと思う。

買わなくても、立ち読みでもエッセンスはつかめるよ。

そんな小難しいことはともかく、健康が一番。肉体と精神が共に健康なら、なにしたって食べて生活していけるよ。と、楽観的に考えたりもしてみた。

星4つ。
産まない理由 今まで誰にも言えなかった私たちのホンネ
産んだ人、産むと決めている人、産まないと決めている人、産むかどうか悩んでいる人…後悔する前に知っておきたい、みんなのホンネ。
著者は「おひとりさま向上委員会」の代表の肩書きを持つ女性。以前、王様のブランチで女性が一人でもいけるレストラン等を紹介していた。そのときは、「ミーハーな人」という印象があったけど、この本ではそのイメージを払拭してくれた。

様々な女性へのインタビューがメインなんだけど、よく書けていると思う。よくテレビで見かけるような衝撃的でセンセーショナルな極端なインタビューではない。自分は男だから、正確に女性の心理を把握することはできないんだろうけど、これが女性達の本音(本音に近いというのが正確かも)なんだと思う。

特に1章の産まないを選択した人や、2章の産みたいけどどうしようか悩んでいる人の記述において、「日本の仕組み」的な問題についても知ることができた。出生率の減少、そして年齢構成がいびつになってきて、少子化対策が叫ばれているのは知っていた。が、あまり意識はしていなかった。インタビューからわかったのは、お金をばら撒いたりするだけで、女性は子供を産もうとはしないということ。政治家には、決して理解できないと厳しい批判もあった。

3章では産みたくても産めない人について書かれている。この章では不妊治療について言及されており、その精神的・肉体的なつらさ、そして経済的に大きな負担がかかるということをインタビューから知ることができた。

4章は実際に生んだ人のインタビュー。全ての人がハッピーかといえば、そうではなかった。もちろん、「子供によって、自分も成長する」という肯定的な意見もあったが、「子供を生まなかったら、違う人生も・・・」という少し懐疑的な意見もあった。

女性が出産に対する意識というのが時代とともに変化してきているのだろう。
自分ができることはなんだろうか。と考えた。
一緒に子育てや家事をやって、少しでも負担を減らす。
自分ができることって、これくらいなのか。

でも、なんでもやるつもりだ。

星5つ。
男性女性、既婚未婚、出産経験の有り無しにかかわらず、読んでおいたほうがいいと思う本。

著書名で検索したらでてきた。参考として。
現代女性が産まない理由――葉石かおり(はいし・かおり)
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
インターネットが登場して10年。いま、IT関連コストの劇的な低下=「チープ革命」と検索技術の革新により、ネット社会が地殻変動を起こし、リアル世界との関係にも大きな変化が生じている。ネット参加者の急増とグーグルが牽引する検索技術の進化は、旧来の権威をつきくずし、「知」の秩序を再編成しつつある。そして、ネット上にたまった富の再分配による全く新しい経済圏も生まれてきている。このウェブ時代をどう生きるか。ブログ、ロングテール、Web2.0などの新現象を読み解きながら、大変化の本質をとらえ、変化に創造的・積極的に対処する知恵を説く、待望の書。

文句無し。星5つ。
とてもエキサイティングで、刺激的な本だった。

読むのを薦めるという言い方は生ぬるいんだろうなー。
本なので人によって面白いと捉える人もいれば、つまらないと捉える人がいることも十分理解している。けど、あえて言うと、今という時代と生きている自分達はこの本は読むべき本であり、読まなければいけない本だ。

キーワードは以下。IT業界にいるせいか、これらのネット界でも話題をさらっていたので知ってはいたけど、改めて読むことでより深く考えることができる。
  • 「あちら側」と「こちら側」

  • 「Web2.0」

  • 「ロングテール」

  • 「グーグル(google)」

  • 「ブログ」


上記キーワード以外で興味深かったところ。

・「情報共有こそがスピードとパワーの源泉」
電子メールは情報の送り手が、情報の受け手を選べる。これは、情報の隠匿をベースにした従来型組織を支援するシステムである。
はてなはブログで全て済ませる。読みたい人は読む。「情報自身が淘汰を起こす」ことになる。

