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読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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迷いと決断

決断するまでは、誰しも迷う。ましてや従業員16万人、売り上げ総額7・5兆円の企業の運命がかかっているのならば…。一社員から、ソニー初の「プロフェッショナル経営者」として社長に就任した著者は、瀕死の状態だったソニーの立て直しに成功する。そして、コーポレート・ガバナンス改革を実践し、精緻な企業戦略を練り上げ、さらなる改革へと突き進むが…。前CEOが、初めて語ったソニー経営の内幕。

ソニーの前CEOである出井さんが書いた本。

CEOという重責の中、決断をする上で何に迷っていたのか、そういう心の中の葛藤がうまく描かれていると思う。失敗したと思う決断もここで述べられている。

その失敗だけど、もう少し、テレビ関連の技術に言及して欲しかったところではある。例えば、トレンド的にはプラズマや液晶がブラン管にとってかわろうとしていくなか、トリニトロンの技術に拘った経緯とか。

創業者のようなカリスマのない自分に対する社内の求心力に言及している箇所は興味深かった。自分が会社というものに興味を持った頃、既に出井さんがソニーの社長だった。だから、創業者のようなカリスマを持っていると思っていたのだが、実際は創業者と比較されて、様々な反発もあったようだ。

著者の将来の姿を予想して、どのようなアクションをとっていくのかというのは、会社員の自分も見習うべきだ。真似していこうと思う。彼は10年も前に、携帯電話、ポータブルゲームのように個人のマスメディアの時代になると予想していた。

星4つ。

出井さんの後はストリンガー氏がCEOになったが、それも考えた末の決断だったんだろう。

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月下の恋人

これで最後、恋人と別れるつもりで出掛けた海辺の旅館で起こった奇跡とは?(表題作)昭和が昭和であった時代。ぼろアパートに住む僕の部屋の隣には、間抜けで生真面目で、だけど憎めない駄目ヤクザが住んでいた…(風蕭蕭)。これぞ短編。これぞ小説。名手が五年の歳月をかけて書き綴った、心をほぐす物語。人を想い、過去を引きずり、日々を暮らす。そんなあなたを優しく包む、浅田次郎待望の最新刊。

以前、「地下鉄に乗って」を読んで面白かったので手に取った本。短編集だ。

短い物語をうまくまとめているとは思う。

しかし。

ここから面白くなるんじゃないか、というようなところで終わってしまうので、消化不良。

また、余韻を持たせた終わり方の作品が多く、「だから、何なの?」って言いたくなるよなものが多かった。

自分にはピンとこなかった。

星2つ。

悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環

迫害を逃れて、アメリカにわたったユダヤ出身の一経済学者の思想は、はじめ「国家からの自由」を求める小さな声に過ぎなかった。70年代、その声は次第に大きくなり、やがてアメリカの政権中枢部を覆い、南米をかわきりに世界へとあふれ出す。―市場原理主義(ネオリベラリズム)。市場が人間を支配する思想へと変質したそれは、実体経済を破綻させ、人心を荒廃させる「悪夢のサイクル」を産み出した。

興味深く読んだ。

市場は万能ではない、市場に人間をあわせるのではなく、市場を人間に合わせるべきだという筆者の考えには、同意。

この本が面白いのは、ちょっと先の将来像を描いていること、そしてどうすれば良いかというのが書いてあること。

税源移譲などで地域格差が大きく進み、地域格差が今後ますます崩壊していく。さらに、治安が悪化するという予想は現実のものになっていくだろう。

ただ、規制緩和による格差社会の成立とか、若干「風が吹けば桶屋が儲かる」とかいわゆる「バタフライ論理」的な感じもしたが、ある意味では的を射ているのだと感じた。

また、北欧諸国に理想を見出しているようだけど、イマイチ説得感に欠けたかも。なんか、申し訳なさ程度に書いてあったし、北欧諸国の美点だけで、問題点を書いていなかったので。

経済学者のミルトン・フリードマンの名前は覚えておいた方がよい。

星4つ。

女はなぜ土俵にあがれないのか

相撲は文化かスポーツか、という問題を、日本相撲協会が土俵に女性が上がることを拒絶している点から浮き彫りにする。2000年に女性初の横綱審議委員に就任した著者が、宗教的儀式としての相撲の歴史を追究し、文化論争を抜きにした男女共同参画に疑問を呈する。
一方で、土俵への女子禁制を貫きながら、「クールビズ」などのカジュアルな服装の男性を土俵に上げた相撲協会を批判。その姿勢に対して一貫性の欠如を指摘している。外国人力士が活躍する角界に対し、日本人がどのように向き合っていくべきかを、原点に立ち戻って考えさせてくれる。併せて、グローバリゼーションや男女平等という尺度を、すべての事象に当てはめようとすることへの警鐘を鳴らす。

