読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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どのように生きたいかを考えれば、住宅のあるべき形が見えてくる。日本の住宅市場の問題点や、日本人の住宅観も検証。賃貸派VS分譲派のライフプラン・シミュレーション付で、賃貸住宅という住まい選択の参考になる一冊。
思った以上に面白かった。星5つ。
アパートやマンションの賃貸を手がける会社が書いた本だから偏っているんじゃないかと思ったけど、そんなことはなかった。
この本では家の購入を否定していなくて、生活スタイルが変化している現代では持ち家にこだわらない方がいいと主張している。
著書によると、住宅の購入にまつわり3つの神話があったと言われており、これは崩れている。
1.土地神話
土地の価格は上昇し続けるという神話。
人口増加に伴い、需給バランスにより常に価格が上昇するため、早く住宅を購入したほうが少しでも安く購入できた。将来売却するにしても、土地の価格上昇により建物の価値の下落分が相殺されるため、資産としての価値もあった。
2.昇給・終身雇用神話
勤続年数に比例して給料が上がるので、若いうちは返済に苦しんでも後で楽になるとか、会社が定年まで面倒を見てくれるので長期のローンを組むことが可能となる。
3.インフレ神話
物価が常に上がり続ける。物価の上昇が同時に借金の価値を目減りさせるので、早いうちに住宅ローンを組んだほうが得。
自分が気になるのは2つ目。
今は安定していると言われる企業に勤めているけど、今後はどうなるかわからないから、やっぱり怖くて買うことができないっていう。
ローンっていうのは借金だから、手を出したくないのよ。
父がローンを組まないで大きな買い物をする人だったので、自分もそういうDNAが刷り込まれているし。
これから人口がどんどん減っていくのは目に見えている。そうすると土地の価値も下落するだろう。今、ローンを組んで購入しても、ローンを払っている間は家は銀行のものだし。
最近では、耐震強度偽装問題もあって、怖いしな〜。
本書では、夫婦2人で子供が欲しいと考えている30代前半のライフプランというのがあって、家を購入してしまうと常に赤字というのが書いてあった。
どこまで、真実なのかはわからないけれど、考え方によってライフプランも大きくぶれるんだろう。
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