・「大組織のロングテール狙いは間違い」
ロングテールの反対概念は80:20の法則。

・「こちら側」に存在する企業の情報システム
「こちら側」のエンジニアとして情報システムの開発等に携わるが、Web2.0の動きの中で「あちら側」の変化に対応していけるのか。これ、かなり不安。10年後ぐらいには、こういう波が押し寄せてくるのかもしれない。と思ったり。


「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」も併せて読むのを薦めるよ。筆者の伝えたいことが、より理解できると思う。
わかる・読ませる小さな文章―わかる・読ませる
日記、手紙、携帯メール、伝言メモ、入学入社小論文、そして短編小説まで、まとまったコンパクトな文章を「早く、やさしく、短く」書く技術を紹介。短い文章の訓練で、論理力・説明力・表現力が飛躍的にUP!


約200ページを最後までは読んだ。約30分。ほとんど斜め読み。

誰に向けた、どんな文章を書こうとしている人への本なんだろう?
自分はブログの文章を少しでも上手に書きたいと思い、そのヒントになるのが得られるかと思って手に取った。そんなるブログ文章術を期待したいただけに、期待が外れたのだろう。

長年編集の仕事をしているような著者の背景もあり、アナログな提言も目立った。
「文字は丁寧に書こう」とか「文字は大きく書こう」とか。

また、文章の形式にとてもこだわりがあるように見えた。人の発言を示すカッコ「」は一字下げるとか、・・・は2回使用するとか。
校正をしたり、人に読みやすい文章の形という意味では必要なのかもしれないけど、自分の求めているのとは違った。

よく言われるような、言いたいこと(主題)を明確にとか、一度書いたら読み直そうとかっていうのもあったよ。

自分が求めているものと違ったので、全体通して否定的に読んでしまった。
いつもは途中で読むのをやめてしまうんだけど、最後まで読んだということで、星2つ。
スタイル・ノート
これは、女性が読む本だと思う。
著者のおしゃれのルール、買い物のルールなどが書かれている。

目新しいことは書いてないと思うけど、全部で100ページぐらいと読みやすいので、手元に置いて時間のある時にパラパラめくるのがいいんだろう。

印象に残っている箇所。
「ジャンクなもの(ポテトチップス等)を食べたくなったら・・・」のところ。
→これは体が食べたいのではなく、心が食べたがっているのです。食べよう!あとでケアすりゃいいんだから。

心強い!!

星3つ。
映画「陽気なギャングが地球を回す」公式ガイドブック
ストーリー紹介、大沢たかお・鈴木京香・松田翔太・佐藤浩市など主要キャストインタビュー、映画のメイキングオフ、徹底解剖に加え、伊坂幸太郎の書下ろし小説や前田哲監督との対談等を収録した公式ガイドブック。


伊坂ファンが読むべきところは1箇所だけ。
「陽気なギャングが地球を回す」の続編のようなものが数ページに渡って掲載されている。そこだけでいいい。

掲載しているのは数ページで、時間にすると10〜15分で読める分量。なんだけど、なんなんだろう、この面白さは。
「陽気なギャングが地球を回す」を読んだ人は、ニヤニヤしながら楽しめると思う。そして、少しホロっとする。

この数ページだけでも買う価値はある。
自分は立ち読みなんだけどね。
国家の品格
日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。国際化という名のアメリカ化に踊らされてきた日本人は、この誇るべき「国柄」を長らく忘れてきた。「論理」と「合理性」頼みの「改革」では、社会の荒廃を食い止めることはできない。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことである。すべての日本人に誇りと自信を与える画期的日本論。