想像した以上に面白かった。本のタイトルから邪推すると、なんとなくフェミニズム的な内容なのかと思っていた。しかし、そうではなかった。相撲を真面目に論じており、とても好感をもって読んだ。

冒頭に結論を述べて、それを各章で展開するという王道的な論理展開で読みやすかった。

筆者の主張は2つあると受け取った。
1つ目は「女は土俵にあがる必要は無い。なぜなら、土俵は神聖な場所だからだ。神聖な場所に女は入る必要はない。」

2つ目は「土俵に女をあがるかどうかを決めるのは、当事者である。だから、外野がとやかく言うことではない。」

1つ目の主張について、古くからある女性不浄観なども提示されて、とても興味深かった。現代に住む自分にとっては、女性は不浄なものという感覚は無いのだけど、そのような観方は自分達が子供の頃まであったようだ。

2つ目の主張は相撲というビジネスをどのように国技にまで発展させていったかを詳しく述べている。神事的な意味を後付でつけてきた相撲を丁寧に解説しているところを見ると、筆者は書いていないのだけど、遅かれ早かれ土俵にあがる日が来るのかもしれないと思った。

そういえば、最近相撲は観ないし、「土俵にあがるのか、あがらないのか」って、どうでもいいことだと思っていた。けど、こうやって解説されると、相撲を観ようという気になる。

背景にある、ジェンダーフリーや男女共同参画といったものと、昔から日本にあるものをどのように折り合っていくのかを考えさせられる。

星4つ。

今の携帯電話の事情にはついていけない。
自分の知らないところで、知らない使われ方がしているんだよな。
知らない常識ができあがっていたり、知らないサービスが提供されている。

夜中にメールは失礼だっていう考えは最近知ったし、CMではやっているけど「モバゲータウン」は使ったことが無い。

で、この記事を読んだ。

パソコン見放す20代「下流」携帯族

パソコンを使えないから下流だ、格差だっていうのは暴論だよ。
けど、デジタル・デバイドはあながち間違ってはいないと思う。

デバイドされているのは、自分なんだけどね。
自分が若年層と比較すると、携帯リテラシーが無いデジタル・デバイドなんだと思う。

見放すというタイトルだけど、携帯で不満はないからわざわざお金を出してパソコンを操作する必要がないんだろうな。
自分の場合は仕事柄パソコンを使うし、家にもパソコンがあるので必然的にパソコンが主流になるのだけど。

 

12歳の大人計画―課外授業ようこそ先輩

子供が苦手な松尾先生が「大人になりたくない」と口をそろえる27人の12歳たちを相手に行った授業のテーマは「大人って何?」。この爆笑の授業に完全密着した一冊。作文や最後の授業に思わず涙。

松尾スズキを意識したのは、深夜に放送されていたドラマを観てから。観ていた人は少ないと思うけど、役者魂とか、役者モノとか演技者そんなタイトルの深夜番組だったと思う。4週ぐらいに分かれて色々な人が脚本したり演出したりするドラマを放送するんだけど、松尾スズキのやつが面白かったのだ。タイトルは「マシン日記」とかそんな感じ。

どれもうろ覚えだなー。

覚えているのは、不条理な設定だったということ。鎖に繋がれているV6の森田剛がいて、ラストの展開では逃げ出すために斧を持ち出して、「切ってくれ!」と女の子に言うのだけど、その女の子は鎖を切るのではなく、足を切ってしまうという、ちょっとスプラッタ的な内容。

しかし、その他の登場人物と合わさると、「オズの魔法使い」の登場人物と同じになっていたりして、「うわ、これスゲー」って感動していたりした。

そんな松尾スズキ。

小学校6年生から見た自分は随分と大人なんだろうな。なんて、この本を読みながら考えていた。小学校6年生、当時のことってあまり覚えていない。なんとなく、楽しく過ごしていたよな気はするのだが。。。

大人らしい雰囲気で、「銀座の恋の物語」を歌わせるところなんかは、松尾スズキっぽくて面白かった。

こんな授業を受けていたら、自分も少しは良い大人になっていたかもな。

星3つ。

「流行語大賞」を読み解く

何気なく飛び出したコトバが「流行語」となって社会を動かす。「リベンジ」「バブル」「負け犬」「フォー!」…と常に時代のコトバを映しつづけてきた「流行語大賞」を切り口に、近代化以降、日本の社会を動かし続けてきた流行語の正体に迫る。流行語が生まれる法則を解き明かし、社会に与えてきた影響を明らかにしていく。

