読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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株主のための利益追求マシーンか、社員たちの共同体か。具体的な事実を積み上げながら、常に揺れ動く発展途上の形態であるがゆえに活力を宿し続ける会社という組織の本質に迫る。『日本経済新聞』連載を単行本化。
実例を数多く紹介しながら、現在の会社像を探っている。
問いかけのようなタイトルになっているが、明確な答えは書いていない。
この本を読めば分かるのだが、会社やそれに関する関係者(株主、経営者、社員、顧客、取引先)が様々な価値観、多様性を包含している。そのため、一つの正しい答えというものがないんだろう。
バブルの崩壊によって銀行が機能していない間に、ファンドが表舞台に上がってきたという背景を書いていたのは自分にとっての気付きだ。
いつの間にか、村上ファンドを代表とする「ファンド」という言葉に違和感が無くなっていたもの。
銀行が中長期的な視点で融資するのに対して、ファンドが短期的な利益を追求するという比較も興味深かった。
こうやって読むと、「失われた10年」って大きいもんだ。と、その渦中にいながら他人事のように考えてしまった。
amazonのレビューにも書いてあったけど、グーグルのように経営者が議決権の8割を持つような仕組みというのは、未来の会社経営の姿なのかもと、この業界にいる自分は思った。
星4つ。
色々考えさせられる。
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