ニムにかりて読んだ本。ニム、貸してくれてありがとう。

ニムの引越し前のブログ「なむあみ」で紹介されていた。
http://yaplog.jp/namuamidabutu/archive/170
「なむあみ」では、評価は高くなかったけど、自分はとても興味深く読んだよ。
読む人によって、評価が分かれるから本って面白い。

読みやすかったので、斜め読みしないで読み終わった。
星4つ。

「論理では解決できないことがある」って、忘れがち。
仕事柄、論理的に考えることが必要とされていて、いつも論理的に思考したりプレゼンしたりする環境にドップリと使っている自分にとってはいい"気づき"だった。

論理が行き過ぎると破綻するっていうのは、筆者の説明でよく理解できた。それは、帝国主義や共産主義の説明だったり、対立する自由と平等の説明(アメリカのゴルフ場の例)だったり。

日本の古き伝統的な考えを「武士道」という言葉で表現していると思うんだけど、確かにこういう考えは現在の流れの中で軽視されている考え方だと感じている。父がこういう精神、考え方、感覚を植えつけてくれたと思うんだけど、今の自分の中ではかなり薄まってきているかな。

「本を読むことが重要である」と著者は述べている。特に若い時に名作を読むべきだと書いてあった。これには同感。今、名作というものを読んでも、感受性が低くなってきているので、名作を面白いと思えないから。学生の暇でしょうがない時に、もっと読むべきだった。

面白いのは、本のタイトルになっている「国家の品格」っていう言葉が後だしじゃんけん的に出てきたところ。冒頭の「はじめに」と最終章の7章だけでこの言葉が使われている。この部分は本の執筆が終わった後や書き終わる頃でも書けるので、「国家の品格」はマーケティング戦略にのっとった、"売れ線"狙いのタイトルなんだろう、って想像してしまった。

そもそも、「国家の品格」という言葉が曖昧。本のタイトルになっているにもかかわらず。「国家の品格」の定義がちゃんと出てくるんだろうなと読み進めたけど、どこにも出てこなかったし。「はじめに」に書いてある、日本の「情緒と形」を品格と定義しているのだろうか。後付けだから、気にして読んではいけないんだろう。

自分がこの本のタイトルをつけるとしたら、「武士道精神に学ぶ」とか「自由・平等が正しいとは限らない」とか「情緒と形の日本を取り戻そう」。かな。キャッチコピーにもなっている「画期的日本論」は、さすがに言いすぎだと思う。

200万部を突破したとあるし、話題の本なので読んでみるのをお薦めするよ。売れる理由がどこにあるかっていう目で読むのも面白い。
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
リリーのオカンに対する愛情が溢れんばかりに書かれている。だからと言って、甘ったるい文章ではなく、時に下品なユーモアを混ぜながら書かれている。だって、女性器の隠語を伏字も使わずに書いてたりするし。そんな下品な描写にニヤニヤ油断していると、不意打ち的にホロっとさせられる。

俺達世代にはピッタリの本だと思う。特に、子供を持って、親になって親の気持ちが少しでも理解できるような人にはぜひ読んでもらいたい。とはいうものの、電車の中やカフェのように周りに人がいるところでは、読まないほうがいいよ(特に後半)。朝の通勤電車内で後半を読んだけど、鼻水たれてきて恥ずかしかったから。

この本読んだら、母の料理を食べたくなった。母のことを考えると手料理をイメージしてしまう俺。
残ったそうめんやセロリ等多種多様な野菜を入れていた母の味噌汁、いつも焼きそばがセットだった母のお弁当、体にいいからといつも作っていた酢の物。こういうものが時々食べたくなる。

以前、「2005/10/11 ちょっとショックだったこと」を書いたんだけど、この年齢になって母の存在とその大きさが分かってきた。学生時代はそんなこと無かったんだけどね。どっちかというと、「いつも子供扱いされるし、口うるさいし、うざったい」と思っていたから。でも、今はそんな感情は無い。結婚して別々に暮らしていると言うのもあるし、親はいつまでたっても親であり、いつも心配してくれている存在なんだなっていうのがなんとなく分かってきたからだと思う。