日本の社会がどのように変化していったかを、流行語から読み解いていこうというような本。

流行語が見出しっぽくなってて、簡単に考察されている。

興味深かったのは、ネガティブな流行語に対する流行語を選出する委員会の対応。オウム真理教に関する「ポア」のような言葉に対する毅然とした態度には共感した。

だた、「一億総中流」から「格差社会」とか。ちょっとステレオタイプにまとめた感はあったかな。

星2つ。

20分ぐらいで見出しを見ながらの流し読み。

アイデア会議

「いきなり企画会議」からは"いい企画"は生まれない。いい企画を生むための「アイデア会議」の仕組みや運用方法、主役であるプランナーとディレクターの仕事について解説。「チームでアイデアを考える力」を養うための一冊。

やっぱ、自分達が行った会議は、進め方が悪かったのだ。

この本を読むとそれがよくわかる。そして、どうすればよかったのかも書いてある。

まず最初から否定された。ただ集まるじゃダメなんだ。事前の準備が必要なんだ。それは、ディレクターの手腕にもよるのだが。

ディレクターとプランナーといった会議での「役割」をハッキリさせ、しっかりと自分の「役割」を演じることで、会議がどんどん活性化していく。

以下、気になった記述。

p.33
アイデア会議にはプランナーとディレクターの役割が必要。
「人間って面白くて、役割をしっかりと自覚できると、その役を演じることができるようになります。」

p.37
拡散と収束を意識して行う。

p.78
アイデア至上主義。
発言者とそのアイデアは切り離す。
そのためにも、視線は人に向けるのではなく、ホワイトボード等に向ける。
これ「ストレスフリーのホワイトボード術」と同じことだと思う。

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」byジェームス・ウェブ・ヤング

星4つ。

企画系の会議に悩んだらオススメ。

下流喰い―消費者金融の実態

格差社会の暗部で、弱者が借金漬けにされている。デフレ経済下、大手消費者金融会社は低所得者層を貪り、肥大化してきた。いま、その甘い蜜を求めて大手銀行と外資企業が争奪戦を演じている。その一方で、多重債務に陥った利用者は、ヤミ金に全てを奪われた挙句、深い闇に沈められる…。貸し手と借り手の双方に生じている変化を分析し、金融業界と日本社会の地殻変動を克明に描いた渾身のノンフィクション。

アイフルの全店営業停止は記憶に新しい。消費者金融業界のことを詳しく書いてある本だ。

この本を読んで強く思ったのは「金を借りてはいけない」だ。

そのビジネスモデルは、年収以上のお金を貸して、多重債務者にして、剥がすだけ剥がすというもの。多重債務者になるなんて、簡単なことだと、この本を読めばすぐにわかる。

アイフルの営業停止時は衰退したかに見えたテレビのCMだけど、今は忘れたかのように放送されている。CMのようにタレントが宣伝していると、お金を借りるという心理的な障壁が下がるのは確かだろう。

怖いのは、知らず知らずのうちに多重債務者予備軍になっているかもしれないこと。

例えば、カード決済によるリボ払い。月々の返済額は決まっていて、悪くないように見えるが、知らず知らずのうちにとてつもない金利がかかっているんだ。

星4つ。

この本は読んでおいたほうが良い。

以前読んだ「風に舞いあがるビニールシート」の表題作「風に舞いあがるビニールシート」から。

主人公の女性である里佳は、海外協力隊のような仕事をしている。戦争の真っ只中で業務を遂行する同僚のエドと結婚をした。夜、エドは寝ている時にいつもうなされている。
いっそのこと、そんな危険な仕事をやめて自分と安定した生活をして欲しいとの思いが募りに募っていた里佳が、エドに言葉を発するシーン。

最近、どこかでこの文章を目にすることがあった。改めて読むと、男女の想いというか、考え方の違いとかを感じた。

メモ的に記述。

下の引用を読んで、「面白そう」と感じたら読んでみて。直木賞を受賞しているので、話の種になるかもしれない。

引用ここから--------------------

「あなたは怖いもの知らずの勇者でありたい。いつでもすべてを投げだしてフィールドへ飛んでいける身分でいたい。だから妻だとか家庭だとか子供だとか、そんなお荷物はまっぴらごめんなのよ。あなたが守らなきゃならないものも、あなたを守ろうとするものも」

