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読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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「へんな会社」のつくり方
会議は立ったまま・毎日が席替え・サービス開発のために合宿ミーティングをポッドキャスト・ユーザーの要求を株式市場化50%の完成度でサービスリリース・社員はみんな自転車通勤。CNETブログの人気連載が待望の書籍化。


「はてな」という会社の社長である近藤さんが書いた本。
著書はCNETで連載していた「近藤淳也の新ネットコミュニティ論」をまとめたもの

CNETで連載していた記事はこちら。
→「近藤淳也の新ネットコミュニティ論

「はてな」という会社は自分にとって、馴染みが深い。実をいうと「はてな」が提供している「はてなダイアリー」は古くからのユーザだったりするんだよね。
日記というより、技術的なメモなんかをこの「はてなダイアリー」に記述したのが2003年の10月ぐらい(今はほとんど書いてない)。ちなみに、このブログ「偽善劇場」をライブドアで書き始めたのが2005年の5月だから、はてなは1年半分のアドバンテージ。さらに
著書に書かれている、情報をオープンにするという近藤社長の考えに同意。
「はてな」の情報公開については、会議内容をmp3ファイルにして公開しているというのが有名。

巻末にある近藤社長のインタビューに、「何を決めたかはそれほど重要じゃなくて、どのようなプロセスで決めたかというのが重要なんだっていうのを感じた」とあった。そうなんだよね。連続性のある仕事において、誰が決めても大きく変な方向には流れない。けど、その決めたことの背景を知らないと文句を言いたくなるもんだ。こういうのはよくあること。
(なお、インタビューはCNETの記事にはなくて、書籍のみで存在。)

また、ブログがその人を表しているという考え方も面白い。
「はてな」での採用について、その人のブログを読むことを社長だけでなく、社員にも強制している。履歴書は一度も読まずに、採用してしまったということも多いようだ。履歴書は1日あれば書くことはできるけど、1年分のブログは1年という時間をかけないと書くことができない。だから、人を知るにはブログを読むということが効果的なんだろう。
将来、新卒の就職活動において、ブログを書いているということはある業界においては必須の条件やアピールポイントになっていくのかもしれない。
そう言えば俺らが就職活動していた頃は、「ホームページ作ってます」っていうのがアピールのポイントだったこともあったな。

情報共有とブログっていう観点で言うと。
我が家では夫婦揃ってブログを書いている。それがコミュニケーションの一つになっていると思う。もちろん、対面で会話をするというコミュニケーションも有効なのは理解している。けど、それも時と場合によるってのもあるでしょ。例えば、俺はもう独りよがり的にパソコンのヲタクな話をしたいんだけど、相手はそんなのを聴きたくないって場合あるじゃん。

自分の思っていることを文章に残しておくと、相手は好きな時間にそれを読めるから余計な衝突が起きないんじゃないかな。自分にとっても、喋りたいという欲求を文章にすることで、ストレス発散にもなる。

良書。星5つ。
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」と併せて読むのを強く薦める。
まだ年末でもないから気が早いけど、今年No.1の本って「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」かもしれないな。

少しは加筆があるようだけど、本質的な内容はCNETの記事から変更はない。
だから本屋に行くのが億劫な人は、記事を読んでみて。
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グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する  文春新書 (501)
既存のビジネスとそれを支えた価値観が次々と「破壊」されているのをご存じか?その担い手は検索エンジンの怪物・グーグル。強大な権力を手中に収め、神のごとく君臨する日も近い。


Web2.0の覇者(?)グーグル(google)を解説した本。

既存のものとは異なるビジネスモデルを独自展開するグーグルという企業について分かりやすく書かれている。特に既存ビジネスモデルの破壊や、検索キーワードを使用した広告収入モデルについて、具体的な例を挙げて丁寧に書いてある。
「google八分」や「政府の介入」等のようにgoogleの影のような部分も具体例を交えて書いてありバランスが良い。