「好きなものを好きと言って何が悪い。マザコンだと気持ち悪いっていう世間の風潮が気に入らない。」というようなことが書いてあった。これ、同感。

GWに実家でご飯を食べた時に会った母は、顔のシワや白髪が増えているものの元気だった。還暦は迎えているが、2日1回は近所をランニングして汗を書いているようだし、遺跡の発掘もしているようだし、知らないあいだに札幌の雪祭りに父と2人で行っているし。(借りたデジカメの中に収められていた。)さらに、5月の中旬には中国へ行くと張り切っていた。

父は「お母さん、遊び過ぎで、お金がいくらあっても足りないよ」と嘆いていたが、そんな父もどこか嬉しそうだった。
病気になって、治療費等でお金を使うくらいだったら、元気なうちに遊んでお金を使って欲しい。

バラエティに出てくるリリー・フランキーを見る目が変わってしまいそうだ。そういえば、情熱大陸のリリーの回、見逃してしまったんだよな。

星5つ。

[追記]
ニムと正反対の評価をしているのが興味深い。
本って、読む人によって全然違うね〜。
Blue Sky:東京タワー
生協の白石さん

想像以上に面白かった。

書籍だけにしかない白石さんのインタビューというか、独白というか、そういうのも楽しめまた。

何事にも回答を出そうという姿勢に感服。
たとえば。

Q.「リュウとケンはどっちが強いんですか?」という質問には、以下の回答。
A.「リュウとケンとは、この場合、誰のことを指すのでしょう?
(漫画のキャラクターか何かですか・・・?)
推測の域は出ませんが、竜雷太と松平健の場合、
全盛期ならおそらく竜雷太の方が腕力は上だと思われます。(白石)」

それ以外にも、くだらない質問にも丁寧に回答。

素晴らしいのは、「受容」→「共感」→「提案」の流れ。
どんな質問もあるがままに受け入れて、それを相手の気持ちになって理解し、商品やサービスなどを提案していくという流れ。営業マンならずとも技術職でも使える普遍的なものを示唆しているんじゃないかな。

Q.「車欲しいです、売ってください。(矢澤博之)」
A.「ご要望ありがとうございます。
自動車の売買について、生協は取扱しておりません。
ご参考までに、
当店にて「クルマ選びの決定版最新マイカー選び」という本を
販売しておりますので、ご検討の一助となれば幸いです。」(白石)」

上の質問と回答は、「受容」→「共感」→「提案」の流れとは違うけど、できないことはできないとハッキリ言った後に、最後は提案に結び付けているところが素晴らしい!

単なるネタ本というよりは、耳の痛い顧客からの苦情をビジネスに変えるというようなヒントがいっぱい詰まっていると思う。

星4つ。
超バカの壁
「今の日本社会には、明らかに問題がある。どんな問題があるか。私はものの考え方、見方だと思っている。そこがなんだか、変なのである」――フリーター、ニート、「自分探し」、テロとの戦い、少子化、靖国参拝、心の傷、男と女、生きがいの喪失等々、現代人の抱える様々な問題の根本が見えてくる。「バカの壁」を超える方法、考え方は自分の頭で生み出す。そのためのヒントが詰まった養老孟司の新潮新書第三弾。


著者のベストセラー、「バカの壁」は読了している。当時、売れに売れていてそんなに面白いのかと思って期待したんだけど、全く自分に合わなかった本だったというのが印象に残っている。
そんな著者の「壁」シリーズ、「バカの壁」「死の壁」に次ぐ第3弾がこの「超バカの壁」。

