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労働人口の4人に1人は生活保護水準で暮らしている! 実際に「ワーキングプア」に陥って生活苦にあえいでいる人たちへのインタビューやさまざまな統計データとともに、「ワーキングプア」の平均像を浮き彫りにする。
「ワーキング・プア」は昨今のキーワード「格差社会」と密接な関連性を持っている言葉だと思う。この「ワーキング・プア」という言葉を初めて耳にしたのは昨年(2006年)の7月だった。NHKの特集を機に一気に認知された言葉だと思う。
朝日新聞やAERAではどちらかというと煽るような記事が多いが、この本は冷静に書いていると思う。
本書において、「ワーキング・プア」とは「働いているのに年収200万円に満たない人」と定義している。
年収200万を単純に12ヶ月で割って、月々の収入を計算すると約16万6千円。ここから、家賃、光熱費等を支払っていくと生活するのにやっとだ。年金なんて払えたものではないと思う。
本書を読むと分かるのだが、誰もがワーキング・プアになる可能性があるんだ。それは自分も例外ではない。
気になった記述。
突然のリストラによって再就職先等での低賃金所得になっても、生活水準を簡単に落とせない。これを履歴効果と言う。
→履歴効果ってわかる。すぐに生活水準を落とすのって難しいよ。もし、そうなったらどうしようかと考えてみた。まずは車を売ることからはじめるんだろうな。
副業の考え
→大企業でも一夜にして倒産するということを考えると、収入の対象は複数あって良い。最近は企業も副業を認めるような傾向にある。
星4つ。
今就職活動している人達はぜひ。また、俺ら世代も読んだ方がいいと思う。
今日のネット界はiPhoneの発表で大賑わいだった。
http://japanese.engadget.com/2007/01/09/iphone/
欲しいなー。デザインがかっこいいもんなー。
そういえば社名変更もあるみたい。「Apple Computer」から「Computer」をとって「Apple」だけにしちゃうみたいね。
「一億総中流」時代が終わり、格差が広がりつつある日本。人も会社も横並びが崩れ、「勝ち組」と「負け組」にはっきり分かれていく今、私たちが生きているのは「縦並び社会」ではないか―。取材班は、格差の現場を歩き、読者とともに紙面を作り、日本の目指すべき針路を探った。
どこかで読んだことがあると思ったら、毎日新聞に連載されているものだった。
働きたくても働く機械の無い若者、働けても安い時給でしか働けない者。ここで挙げられているルポや記事について、間違ってはいないのだと思うが、極端な例が多すぎるように思う。
特に顕著だと思うのは、「ネット株に熱中する主婦達」。この記事では旦那と子供を送り出し、PCを起動し株をやるというある主婦の日常が書かれている。パート代は月に1万円にしかない、そんな主婦の話。一見公平に見える株式市場だけど、勝ち組の村上ファンド等を筆頭に資金を持つ人たちは優遇されているとか。
うーん。そもそも、株なんて公に認められたギャンブルなんだから。それに手を出すということ自体が、すでに考え方を間違えているのではないかと思った。
とはいいながらも、格差が進んでいっているのは事実だと思うのだが。
星3つ。
ちょっと刺激が足りないと思う人にお勧め。
多くの人は現状に甘んじ、赤提灯で憂さ晴らしをして不満を解消したりする。だが実は、不満は上手く扱えば、上流へと向かうエネルギー源となるのだ。「格差社会」でなぜか「いい思い」ができる人の共通点62を紹介。
今流行の格差社会にちなんだタイトル。中身は仕事をうまく進めるためにはとか、成功するためにはみたいな指南書。なので、その内容は著書タイトルほど刺激的ではないかもしれない。