ただ、「ウェブ進化論」や「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」を読了している自分には物足りなかった。ほとんど知っている内容だったから。

ただ、これらの本を読んでいない人には入門的なものとして薦めるよ。

最近のインターネットサービス事情に興味がある人は次の読み方を薦める。
まずこの本「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する」でgoogleの全体像をおおまかに掴む。その後「ウェブ進化論」でさらに詳しく理解を深めるのが良いと思う。もし、googleについてもっと知りたければ、「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」を読むという流れがいいのではないかな。

星は3つ。
空気のよみかた
空気が読めないと「バカ」になる。「場を白けさせない」「潮時を察する」など、職場で、人間関係で浮かないために、気くばり上手になる25の技術を紹介。あなたの「空気が読めない」ところ(欠点)がわかります!

自分でも「あ!俺、今空気読めてない」と思うことがある。と、同時に相手の空気の読めなさ加減にイラつくこともある。

この本に出てくる事例はあまりにもピンときすぎていて、まるで自分自身のことを言われているようだった。

会議が終わろうという雰囲気なのに、また話を始めるヤツっているよな。自分は資料をトントンってまとめたり、クロージングの言葉を発し終わった後なのにも係わらず。「例のあの件なんですけど・・・」とか。「このみんなの終わりたい空気を読んでくれよ。」と思ってしまう。

話の面白いところを先に持ってくるというのは、確かにある。時系列で並べたって、面白くないんだよね。自分でもよくやってしまう。

ニヤつきながら読めるよ。薄い本なので30分かからずに読める。
持ち運びにも便利なので、手軽に本を読みたいという人にお奨め。
星3つ。
岡野雅行 人のやらないことをやれ!―世界一の技術を誇る下町の金型プレス職人、その経営哲学と生き方指南
高度な技術を頼って小さな町工場に次々と人が訪れる。誰もマネのできないものをつくるから儲かる。しかしその成功の裏には、失敗を繰り返しつつも挑戦し続けた辛抱や、何より人付き合いを大切にするという商売の秘訣があった!

社長の伝記って感じかな。
痛くない注射針を開発したりしてテレビにもたくさん出ているようなんだけど、あまり学びとれるところはなかった。amazonの書評にもあったけど、何かを学び取ろうとしちゃいけないんだろうね。

江戸っ子ぽい著者の竹を割ったようなさっぱりした性格は、この文章からでも伝わってくる。

話があっちこっち飛ぶけど、それも愛嬌。かる〜く流して読むにはいいのかな。

星3つ。
1-4で完敗。

後半はグダグダのような気がした。
前半ロスタイムでロナウドに追いつかれたのが響いたか。

試合終了後、ピッチに寝転がっている中田英が印象的。
目には涙がみえた。

ちょっと感情的になってしまうが。
試合終了後のインタビューで「悔しい」と言いながら、うつむいてしまうのはどうして?
「悔しい」って、下を向くことじゃないでしょ。悲しい顔をすることじゃないでしょ。ほんとに「悔しい」んだったら、試合で、試合中プレイで出せばいいのに。

こういうインタビューであんな顔をするなんて、ただのポーズとしか見えない。


なんていうことを、試合後の選手インタビューを見て思ってしまった。

朝から暑苦しいゴーリキでした。
玉田のゴールに「よおーーっし!」と叫んでしまった。

ロスタイムのロナウドのゴールにはやられた。
テレビで観てても、フっと切れた感じがした。
中沢はついボールを見てしまい、ロナウドから目を離してしまった。
ロナウドは「あ、サイドか。パス来ねーな」ぐらいのやる気の無さだったのに。

今までの試合の中で一番見ごたえがある。

それにしても、川口のセーブは見ていて力がはいる。

朝。3:20。
起きたよ。

試合開始は4:00だ。
女はなぜ突然怒り出すのか?
今こそ知っておくべき女性の体と心の全て。「いやな男」といわせない女性の秘密を教えます。

男女の違いを説明している本。新しさは特に感じなかったけど、産めない・子供を産めるという生理的な違いや、狩猟に出かける・村に残るといった文化的(?)な違いを丁寧に説明しており、理解しやすかった。

空飛ぶグータン〜自分探しバラエティ〜」っていう番組観たことある?