期待してなかったのが影響したのか?思った以上に面白かった。星4つ。

筆者と同じ意見の箇所もあったし、異なる意見でそういう考えもあるねと思わせる箇所もあった。

同じ意見だったのは、「一元論は考え方が偏る」というもの。自分は「相対的に物事を捉えた方がいい」という考えなので、ほとんど同じ意見。概念的な話だけど、100%の絶対的なものって無いと思うし、あったとしても疑わしい。AとB、どっちも良い所と悪い所があるけど、どっちかっていうとAの方がいいね。とか、どっちかっていうとAの方が悪くならない感じがするとか。絶対Aが良い!なんてありえないと思う。

こんな考えもあるんだと思ったのは、憲法9条改正のくだり。自分の考えは、世界を構成する一員である日本は武力を持った方が良くて、それを憲法という文章で世界にアピールした方が良い。だから憲法9条も変えたほうが良いという考え。
筆者は違っていて、憲法9条はそのままがいいという考え。戦争なんて後ろめたい行為を認識するためにも、武力は保持しないという9条はそのままにしておく。だから、自衛隊をどこかの国に派遣するときにも、議会で揉めたりして、「今から後ろめたい行為を遂行するんです。すいません」的に認識させたほうが良いと考えている。

読みやすい。
90分あれば読めるので、電車内が手持ち無沙汰と言うときにぜひどうぞ。
チーム・バチスタの栄光
東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。ところが今、三例続けて術中死が発生している。しかも次は、海外からのゲリラ少年兵士が患者ということもあり、マスコミの注目を集めている。そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥だった……。

久しぶりに面白い小説を読んだ。星5つ。
このミステリーがすごい1位に輝いただけはある。

とにかく、登場人物が魅力的。
前半はどんどんと謎が深まっていく。なんとなく、みんなが怪しく感じられる。

そして、中盤から白鳥というキャラが登場するんだけど、ここからさらにグイグイと物語に引き込まれた。
奥田作品に出てくる精神科医の伊良部のキャラのように、人を不愉快にさせるかと思いきや、その行動に意図があり、目的を果たしていく。


振り返って、今年に入ってから読んだ長編小説で星5つは「砂漠」だけ。伊坂はちょっと苦手という人には、この本を薦めたい。

純粋に楽しめるエンターテイメント作品。

p.s.
若干、登場人部やバチスタという設定から、ドラマにもなっている「医龍」とダブってしまったんだけど、全く関係なかった。
さいえんす?
人気作家の最新エッセイ集、文庫オリジナルで登場!
「科学技術はミステリを変えたか?」「男と女の"パーソナルゾーン"の違い」「数学を勉強する理由」……元エンジニアの理系作家が語る、科学に関するあれやこれや。人気作家の最新エッセイ集が文庫オリジナルで登場!


気軽に読めるエッセー集。
著書に「あの頃ぼくらはアホでした」というエッセー集があるんだけど、それは面白可笑しく書いてある。そして、久しぶりに読んだこのエッセーはかなり真面目に書いてある。

「数学はなんのため?」や「ハイテクの壁はハイテクで破られる」や「少子化対策」や団塊の世代の引退を書いた「どうなっていくんだろう?」のタイトルの話が面白かった。

上に挙げた「数学はなんのため?」では、同じような感覚を持っている。
前にも書いたけど、数学好きなんだよね。世間が数学嫌いって言っていて、数学が好きだって言う人を変人的な目で見るのは俺もどうかと思う。

なぜ、数学を学ばなければいけないのかという問いに、理系出身の筆者の答えが書いてある。問題解決の道具を知っておくことは、重要だというのは俺も同意見。

ニムが書いていた、図書館やブックオフに関する著作権についても書かれていたよ。
なるほど、これに言及していたんだね。

1つのエッセーが5〜6ページと読みやすく、ちょっと空いた時間にも読める。
お勧め。星4つ。
アンボス・ムンドス
人生で一度の思い出にキューバに旅立った若い女教師と不倫相手の教頭を帰国後待っていたのは生徒の死と非難の嵐だった。煌く7篇