「聞いてくれ、里佳。たしかにそれもあるかもしれない。でも、それだけじゃないんだ」

「ほかになにが?」

「ビニールシートが……」

「え?」

「風に舞いあがるビニールシートがあとを絶たないんだ」

 夜、うなされたときのあの悲痛な声をエドがしぼりだすものだから、里佳は一瞬、本気で彼がどうにかなってしまったのかと思い、ぞっとした。が、しかしエドはよどみのない冴えた瞳でカルバドスのグラスを見つめている。このぼんやりとした温泉地の煤けたホテルの薄暗いバーの中で、誰よりも冴えた目をしている。

「もう君は聞き飽きたと思うけど、僕はいろんな国の難民キャンプで、ビニールシートみたいに軽々と吹きとばされていくものたちを見てきたんだ。人の命も、尊厳も、ささやかな幸福も、ビニールシートみたいに簡単に舞いあがり、もみくしゃになって飛ばされていくところを、さ。暴力的な風が吹いたとき、真っ先に飛ばされるのは弱い立場の人たちだ。老人や女性や子供、それに生まれて間もない赤ん坊たちだ。誰かが手をさしのべて助けなければならない。どれだけ手があっても足りないほどなんだ。だから僕は思うんだよ、自分の子供を育てる時間や労力があるのなら、すでに生まれた彼らのためにそれを捧げるべきだって。それが、富める者ばかりがますます富んでいくこの世界のシステムに加担してる僕らの責任だって」

「責任?」

「もしくは、贖罪」

「………」

 里佳はウエイターにもらったぺリエで口を湿らせ、これ以上ないほどに深々と吐息した。
 ほかになにができるだろう?

「ねえエド、あなたには私が血縁だとか、遺伝だとか、DNAだとかにこだわるエゴイストに見えるかもしれない。実際にそうよね。でも、なんと思われても私、あなたの子供が欲しいのよ。この世界にたった一人しかいないあなたの子供が……。これからも二人でUNHCRの仕事にできるかぎりの力をそそぎながら、一方で私たちの子供を育てることはできないのかしら」

「地球にはもう十分すぎるほどの人間がいるんだよ。十分すぎてとても救いきれないほどの命がひしめいていて、さらに増えつづける。空を真っ黒に塗りつぶすほどのビニールシートがつねに舞っているんだ」

「じゃあ、私たちのビニールシートは? 誰が支えてくれるの?」

 里佳はついに叫んだ。抑えきれなかった。

「私たち夫婦のささやかな幸せだって、吹けば飛ぶようなものなんじゃないの? あなたがフィールドにいるあいだ、私はひとりでそれに必死でしがみついているのよ。あなたはなにをしてくれたの?」

 これを言ったらおしまいと胸に押しこめていた一言――。
 エドの答えは、その「おしまい」をより完全にしてくれるものだった。

「仮に飛ばされたって日本にいるかぎり、君は必ず安全などこかに着地できるよ。どんな風も君の命までは奪わない。生まれ育った家を焼かれて帰る場所を失うことも、目の前で家族を殺されることもない。好きなものを腹いっぱい食べて、温かいベッドで眠ることができる。それを、フィールドでは幸せと呼ぶんだ」

------------------------------引用ここまで

風に舞いあがるビニールシート
森 絵都
文藝春秋 (2006/05)
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おすすめ度の平均: 4.0
5 前向き宣言!
4 作品を追うごとに見られる、作者の成長
4 ひろいひろいせかい

「頭がいい人」のメンタルはなぜ強いのか

「ストレス社会」を生きる現代人は「慢性の身構え状態」になりがち。一方で危険な「身構え状態」から上手に心身をコントロールできている人もいます。メンタルの強い人がこれにあたり、本書ではその秘訣を具体的に示します。話し方が速い、食事の時間が短い、二つのことを同時に片付けようとする、人をよく怒鳴りつける、といった「身構え状態」にある人がどのような心もちでいたら心身を守ることができるか。「頭がいい人」シリーズで人気の精神科医・保坂隆がズバリ伝授!

