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Mr.BSEと呼ばれる男・山田正彦があらためて問う。米国牛輸入再開を許してはいけない。いま、この国に必要なのは食糧自給率の向上だ。

先日、牛角へ行って焼肉を食べたことにより、気になって手に取った。

感想は「怖い」の一言。

民主党・衆議院議員の著者。
実家が、農家で、さらに畜産業を営んでいたということもあり、とても詳しく、説得力がある。

アメリカの外圧に負けた今回の牛肉輸入再開問題。生後20ヶ月がどうのとか、危険部位はちゃんと除去しているから大丈夫だとか、説得力無く、政治的決着で輸入が再開されたのは明らか。

この本を読んで知ったんだけど、アメリカからの牛肉輸入が禁止されたとたんに、メキシコからの牛肉輸入量が増加した。アメリカとメキシコは関税がほとんど無く輸出入できるため、アメリカ産の牛肉がメキシコを経由して日本に入ってきた可能性もあるようだ。

牛肉以外にも、小麦、じゃがいも等の穀物もアメリカが日本への輸出をしたいがために、日本が設定した厳しい残留農薬基準値を上げさせたりというのも浮き彫りになっている。

アメリカの戦略が見え隠れする。著者も「うがち」すぎかと懸念していたけど、日本の自給率を低下させて、アメリカへの従属というか、日本の国力低下を狙っているのかもしれない。

だから、日本の自給率を上げようというのが著書の言いたいこと。ただ、これには自分達の意識を大きく変える必要がありそう。食料の自給率向上がすぐに、国力アップにつながるとはイメージしにくいから。

民主党という与党を批判する立場から危機感を煽りたいのもよくわかる。
また、自分が営んできた農業・畜産業に従事した者という立場からの言い分は理解できるし、文章もとても説得力がある。
この本を読むと、「食べられるものないよ」と思えてくる。

でも、こういうのって、片側からの意見だとよくわからないんだよね。
「いやいや。アメリカ産牛肉は安全だよ。穀物も何も問題ありません」という立場の本も読んでみたいところ。

とはいうものの、こういう風に勉強して、日本の食をいい物にしていこうという熱意には共感した。
ホリエモンメールでいろいろあるけど、民主党にはちゃんとした人もいるんだなって思った。

星4つです。
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