言いたいことは、「自分を常に変えていこう」ということと受け取った。わかってはいるが、難しい。自分を否定するのって、なかなかできないんだよな。
残った記述。
「理で考えて、情で話す。」。これ、最近、特にそう思う。論理的に話すだけでは、仕事ってうまく進まない。あちらの顔を立てて、こちらの顔を立てて、良くないと思っていてもやんわりと否定しながら自分の思っている方向に持っていくとか。こうやるほうが仕事はスムースに進む。
また、書店は時代の空気を読むのに最適な場所だという筆者の主張は同感だ。これからも、できるだけ本屋に立ち寄ることにしよう。
しかし、本を買って積んでおくだけでも良いという主張は同意しかねる。金銭的にも購入していたら厳しいというのはあるのだが、やはり本は読んでナンボだと思う。
最近、否定的な接続詞で会話を始めることが多かったと思う。反省。肯定的な言葉を使って会話を始めることにしようと思う。
星3つ。
御手洗さんが言っていた「希望の国」。
違和感があるなーとは感じていた。
「消費税は2%アップする必要がある」だとか言ってたのはニュースで観ていて、「どうしてこの人はこんなことを言うのだろうか」と思っていた。
H-Yamaguchi.netを読んだらスッキリしたかも。→「H-Yamaguchi.net: 商人の「分」」
話は違うのだけど、上記エントリから経団連の「希望の国、日本」へのリンクが張ってあった。せっかくだし、時間もあるので概要だけでも読もうと思ったのだが、これがPDFファイルでやんの。
どうして、わざわざPDFにする必要があるんだろうか。しかも、そのPDFは印刷できないときてる。普通にHTMLで書けば、誰でも読めて、誰でも引用が容易にできて、誰でも印刷して後でゆっくり読んだりできるのに。
気持ちはわかるのだけど、ユーザに優しくないと思う。「インターネットで公開したからいいでしょ。何か文句ある?」みたいな感じがするんだよなー。
ちょっとだけ、うがち気味かもしれんが。
あっという間にアカの他人。でも実はまだ切れていない、「彼」と私の仲。それぞれの「私」は闇を抱える、「彼」の影を引きずりながら。男女の営みのグロテスクな心理を描く“関係”小説。
大学教授、村川という男を取り巻く女たちの短編ストーリーだ。キー・プレイヤーの村川は1回も登場することなく、その周囲の女(たまに男も)を通して語っていくというストーリー。
短編なのだけど、村川という登場人物を軸に描いているため、各編はリンクされている。また、時間軸も微妙にズラされているので、ちょっと頭を働かせないといけない。
グっとくる編もあるんだけど、そうでない編もあったなー。グっときたのは2編。
1つは、巻頭に納められている編。なんとくなく、芥川龍之介に似た"えぐる"ような心理描写が好き。第3者的な立場からの視点が、一瞬にして容疑者というか自分が騙されているのではないかと感じる部分の描写は鳥肌がたった。
もう1つは、少年の話。「風が強く吹いている」でも感じたけど、このあたりの男同士の友情みたいなのを描かせると、この人はすごいと思う。実際には無いような友情なんだけど、そういうのってありかもと思わせてしまうんだ。
ただ、最後の編は必要なかったのではないかと感じた。1冊の本として余韻を持たせたかったのかもしれないが、逆効果に感じた。
星3つ。
面白い編はあったけど、嗜好に合わない編が多かったので。けど、この人の作品、自分にマッチする時はものすごくマッチする。その分、外れると思いっきり外れるのだけど。
論理の本質に迫る、論理学という大河の最初の一滴を探る冒険の旅! あくまでも日常の言葉を素材にして、ユーモアあふれる軽快な文章で解き明かされていく。楽しみ、笑いながらも、著者とともに考えていく知的興奮。やがて、「考え、話し、書く」という実際の生活に生きている論理の仕組みが見えてくる。論理学ってなんだかむずかしそう、と思っているあなたにこそ読んでほしい「目からのウロコ」の入門書。
これで入門書?