同じ著者の本をどこかで読んだのかな?いわゆる、タイトル先行本と捉えた。

だって、「頭がいい人」ってどんな人が定義してないんだもん。頭がいい人って、勉強ができる人のことを言っているのか、記憶力のいい人のことを言っているのか、仕事のできる人のことを言っているのかって、まったく書いてない。

仕事と家庭、趣味等に「バランスの良い人」のことって、それとなーくは書いてあったけど。

いわゆる、タイプAと定義される人達をモデルとして、ストレスを上手にコントロールしていこうという本。

タイプAって、一般的な表現なんだな。

自分も日々ストレスにさらされているわけだけど、この本を読むと多少なりともうまくコントロールできているのかもしれないと思った。

この本に書いてあって、実践に自分がしているのは、「体を動かすこと」と「音楽を聴くこと」。

週末になると、体を動かすように心がけている。スポーツクラブ行ったり、ラグビーしたり。継続した運動はストレスをうまくコントロールできるようになるみたい。

また、音楽を聴くというのもいいらしい。ビートがはっきりしている音楽がいいんだって。しかも、体を動かしながら聴くのが効果的らしい。

ハウスを好んで聴いている自分にとっては、ピッタリじゃん。しかも、家では踊りながら聴いているよ。

星3つ。

ストレスに打ちのめされそうなサインも見逃さない方がいい。

頭のいい女、悪い女の話し方

“話し方”には、いくら隠してもその人のホントが出ます。頭がいいか悪いか、ハートが豊かかどうかが表れるのです。本書では、「他人のプライベートにグサグサと入り込む」「自分を正当化したがる」など、周囲の困った女性たちに傷つけられない対策を紹介。さらに、「彼女って素敵」と思われる話し方のポイントを解説。仕事でも恋でも、あなたのホントの気持ちを知的に伝えられるようになる本。

「頭がいい人悪い人の話し方/樋口 裕一」という本があるが、こちらは女性版といった感じかな。

男の俺が読んでも、「これやってるヨ。だからモテないんだ。」と気づかされるのがあった。

自分がやってしまうのは、「他人のプライベートをあれこれ訊き出そうとする」。これ、ついついやってしまう。

そして、「針小棒大癖がある」。面白く話そうとして、脚色してしまう。

「気分にムラがあり、がさつな言い方をする」。俺、テンションが高い時と低い時の差がありすぎる。

星3つ。

手軽に読める。30分もあれば、読めちゃうんじゃないかな。女性だけでなく、男性も楽しめると思う。

これを読んで。

真夜中のメールはマナー違反? - きょこ コーリング [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

気になって、いろいろと調べてみた。

深夜の時間帯にメールを送るのって、マナー違反と捉える人が多いようだ。

全然気にしたことなかったよ。

そもそも、メールなんて相手の都合を考えなくても連絡できる手段だから、メール送信の時間帯なんて気にする必要はないと思っていた。

しかし、メールを携帯電話でやるような世代からは、電話による通話と同じ感覚で相手が起きているのか寝ているのかを考慮しなければならないようだ。

こういう考えが一般的なのかな。

ちなみに。

深夜の時間帯に携帯にメールが着信しても、俺は気づかないけのだけど。夜は携帯の電源を落として、充電していることもあるし。。。

関連

発言小町|夜の携帯メールは迷惑??

注目している、時事ネタ。

アサヒ社長「サッポロとの提携考えず」

アサヒビールの荻田伍社長は17日、サッポロビールの持ち株会社サッポロホールディングスに経営統合や資本・業務提携を提案する考えは「一切ない」とし、現時点ではサッポロ側と会談する予定もないと記者団に語った。サッポロとの連携を選択しない理由として、荻田社長は「商品開発が優先する」と説明、人員や生産設備の面での相乗効果が見込めないと述べた。

アサヒが出てこないと、スティールはどう動くんだろうか?

明星食品の時みたいに、TOB価格を低めに設定してホワイトナイトを待つ戦略がここでは通用しないようだし。

となると、こんなのはどう?

サッポロを本気で買収→恵比寿ガーデンプレイス株式会社と飲料・飲食系の会社に分けて売るという戦略に出るというのは。

飲料・飲食系をアサヒが買ったりすると、これまた面白い展開になると思う。サッポロのエビスビールはアサヒにとっても魅力的なような気がするんだが。高価格帯のエビス、一般向けのスーパードライというようなセグメント分けすれば、シェア争いも有利にいくと思うのだ。

ま、アサヒの社長は「シェア争いに興味は無い」と言っているけど。

↑野次馬の妄想でした。

アサヒが動き始めた。

米系ファンド保有のサッポロ株、アサヒが全取得提案へ

サッポロホールディングスに経営統合を提案しているアサヒビールは、米投資ファンド、スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドが保有するサッポロ株のすべてを取得する方向で検討に入った。関係者が17日、明らかにした。

