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超バカの壁
「今の日本社会には、明らかに問題がある。どんな問題があるか。私はものの考え方、見方だと思っている。そこがなんだか、変なのである」――フリーター、ニート、「自分探し」、テロとの戦い、少子化、靖国参拝、心の傷、男と女、生きがいの喪失等々、現代人の抱える様々な問題の根本が見えてくる。「バカの壁」を超える方法、考え方は自分の頭で生み出す。そのためのヒントが詰まった養老孟司の新潮新書第三弾。


著者のベストセラー、「バカの壁」は読了している。当時、売れに売れていてそんなに面白いのかと思って期待したんだけど、全く自分に合わなかった本だったというのが印象に残っている。
そんな著者の「壁」シリーズ、「バカの壁」「死の壁」に次ぐ第3弾がこの「超バカの壁」。

期待してなかったのが影響したのか?思った以上に面白かった。星4つ。

筆者と同じ意見の箇所もあったし、異なる意見でそういう考えもあるねと思わせる箇所もあった。

同じ意見だったのは、「一元論は考え方が偏る」というもの。自分は「相対的に物事を捉えた方がいい」という考えなので、ほとんど同じ意見。概念的な話だけど、100%の絶対的なものって無いと思うし、あったとしても疑わしい。AとB、どっちも良い所と悪い所があるけど、どっちかっていうとAの方がいいね。とか、どっちかっていうとAの方が悪くならない感じがするとか。絶対Aが良い!なんてありえないと思う。

こんな考えもあるんだと思ったのは、憲法9条改正のくだり。自分の考えは、世界を構成する一員である日本は武力を持った方が良くて、それを憲法という文章で世界にアピールした方が良い。だから憲法9条も変えたほうが良いという考え。
筆者は違っていて、憲法9条はそのままがいいという考え。戦争なんて後ろめたい行為を認識するためにも、武力は保持しないという9条はそのままにしておく。だから、自衛隊をどこかの国に派遣するときにも、議会で揉めたりして、「今から後ろめたい行為を遂行するんです。すいません」的に認識させたほうが良いと考えている。

読みやすい。
90分あれば読めるので、電車内が手持ち無沙汰と言うときにぜひどうぞ。
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