自分には十分難しかった。
ここに挙がっている例もイマイチぴんとこなかった。「太郎には勇気があるか」とか「太郎には盲腸があるか」とか。なんで盲腸を選択したんだろうか?そればかりが気になってしまった。
読み進めるのがつらくなったので、88ページで断念。
星1つ。
それでも本から離れられない。人気作家にして筋金入りの活字中毒者、三浦しをんの秘密の日常。初の、ブックガイド&カルチャーエッセイ集。朝日新聞の人気連載、『anan』のカルチャーコラムも収録。
三浦しをんは最近気になっている作家だ。
期待しているのとは違ったんだよなー。タイトルに挿入されている言葉、「三四郎」、「それから」、「門」は夏目漱石の作品名。これを並べているだけあって、パロディ的な小説を想像していた。しかし、これは小説ではなく著者のエッセーだった。
気になるエッセーを流し読んで終了といった感じ。
面白かったのは、本に何を挟むのかというエッセー。「しおり」が一般的なんだけど、レシートを挟んだり、稀にお札を挟む人がいたりするらしい。汚いところでは、髪の毛を挟んだり、鼻○そを挟んだりするというのもあるみたい。
自分の場合は、ほとんどしおりを挟む。しおりを忘れると、何かのポイントカードやレシートを挟んだりするかな。
星2つ。
後半開始3分で早稲田のトライ。決まったかな。
前半終了時点で17対7で早稲田がリード。
開始早々は京産大のペースで試合が進むも、勝負どころのわかっている早稲田は強い。
FWに自信のある京産大は執拗なまでにFW勝負。ラック、モールからもサイドアタックをしかける。
最初は京産大に押されていた早稲田も徐々にFW勝負でも優勢に立った。
早稲田の2トライ目は決定的なトライチャンスを潰してしまった3番が意地を見せて、相手をなぎ倒しながらのトライ。
前半終了間際の3トライ目では、ゴール前のラインアウトからFWがモールを押し切ってトライ。
このままだと早稲田の勝利は固いかな。
前半終わった時点で、15−3で関東学院がリード。
関東学院の2つめのトライ。3番のトライ。これはうまかった。
ゴール前の密集。ボールが地面にある中、拾い上げてのトライなのだが、相手からのプレシャーに邪魔されないように味方の股の間に体をねじ込ませていた。
それにしても関東学院のフォワードは強い。
対して大体大もフォーワードは負けてないと思う。プレッシャーも速いのだが、ラックやモールでの接点で負けていると見える。
大体大のSH。ペナルティ後のクイックスタートが効果的なのだが、11番がつなぎを意識するあまりコンタクトした後にボールを放しがちになってしまうのが惜しい。
ゲームを観ていて気になったこと。
スクラム・アゲインになると、SHがNo.8にボールをいったん渡すこと。両チームともそれをやっていた。ルールで決まってるのかな?
企業のトップに聞く会議上手の秘訣、翌日から使える具体的アイデア、会議をうまく動かすための心理学的解決法など、会議を意味のあるものに変え、早く終わらせるためのヒントが満載。『プレジデント』誌掲載の特集を再編集。
最近、特に不毛だと思った会議に出席したので、とても興味深く読んだ。
伊藤忠商事の社長や、去年読んだ「早朝会議革命~元気企業トリンプの「即断即決」経営」のトリンプ社長のことも書いてあった。
最低限、会議の目的と終了時間を設定しないといけない。そして、会議終了後に何が決まって、何が決まっていないのか、これは明確にすべきだ。そして、なぜ決まらなかったのか、どのような情報があれば決めることができるのかを明確にして、宿題を出す。
会議の心理学として興味深かった記述。会議でリーダーシップを発揮したい場合は、「多数者側に座ってはいけない」という原則。実践してみようと思う。
星4つ。
不毛な会議に嫌気を覚えるなら、読んでみて。