アサヒがホワイトナイト的に動き始めたってことかな。

相対での取引で、アサヒがどれだけの価格を提示するのかがポイントだとは思う。スティールがその金額で応じるか。

この騒動でサッポロの株価が上昇気味なので、なかなか折り合いがつかないんじゃないかな。というより、折り合いがつかなくて両者がTOB合戦をやってくれると、野次馬としては面白い。

結局、スティールが儲かるだけのような気がするのは、気に入らないのだけど。

惨敗―2002年への序曲

 三戦全敗―98年初出場を果たしたフランスW杯で、日本代表は惨敗した。なぜ勝てなかったのか。チームでは何が起こっていたのか。慌ただしい岡田監督の就任、決定力不足、テストマッチの不安など、W杯への道のり、そして本戦をあらゆる角度から克明に検証。日本サッカーが本質的に抱えるウィークポイントと、未来を描き出した傑作ノンフィクション。

「28年目のハーフタイム」「決戦前夜」を書いた金子達仁の作品。

フランスワールドカップの日本代表について書いている本だ。岡田監督、ジョホールバルの歓喜から、カズと北澤の離脱、そして3戦0勝で終わったことが書かれている。

上で挙げた2作品はとても面白かったのだけど、今回の惨敗はちょっとイマイチだった。

著者も言っているのだが、様々な記事の寄せ集めなのだ。ナンバーや週間ポスト、著者のホームページの文章を並べている。だから、同じことを違う言葉で言っているだけの内容だったので冗長に感じてしまった。

また、岡田監督批判や連盟批判がほとんどだったので、ちょっと凹んできたりして。

それがサッカーを愛するがゆえ、日本代表に心底から強くなってもらいたいという思いがあるというのは理解しているのだけど。

星3つ。

28年目のハーフタイム

決戦前夜―Road to FRANCE

アサヒのサッポロに対して買収提案があった。

アサヒ、サッポロに統合提案…米系FとTOB戦も

ビール類出荷量首位のアサヒビールが、同3位のサッポロビールの持ち株会社、サッポロホールディングスに対し、経営統合を提案していることが、15日明らかになった。

とはいうものの、こんな記事もあるので、アサヒがサッポロに対してどのような働きかけをおこなったのかは、今後明らかになっていくのだとは思う。

サッポロHDに統合提案した事実は一切ない=アサヒ

アサヒビール<2502.T>は16日、サッポロホールディングス<2501.T>に対し、経営統合を提案したとの一部報道について「経営統合したとの事実は一切ない」と否定した。アサヒの広報担当者がロイターの取材にコメントした。

TOBって一般的になったなーっていうのが、まず最初に思ったこと。
ホリエモンの騒動以来、このTOBという単語には違和感無くなった。

で、サッポロをめぐるマネーゲームというか、買収ゲームがどうなるのか。

野次馬な俺としては、とても興味があるわけで。

サッポロは買収防衛策を導入しているとのこと。
買収防衛策って何よ?って思ったら、こんな記事。

サッポロに買収防衛策廃止を要求 米系投資ファンド

サッポロHDは昨年(2006年)2月、敵対的買収に対抗する買収防衛策を導入。20%以上の議決権取得を目指す買収者に、買い集めの目的などの情報開示を求め、応じない場合は新株予約権を活用することにした。

「たくさんサッポロの株を買うなら、あらかじめ教えてちょーだいよ」って感じの買収防衛策ってことなんだろうか。

さらに、野次馬な俺としては、こんな展開だとさらに楽しめるのにと妄想している。

スティールとアサヒのTOB合戦が繰り広げられそうになる中、突如ホワイトナイトとしてキリンが現れる。
そんな中、SBIの北尾さんが「正義を貫く」とかでまたまた登場。

って感じで。
こんな小説あったら、面白いな。

スティールって明星食品の時に初めて聞いたのだけど、ポスト・村上ファンドを狙っているのかな?