この著者の作品を読むのはOUTから数えて2作目にあたる。

自分が小説に求めるものって、後読の気持ちよさがメインだったりする。爽快感とか、ミステリーのトリックの「やられた感」とか。

けど、この著者にはそういうものを求めてはいけないんだろう。
OUTもそうだったんだけど、醜さだとか、嫌らしさだとか、汚さとか、悪意みたいなもののオンパレード。特にこのアンボス・ムンドスは女性が主人公の短編集なので、女性のそういう「負」の部分がリアルに描かれている。

7編からなっている短編集で、最初の編を読み終わる頃には、落ち込む感じになってしまった。
けど、そういう「負」の部分に興味を覚えるのか、それとも次の編はハッピーエンドに終わるかもと期待してしまうのか、どちらの感情かわからないけれど、結局最後の編まで読み終えてしまった。

好きなタイプの小説ではないんだけど、面白かった。
たまに気分を変えて、この人の本を読むのもいいかもしれない。

星4つ。
お茶のあるくらし―日本茶・紅茶・中国茶の楽しみかた
お茶のうんちくでも仕入れるかと思って手にとった本。

お茶のうんちくというと、沢木耕太郎の深夜特急を思い出す。
香港からロンドンまで旅する中で、お茶を楽しんでいた彼。
その中で、お茶を「チャ」や「チャイ」と発音する文化圏と「テ」や「ティー」と発音する文化圏について考察していた。
そういうのが楽しめるかと思って、読んだ。

そこそこ楽しめたけど、他人に披露したくなるようなうんちくには出会えなかった。
残念。

この本の中身は3本立て。日本茶、紅茶、中国茶の3つ。
面白かったのは中国茶のところ。
お茶の種類、入れ方もよかったけど、何よりウーロン茶の薀蓄が面白かった。

ウーロン茶の広まりは福建省と華僑がキーワードのようだ。
あたりまえだけどなかなかできない説明のルール
交渉・プレゼン…などなど。説明の仕方を変えれば仕事ができるようになる!なぜ伝わらないの?という悩みはこれでズバッと解決!相手と良好な関係を保ち、円滑なコミュニケーションを築くための本。

良い「気づき」を与えてくれた。たとえ話も身近に感じることができて、すんなりと頭に入ってきた。
説明責任がさらに重くなってきて、打ち合わせ軽口がなかなかいえなくなってくるような中堅社員的な立場の自分達が初心に戻って読める本だと思う。

以下、良かったと感じた記述。

p.78 今までと何が違うかアピールしよう
「ここまでが〜でした。ここからが今回の話になります。」

p.80 表現を具体化する。
「もう少しまけてくれたら買います」→「あと5%まけてくれたら買います」

p.82 Yes,Noで答えられる質問で締めくくろう
クロージングの時は、確認を明確にするためにYes,Noで答えられる質問を使う。オープンクエスチョンはNG

p.87 手伝って欲しいことを明確にする
↓は自分の考えを見事文章化してくれた。
『途中で助けを求めるのは、約束の時に「できないこと」を約束したあなたの失点です。それを挽回するには、次の約束を守ることしかありません。相手が知りたいのは、能力として「できる」か「できない」かではなく、約束を「守る」か「守らないか」しかないのです。』

p.91 宿題を自分から提案する
自然とやっていたかも。
嫌な宿題を引き受ける前に、自分から自分のできる宿題を率先して引き受ける。これはテクニックとして認識して、これからは意識して使っていこう。

p.97 先に自分から話して主導権を握る
これは意識してやっていこうと思う。打ち合わせでも自分から話を振ったり、論点を自分の得意分野に持っていくこともできそうだ。
議論の上手い人はこのアジェンダセッティングが上手らしい。

p.111 プレゼンは言葉だけない
著者の経験が面白かった。
海外留学での話。レポートの提出を求められた学生は、様々な方法でレポートを提出した。たとえば、模型を作ったり、ビデオを作ったり、CD-Rにデータをまとめたり。A4の紙だけがレポートではない。
人に何かを伝えるのには色々な方法があるってこと、だろう。
仕事でプレゼンっていうと、パワーポイントがすぐに思い浮かぶけど、音楽で表現するっていうのもいいかも。
くよくよしない人の頭のいい習慣術―人は心配するようにできている
本書では、「生き方名人」モタさんが、人生を健やかに生きるためのコツを、具体的に、やさしく教えてくれます。元気が出る工夫、プラスの考え方、逆転の発想法……前向きになるための"スイッチ"がたくさん見つかります!