スポーツの世界で注目を集める「アクティブレスト」。疲れを残さず、疲れにくい身体をつくるための疲労回復のテクニックを医学博士のスポーツトレーナーがイラストを使って一般向けにわかりやすく解説します。自宅や仕事場で手軽にできるエクササイズで心身のリフレッシュを図ってみませんか。
タイトル通り。疲れたときには体を動かしましょうと主張している。
筆者の主張に賛同する。自分の経験からも実感している。デスクワークで一日中椅子に座っているだけでも疲れる。休日に昼まで寝ているより、少し早く起きて散歩等をした方がよいもんね。
書いているのは、お風呂上りにストレッチをやりましょうとか、ウォーキングしましょうとか、立ち仕事をしている人は氷で軽くアイシングするといいですよとか。ということ。
すでに実践しているし(実践しているつもり)、特に目新しいことは書いていないと思った。
なので、パラパラめくって終了。
星1つ。自分にとっては当たり前のこと過ぎるので。
amazonの評価が高いの不思議。星が4つとか5つだ。そんなに、体を動かさない人が多いのかな。
人は意識と無意識の間の、ふわふわとした心理状態にあるときに、犯罪を犯したり、自殺をしようとしたり、扇動されて一斉に同じ行動に走ってしまったりする。その実行への後押しをするのが、「自分ではない者の意志」のような力、すなわち「悪魔のささやき」である―。精神科医、心理学者、そして作家として半世紀以上にわたり日本人の心を見つめてきた著者が、戦前の軍国主義、六〇年代の学園闘争、オウム真理教事件、世間を震撼させた殺人事件など数々の実例をもとに、その正体を分析。拝金主義に翻弄され、想像を超えた凶悪な犯罪が次々と起きる現代日本の危うい状況に、警鐘を鳴らす。
犯罪心理学の本かな。
「悪魔のささやき」という「自分ではない者の意志」によって犯してしまった罪。
もっと突っ込んだ分析を期待していたのだが。なんとなく上澄みだけをなぞっているような気がした。
途中で読むのを断念。
星1つ。
著者が高知工科大学で実践したソフトウェアエンジニアリングの授業の記録。情報システムの企画提案、設計技術、品質管理、プロジェクトマネジメントというソフトウェア開発の仕事を一貫して理解できるように、平易に記述する。
ラグビー後輩のタキザワからのリコメンド本。
システムの企画から設計、製造、試験のやり方が実践形式に書いてある。
自分には当たり前すぎてピンとこなかった。すまん、タキザワ。せっかくリコメンドしてくれたのに。
経歴を見ると、著者の1人は弊社にも在籍していたことがある。そして、この本に書いてあるのは新入社員時に研修で叩きこまれるような内容なんだ。
弊社にはこの本に書かれているようなことが開発標準としてあって、それを守ってシステム開発を進めようとするんだけど、それでもQCD(Quality,Cost,Delivery)がうまくいかず問題プロジェクトになってしまう。
気になったのはCRMの記述。
CRMを顧客情報管理システムと訳していた。確かに、顧客情報を管理するのは間違いないんだけど、Customer Relationship Managementなので顧客情報を積極的に活用して顧客との関係を強化していくシステムって定義しないといけないんじゃないか。
プロジェクトは生き物とはよくいったもので、これ以外にも様々な要素が絡むんだよね。今のプロジェクトがデスマーチにならないように、自分としても気をつけていこう。
星2つ。
これに懲りず、リコメンドしてね。
ちなみに、以前読んでとてもためになったのは、「えー、全部テストするんですか?―いまさら聞けないソフトウェア・テストのやり方」。 2000年問題が騒がれている頃に読んだ本。amazonの評価は低いんだけど、とても実践的だったように記憶している。
クチコミだけで60万部突破の小冊子の秘密がわかった!
3つの言葉を唱えるだけ!「ツイてる」人生にガラリ一変!
幸せは「不幸な顔」してやってくる!