いずれにせよ、今後の動向に注目。

女は見た目が100パーセント

初対面のとき、人は見た目で女を判断する。ならばこれを武器にして、徹底的にしたたかに生き抜こう。複雑な時代を勝ち抜き、幸せを掴む43のヒント。

「駆け引きをしない女はNG。こうやって駆け引きしなさい」が著者の言いたいことと受け取った。

女性向けに書いている本とは分かっていながら、男である自分が読むと、「そんなことしてたら、疲れない?」と思ってしまう。

曰く。バレンタインデーでは意中の人に敢えてチョコを渡さないとか、わざと他の男がいることを匂わせるとか。

そういう女性を好む男には効果的なのだろうけど、それで引いてしまう男もいるだろうなと思った。

男も女も性別に関係なく、素直でいることがいいと思うのだが。

星3つ。

思ったことをツラツラと。

会社で、PCから情報の不正持ち出しを避けるためにUSBメモリへの書き込み等を禁止している。

究極的にはシンクライアントがいいのだろうけど、動かないアプリケーションが多いので導入には踏み切れない。
というのが実情。

PCを仮想化して、サーバに集中させるというのが、今の現実的な解なのかと思った。

仮想化技術そのものは、汎用機の時代からある技術。
汎用機がとても効果だったため、効率よくいくつかのコンピュータとして認識しましょうというものだった。

今は発展して、自分のパソコンの中身がサーバにあるという感じ。
ハードディスクの無い小さなパソコンがあって、簡易版のOSが入っている。
仕事をしたい場合は、リモートデスクトップを起動して、サーバにある自分のWindowsXPを呼び出すというようなイメージだ。

その中でも、VMWareのサーバ版はとても良い製品だと思う。
使うかどうかはわからないが、ホットマイグレーションは面白い技術だ。

技術革新によって、色々なことができるようになっているんだな。
今売られているインテルのCPUだって、ハイパースレッディングだとかデュアルコアだとか。
1つのCPUを2つのCPUに見せて使っている。

話は変わるけど。

NGN(Next Generation Network)構想ではで10Gbpsのネットワークを月額5万円で貸し出してくれるような状況になったら、ネットワークビジネスはとても大きな衝撃だろうな。

関係ないけど、そんなネットワークが一般的になったらIP電話はもっと普及するだろう。そうしたら、固定電話はどんどん無くなるだろう。

まったくのアイデア。
忘れないうちにメモしておこう。

「このまま帰るのもなんだから、茶してく?」とコーヒーを飲みながらの雑談。

そんな中、先輩がWindows Vistaを購入して苦しんでいると言っていた。
その先輩はVistaのHome Basicというのを購入した。

Home BasicはVistaの大きな特徴である、Aeroが使えない。
しかし、WindowsXPと比較すると1000円安いのでVistaを購入したのだそうだ。

しかし。

Vistaの求めるハードスウエアペックが高すぎて、動かないんだって。
搭載しているメモリは1GB。
Aeroというメモリを大量消費する機能が無くても、遅くて使いものにならないようだ。

メモリだけでも増やせば、もう少し高速化されるだろうと言っていた。
けど、メモリは高価。

で、雑談しながら、考えた。

ネットワーク上に共有メモリみたいなのを作って、ネットワーク越しにそのメモリ領域を使うというのはどうだろうかというアイデアが出てきた。
その先輩は1GBで家庭内LANを組んでいるし、NGNっていうと100GBとか、1000GBも当たり前になってくる。

となると、メモリにアクセスしても、ネットワークにアクセスしても代わりがないんじゃないかな。って。

NASとかSANという技術があるけど、同じようにメモリも共有できるようにすれば便利じゃないかなって思った。

そういうのあれば、俺も使うよと言っていたけど、誰かこういう技術を作ってくれないかな。

失われた町

30年に一度起こる町の「消滅」。忽然と「失われる」住民たち。喪失を抱えて「日常」を生きる残された人々の悲しみ、そして願いとは。大切な誰かを失った者。帰るべき場所を失った者。「消滅」によって人生を狂わされた人々が、運命に導かれるように「失われた町」月ケ瀬に集う。消滅を食い止めることはできるのか?悲しみを乗り越えることはできるのか?時を超えた人と人のつながりを描く、最新長編900枚。

著者の本を読むのは「となり町戦争」「バスジャック」に続いて3作目だ。

たまたま、先週の土曜日にブランチを観ていたら、「となり町戦争」が映画化されたためか、著者のインタビューが流れていた。
著者は市役所(?)に勤める公務員で、働きながら小説を書いているのだそうだ。

町が消えるっていう、ありえない設定。タイトルからイメージしたのは、パラレルワールドのようなSF的な世界だった。

読んでみると、そういうのは思った以上に少なかった。

もちろん、多少はSFというかファンタジーな要素もあるんだけど、どちらかというと失くなった町とその人々に対する想いというか、そういう人間の営みがとても興味深くて、面白く読めた。