最近、この手の本ばかり読んでる気がする。

過去は認めて、未来を考える。心配して当然。良い心配をしようというのがメッセージだと感じた。

この本で引用されてた「楽しいから笑うんじゃない、笑うから楽しいんだ」っていうのは一理あるな。楽しくなくても、声に出して笑っていたほうがいいと思う。つまらない時や、嫌だなと感じた時も笑うようにしよう。

→目標:つまらない時や嫌だなと感じた時は意識して笑う。
こころのエンジンに火をつける 魔法の質問
コーチング部門で発行部数ナンバーワンの人気メルマガ「魔法の質問」を発行する著者が発する55の質問。「いつ?」「どこ?」「なに?」に答えるうちに、自分のやりたいことがはっきりと見えてきます。あなたの決意に火をつける質問がぎっしりと詰まった本書を片手に、人生を一歩前に進めてみませんか?

シンプルな問いなんだけど、シンプルなだけに心に響く。
なんとなく行き詰ってるなとか、ちょっと落ち込んだ時に読むと元気がでると思う。

気になったページとその内容を以下に列挙。

p.50 ストレスサインに気づく
p.62 お金を払ってでもしたいこと
p.80 やらないことを決める
p.84 あきらめる理由はない
p.110 1行の文章にまとめる

p.50の「ストレスサインに気づく」を自分なりに考えてみた。

自分の調子を測る物差しというのがある。肉体的、精神的にストレスが溜まってきたというようなサインみたいなもの。
自分の状態って、自分で理解しているつもりでも、意外とそうでなかったりするんだよね。気づいていないんだけど、実はものすごく疲れていたり、ストレスが溜まっていたりとか。

ヤバイなという兆候はこんな感じ。

軽度
就業時間中、チョコレートを無性に食べ始める。
昼食後や夕食後に甘い菓子パンを食べる。
電車の中で本を読みたくなくなる。

こんな症状がでたら、仕事中でも外に出て散歩したり、チョコレートを食べ過ぎない程度に食べることでストレスを回避できる。

中度
電車の中で雑誌を読みたくなくなる。
→本を読むのが精神的に重いと感じると、雑誌(AERA,Number,SPA等)を読むようになるんだけど、それすら読みたくなくなる。
気がつくと、2週間ぐらい本屋に行っていない。
→これも心の余裕を測る物差しになっている。
ブログの更新頻度が落ちる。
→必要と感じない情報を無意識に排除するからだと思う。

重度
コーヒーを不味く感じる。
→コーヒーもそうだけど、味噌汁も不味く感じるとかなりやばい。風邪ひいたりすると、変な味覚が異様に敏感になってしまって、ちょっとしたものに過剰拒否反応する場合がある。
電車の中で音楽を聴きたくなくなる。
→これ、かなり重症。好きな音楽なのに、煩わしく感じてしまう。
ダンスのレッスンに行くのが億劫になる。
→これもかなり重症。レッスンに行くのが億劫に感じるとかなりやばい。

自分の状態を把握して、症状が軽いうちに自分をケアするのが必要だと思う。
ストレスを感じない人なんていないと思うので、どうやってそのストレスとうまく付き合うかっていうのが大事なんじゃないか、なんて偉そうに思ったり。

あと、p.84の「あきらめる理由はない」も良かったな。
あきらめそうになる気持ちはあるんだけど、よく考えてみるとあきらめる理由は無いことが多いってやつ。イチローの言葉からの問いかけだそうだ。

星4つ。
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