この番組では女性3人がカフェに集まって、「今日は何しようか?」みたいにして始まる。この3人の女性は何を注文するかまったく決まらないんだよね。観ているこっちがイライラしちゃうぐらい。
あーでもない、こーでもないっていいながら、メニューを選ぶのは楽しいのは理解できる。けど、なんだっていいじゃん。って思ってしまう。

そんな女の「選べない現象」もこの本では解説している。「女は選ばれる性だから」というのが著者の主張。人間以外の動物はメスがオスを選ぶというフィメイル・チョイスだけど、人間は男が女を選ぶメイル・チョイスなんだって。これは子孫を残すという行為に端を発しているらしい。このあたりの記述は興味深い。

また、女がストレスに反応しやすくて、男が反応しにくいという例も興味深く読んだ。ストレスに反応しやすい分、ストレスの発散も柔軟に行えるというのが女。男は、ストレスへの反応が鈍いから、ストレスだと感じたときにはすでに危険な状態にあるとのこと。

大事なのは「男と女は違う」という当たり前のことを、常に意識する必要があるということだろう。どうも我々"男"というものは、女も同じ人間だから、男と同じだろうとついつい考え違いをしてしまう。

たまにはこういう本を読むのも良い。
星3つ。

空飛ぶグータンを観て、イライラする人にはお奨め。
"To be, or not to be, that is the question" 〔日本語訳:生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ ハムレットより〕

ブラジル戦の放送は朝の3:30から。

起きたままでいるか。
それとも、朝起きるか。

それが問題だ。

寝ないと次の日がつらいので、朝起きるかな。
起きられなかったらどうしよう。念のため、ビデオの予約をして早めに布団に入ることにしよう。

それにしても、品川は都会だ。
イチローの流儀
他人と同じ方向は見ない。「一生懸命」と自分で言わない。常に同じリズムで行動する…最も多くの試合を観てきた記者が綴る天才打者の流儀。大記録達成前の苦悩、スランプ脱出法、試合前の徹底した準備、未公開のオフの過ごし方、ドラマ出演の背景などあらゆる局面に密着。限りない進化の秘訣を解明する。

イチローに関する本は好きで、よく読んでいる。
この前は「イチロー頭脳」という本だったけど、今回は「イチローの流儀」という本。

著者の小西さんは、共同通信社のスポーツ担当の記者として、イチローを10年以上にわたって取材してきた人。そんな著者がイチローの言動や行動から、そのイチローの真実に近いところを描いている。

著書を通して思ったのは、イチローは野球が好きだということ。少しでも野球をうまくなりたいという純粋な気持ちが強いんだということだった。それは、イチロー頭脳」でも読み取れたけど、この本からも強烈に伝わってきた。

このように「うまくなりたい」という思いを持ち続けるのって難しいと思う。ある程度になると、自分はもう十分にうまいんだ、とか、もうベテランだなんて思いがちだと考えるから。何かを続けたり、成し遂げるには、このように純粋な「うまくなりたい」というのが大きなパワーになるんだろう。

同じ人間なんだけど、イチローと自分と比べて違うのは考え方かもしれない。イチローは考え方がポジティブなんだ。そのポジティブさはこの言葉に表れていると思う。「悪い玉を打たないのではなく、いい球が来たら打つ。同じことを言い換えているだけかもしれないが、この気持ちの違いは大きいと思う。」