ある日突然、町が消えてしまったら、自分はどうするんだろう?と考えてしまった。

「明日地球は滅びるとも、君は今日リンゴの木を植える」という言葉を思い出した。

星5つ。

Amzonのレビューを見ると、好みがわかれているみたいだけど、自分は好き。

関連

映画「となり町戦争」

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来

今や、入社3年で3割の若者が会社を辞める時代になった。本書は、「内側から見た富士通」の著者である城繁幸氏が、若者世代を覆う「閉塞感の正体」を指し示す。特にIT技術者は深刻で、明確に30歳で昇給を頭打ちにしている企業も珍しくない。キャリアパスを早期に閉ざされた30代がモチベーションを消失し、メンタルトラブルを抱える例が増えているという。若者が置かれている厳しい現実を知るのに適した一冊であり、ITマネジャも一度目を通してほしい。

年功序列という仕組みを、今の視点から分析している良書だと思う。

著書タイトルとなっている「若者はなぜ3年で辞めるのか」というセンセーショナルなタイトルだが、内容は年功序列という制度について論じているものだ。

就職を控えている学生が読むべき本であると思うし、自分達も読んでおいたほうがよいと思う。

年功序列という制度から成果主義という評価に変化しており、自分自身もこの変化の時代に立っていると認識している。この本では、その変化の時代で感じていた違和感をうまく表現してくれていると思った。

年功序列を運用する側が既得権を手放したくないばかりに、若者に無理を強いている構図を上手に説明しているんじゃないか。

ただ、ちょっと偏向した考え方もあったと思う。 例えば、年功序列が少子化を生み出したとか、体育会系が年功序列を支えてきたような考えには賛同しかねる。

星4つ。

とても刺激的な仮説を含んだ本なので、一読をオススメ。

忘れる技術―思い出したくない過去を乗り越える11の方法 

「忘れられない記憶」のメカニズムを脳と心の両面から解説。精神科医の著者が、頭にこびりついた嫌な記憶とサヨナラするための、11の具体的な方法を紹介する。

思っていたのと違った。

「古い情報は記録に残して記憶からなくしましょう」的な本だと思っていたのだが、PTSD等のようにどちらかとういと「負」の記憶をいかにして忘れるかというのが書かれていた。

さらっと流し読み。

気づきというか、残ったのは「報復」は忘れるための技術として存在するということ。「忠臣蔵」のように、江戸時代まではあだ討ちが認められていたのは、「報復」という行為を法的にも認めていたことだ。

また、ストレスはためておかないでその場その場で解消した方がいい。

例えば、暴言を吐かれてたら、「わたしがいたらなかった点は申し訳なく思いますが、今の言い方は非常に不適切だと思います。その気持ちだけはお伝えしておきます。」というようなことは言ってみたい。けど、言えないだろうなー。小心者だから。

星2つ。

会社とは何か

株主のための利益追求マシーンか、社員たちの共同体か。具体的な事実を積み上げながら、常に揺れ動く発展途上の形態であるがゆえに活力を宿し続ける会社という組織の本質に迫る。『日本経済新聞』連載を単行本化。

実例を数多く紹介しながら、現在の会社像を探っている。

問いかけのようなタイトルになっているが、明確な答えは書いていない。

この本を読めば分かるのだが、会社やそれに関する関係者(株主、経営者、社員、顧客、取引先)が様々な価値観、多様性を包含している。そのため、一つの正しい答えというものがないんだろう。

バブルの崩壊によって銀行が機能していない間に、ファンドが表舞台に上がってきたという背景を書いていたのは自分にとっての気付きだ。

いつの間にか、村上ファンドを代表とする「ファンド」という言葉に違和感が無くなっていたもの。

銀行が中長期的な視点で融資するのに対して、ファンドが短期的な利益を追求するという比較も興味深かった。

こうやって読むと、「失われた10年」って大きいもんだ。と、その渦中にいながら他人事のように考えてしまった。

amazonのレビューにも書いてあったけど、グーグルのように経営者が議決権の8割を持つような仕組みというのは、未来の会社経営の姿なのかもと、この業界にいる自分は思った。

星4つ。

色々考えさせられる。

なぜあなたはその仕事を抱え込んでしまうのか?―自己変革のための問題解決レッスン

世の中、「できる人」ほど、仕事が集中してしまいがちです。こういった人は、責任感が強く真面目なために、仕事を断ったり他人に任せたりできず、その結果、自分だけが耐え忍び、仕方なく仕事をすることでストレスをためこんでしまっているのではないでしょうか。本書は、仕事を抱え込んでつらい思いをしている人に対して、心理療法を応用した自己点検を通して、前向きに仕事に取り組むための方法を紹介します。

どうやってストレスをためないで仕事をするかというのを書いてある本。

イマイチ、ピンとこなかった。

「できる人」ほど仕事を抱えるのはしょうがないと思うので、できるだけ質の高い仕事をさせる環境を作る方がいいのではないか。

星2つ。

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