読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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産んだ人、産むと決めている人、産まないと決めている人、産むかどうか悩んでいる人…後悔する前に知っておきたい、みんなのホンネ。著者は「おひとりさま向上委員会」の代表の肩書きを持つ女性。以前、王様のブランチで女性が一人でもいけるレストラン等を紹介していた。そのときは、「ミーハーな人」という印象があったけど、この本ではそのイメージを払拭してくれた。
様々な女性へのインタビューがメインなんだけど、よく書けていると思う。よくテレビで見かけるような衝撃的でセンセーショナルな極端なインタビューではない。自分は男だから、正確に女性の心理を把握することはできないんだろうけど、これが女性達の本音(本音に近いというのが正確かも)なんだと思う。
特に1章の産まないを選択した人や、2章の産みたいけどどうしようか悩んでいる人の記述において、「日本の仕組み」的な問題についても知ることができた。出生率の減少、そして年齢構成がいびつになってきて、少子化対策が叫ばれているのは知っていた。が、あまり意識はしていなかった。インタビューからわかったのは、お金をばら撒いたりするだけで、女性は子供を産もうとはしないということ。政治家には、決して理解できないと厳しい批判もあった。
3章では産みたくても産めない人について書かれている。この章では不妊治療について言及されており、その精神的・肉体的なつらさ、そして経済的に大きな負担がかかるということをインタビューから知ることができた。
4章は実際に生んだ人のインタビュー。全ての人がハッピーかといえば、そうではなかった。もちろん、「子供によって、自分も成長する」という肯定的な意見もあったが、「子供を生まなかったら、違う人生も・・・」という少し懐疑的な意見もあった。
女性が出産に対する意識というのが時代とともに変化してきているのだろう。
自分ができることはなんだろうか。と考えた。
一緒に子育てや家事をやって、少しでも負担を減らす。
自分ができることって、これくらいなのか。
でも、なんでもやるつもりだ。
星5つ。
男性女性、既婚未婚、出産経験の有り無しにかかわらず、読んでおいたほうがいいと思う本。
著書名で検索したらでてきた。参考として。
現代女性が産まない理由――葉石かおり(はいし・かおり)
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