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30年に一度起こる町の「消滅」。忽然と「失われる」住民たち。喪失を抱えて「日常」を生きる残された人々の悲しみ、そして願いとは。大切な誰かを失った者。帰るべき場所を失った者。「消滅」によって人生を狂わされた人々が、運命に導かれるように「失われた町」月ケ瀬に集う。消滅を食い止めることはできるのか?悲しみを乗り越えることはできるのか?時を超えた人と人のつながりを描く、最新長編900枚。
著者の本を読むのは「となり町戦争」「バスジャック」に続いて3作目だ。
たまたま、先週の土曜日にブランチを観ていたら、「となり町戦争」が映画化されたためか、著者のインタビューが流れていた。
著者は市役所(?)に勤める公務員で、働きながら小説を書いているのだそうだ。
町が消えるっていう、ありえない設定。タイトルからイメージしたのは、パラレルワールドのようなSF的な世界だった。
読んでみると、そういうのは思った以上に少なかった。
もちろん、多少はSFというかファンタジーな要素もあるんだけど、どちらかというと失くなった町とその人々に対する想いというか、そういう人間の営みがとても興味深くて、面白く読めた。
ある日突然、町が消えてしまったら、自分はどうするんだろう?と考えてしまった。
「明日地球は滅びるとも、君は今日リンゴの木を植える」という言葉を思い出した。
星5つ。
Amzonのレビューを見ると、好みがわかれているみたいだけど、自分は好き。
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