昔アニメ放送していた「南の島のフローネ」の”良かった探し”みたいなものだと思う。
相手の良いところを探して、いつも感謝の気持ちを忘れない。いつも「ありがとう」を言う。
これらの考えには賛成するし、自分も心がけていこうと思う。
ただ、ここに書いてある記述はやりすぎでしょ。「幸せになりました」「Happyになりました」が連発されると、気持ち悪い。やれ、「病気が治りました」「片想いしていた彼から告白されて、念願のゴールイン」「仕事が見つかりました」はなんか洗脳されているみたいだ。
極めつけは「垂れていたバストがツンと上向きに」。やりすぎでしょ。
水からの伝言にも少しかかっているみたい。
星1つ。
考え方には賛同できるだが、書き方が好きではない。
ちなみに。以下のページを比較して読むのも面白い。
営業、プレゼン、社内交渉など、声を発する場面で自分の本当の思いを伝えられず、損をしていませんか? 「仕事における声の出し方・使い方」に焦点絞り、どうすれば声ひとつで人を動かせるようになるのかを解説する。
良いコミュニケーションをとるために「発声メソッドを効果的に使う」という、興味深いアプローチだ。
戦略的に声の抑揚を買えるのは使えそう。
興味深い内容だし、書いてある内容も納得できるところも多い。しかし、いざ実践しようとすると出来ないと思う。
というのも、文字で音を表現するのって難しいから、どうすればいいのかというのが理解しにくいからなんだ。付録として、CDを付けてくれると嬉しいところだ。
最後に書いてあった、「挨拶は元気に声を出す」というのが実践しやすそう。
星3つ。
国連で難民事業に携わる里佳は、上司で元夫のエドがアフガンで死んだという知らせを受ける。そして、エドがアフガンで助けた少女のことを伝え聞き-。大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。
この前読んだ、「まほろ駅前多田便利軒」と同時期の直木賞を受賞した作品。 以下の6作からなる短編集だ。
- 「器を探して」
- 「犬の散歩」
- 「守護神」
- 「鐘の音」
- 「ジェネレーションX」
- 「風に舞いあがるビニールシート」
良かった。好みなのは、「守護神」「ジェネレーションX」「風に舞いあがるビニールシート」の3編。
ジェネレーションXはちょっと涙が出そうになった。こういう作品が好きなんだと思う。十年前の約束を果たすための物語。
印象に残ったセリフ。
「でも俺たち、いつまでもそういうバカでいたいなって、十年前に話してたんすっよ。そりゃ、十年も経てば誰だって仕事してるだろうし、結婚してるかもしれないし、もしかしたら子供だっているかもしれない。今より大事なもんが増えて、責任も、足かせも、いろんなもんが増えてるだろうけど、でも十年のうちでたった一日、みんなと草野球ができないような人生はごめんだよな、って。十年のうちで一日ぐらい、野球のためになにもかも投げ出すようなバカさ加減だけはキープしたいよな、って。」
最近、丸くなりつつあると感じる。尖がる必要はないけど、バカになれるような精神は持っていたいものだ。
著書のタイトルになっている「風に舞いあがるビニールシート」も良かった。考えさせながら、温かくなった。
正直言うと、最初の二作「器を探して」「犬の散歩」を読み終わった時点では、続きを読むのをやめようとしいた。終わり方が中途半端で、だから何よ?って思ったから。
しかし、、「守護神」「ジェネレーションX」「風に舞いあがるビニールシート」は良い。
星4つ。
ぜひ読んで欲しい。
知っているはずの言葉がとっさに出てこない。物忘れ、頭痛、不眠、目眩――告げられた病名は若年性アルツハイマー。どんなにメモでポケットを膨らませても確実に失われていく記憶。そして悲しくもほのかな光が見える感動の結末。上質のユーモア感覚を持つ著者が、シリアスなテーマに挑んだ最高傑作。
渡辺謙が主演で映画になった作品。といっても、そのことは知らずに借りていた本。
若年性アルツハイマーになってしまった人の話だ。amazonの書評にもあるんだけど、ユーモアたっぷりに描かれている。一つ間違ってしまうと、とても深刻な話になってしまいそうなんだけど、明るさを保ちながら描かれている。アルツハイマーという病気をドイツ人と勝手に解釈して描写しているくだりは、とても面白かった。
ユーモアたっぷりなんだけど、それでも、自分がアルツハイマーになってしまったらどうなるのか?自我が崩れるという恐怖感はとてつもなく大きいと思う。
ラストも好きな展開。なるほど。そうくるか。
星5つ。お勧めの本。映画も観てみたい。