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ワイドショーも小説もぶっとぶほどリアルで面白いのがナマの裁判だ。しかもタダで誰でも傍聴できる。殺人、DV、詐欺、強姦…。突っ込みどころ満載の弁明や、外見からは想像できない性癖、傍聴席の女子高生にハッスルする裁判官。「こいつ、絶対やってるよ!」と心の中で叫びつつ足繁く通った傑作裁判傍聴記。
成田空港のTSUTAYAで購入して、飛行機の中で読んだ本。成田空港にもTSUTAYAがあるの知ってた?
裁判の傍聴記録を面白おかしくまとめた本。どこかの本(雑誌?)に連載されていたようで、一つ一つが短くてあっさりと読める。
豊川悦司が主演のドラマ「弁護士のくず」で、モト冬樹が傍聴マニアという役柄で登場していたけど、著者もそんな感じ。最初は傍聴初心者だが、初心者から傍聴マニアの領域へと成長していく過程も楽しめる。
裁判という舞台で、被告を中心に弁護士、検察官、裁判官、証人など各々のキャストが演技している様がリアルに書かれている。著者もその時々で、被告に感情移入したり、検察に感情移入したり、裁判官に感情移入したりしているのが面白い。
傍聴マニアになってくると、判決を正確に読むことができるようになるらしい。「これは、懲役3年の実刑だね。」とか「これは情状酌量で執行猶予1年がつくね」とか。
また、傍聴マニアとの交流もあって、なかなか楽しそう。そんな傍聴マニアにも様々なカテゴリーに分かれているようだ。裁判官の人事にやたらと詳しい人、裁判官の判決と自分の判決がどれだけ近いかにこだわる人、被告が女性の裁判を追いかける人など。
恐るべし、マニアの世界。
星3つ。ちょっとした空き時間に読むのがいいと思う。
日常生活をしていくうえで、裁判というものを身近に感じることは普段ない。けど、これから陪審員制度もできるし、一度本物の裁判を傍聴するのも面白そうだ。
実は個人的にも裁判の仕組みに興味があって、その裁判系の分かりやすい本を図書館から借りてきたんだ。