読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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様々な場面で使われる「かわいい」という形容詞。著者は「かわいい」を21世紀の日本の美学と位置づけ、その分析を試みる。
まず「かわいい」の源流が11世紀の『枕草子』にあり、江戸期の歌舞伎や大衆小説を経て、太宰治ら現代の作家にも受け継がれ、独自の美学へと洗練されてきたことを解説する。また、「かわいい」の構成要素として、美しさのほかに醜さ、不気味さなどのグロテスクも微妙に交じっていることを指摘。重要な属性である小ささと、日本文化の「縮み」志向との関係も探る。
ハローキティ、パフィー、ポケモンなど、「かわいい」が世界で受け入れられ、巨大な市場を作り出している背景を検証。「かわいい」文化を多方面から分析したユニークな1冊である。
20歳になる前から、異様に耳にしだした「かわいい」という単語。さながら、「かわいい」のインフレだった。
なんでも、かんでも「かわいい」で表現される様に、若さゆえ昔は辟易していたこともあったっけ。
4/2放送の情熱大陸でフィーチャーされた土屋アンナは「かわいい」と言われるとキレる。「かわいいって何?バカにされている感じがする。」と言っていた。
そういえば、「はねるのトビラ」では、この「かわいい」をネタにしたコントもあったなぁ。
そんな「かわいい」という言葉を、その語源から分析して論じている本。
中でも興味深かったのは、ジェンダー、世代、地域によって「かわいい」からイメージされるものが異なっていること。
そんな感じはしていたけど、こういう風に書かれるとついつい納得してしまう。
また、雑誌「kawaii」「cutie」「JJ」「ゆうゆう」から伺う「かわいい」の分析も興味深い。
予想以上に面白かった。星3つ。
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