同年代のイチロー。そんなイチローはブルーハーツが好きなんだそうだ。
特に好きなのは「未来は僕等の手の中」で、イチローが逆風に吹かれている時に聴いていたそうだ。

ブルーハーツといえば、中学時代にとてもハマった。カセットテープにダビングして、テープが擦り切れるんじゃないかっていうぐらい聴いたよ。しかも、初めて観たライブがブルーハーツだったりしたっけ。浦和の市民会館で前から2列目ぐらいで観たっていうのを思い出した。
ちなみに、俺が好きだったのは「人にやさしく」。"気〜〜〜が狂いそう〜〜"という出だしに衝撃を受けたのは今でも覚えている。

星4つ。
数あるイチローに関する書籍の中でもよくできた本だ。
「勝ち点シミュレータ」ってのがある。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/data/calculator/index.html

便利だ。
自分で難しい勝ち点計算をしなくていいね。
オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える
Jリーグ屈指の美しい攻撃サッカーはいかにして生まれたのか。ジェフ千葉を支えた名将が、秀抜な語録と激動の半生から日本人に伝えるメッセージ。

熱い!こういう本好きなんだよ。
スポーツに関する本は面白いか、面白くないかというのが明確に分かれるんだけど、これは前者。特にサッカーが好きならたまらないんじゃないかな。

オシム監督の語録だけを集めたのかと思いきや、そうではない。オシム監督の言葉と共に彼のサッカーに対する情熱や考え方、マネージメント術に触れることができる。

オシム監督も素晴らしいんだけど、同様に通訳も素晴らしいと思う。
通訳の間瀬さんの話は7章だけなんだけど、この人がいなければオシム監督の評価もここまで高くないのではないかと思った。というのも、単純に監督の発した言葉を日本語に翻訳するというだけでなく、監督の意図を絶対伝わるようにするという工夫しているから。
監督が言ったギャグは必ず笑わせるようにするとか、すごいことを言ったら「おお〜!」と選手に言わせるようにするとか。監督の空気を読んで、その場その場に対応している。通訳という枠を超えて、監督レベルの指導力まで身につけようとしている。

ちょっと早いけど時期の日本代表監督に、ベンゲル監督や岡田監督という選択肢もあるけど、このオシム監督もいいんじゃないかと思う。

星5つ。

参考:オシム語録
http://www.so-net.ne.jp/JEFUNITED/goroku/index.html
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
身近な出来事から「会計」がわかる!
スーパーの完売御礼でわかる「機会損失」と「決算書」
飲み会のワリカンでわかる「キャッシュ・フロー」
住宅街の高級フランス料理店でわかる「連結経営」
2着で満足する麻雀打ちでわかる「回転率」
商品だらけのお店でわかる「在庫」と「資金繰り」

ベストセラーになった本。今でも売れているんじゃないかな。

著書のテーマになっている「会計」は焦点が違うように思ったけど、楽しめた。

「会計とは物事を数値化し、過去と比較し、未来の意思決定に役立てるもの」というのが著者の言いたかったことだと思う。(←この言葉は出てこないけど、まとめるとこんな感じ)会計の知識は起業家だけでなく、家計にも役立つと著者は提案していた。

「なるほど〜」と面白かったのは、航空会社の50人に1人無料のキャンペーンの話。確かに100人に2人の割合で当たりがでる。ある程度均一の料金体系のエアチケットにおいて、全体から考えると2%引きという値段設定。(もちろん、ファーストクラスやビジネスクラスのクラス分けはあるけど)。1人1人に対してチケット料金を2%引きますよ、なんていうのはインパクトに欠けるけど、全体として2%引くという考え方で100人に2人無料にするというのは面白い。こういう例は数字のセンスを磨くのに役立つよ。
このようなキャンペーンは同時に人間の心理的な側面も絶妙に突いているんだろう。宝くじを買う人間の心理作用と似ているような気がする。

とはいうものの、大味感は否めない。
タイトルになっている「さおだけ屋はなぜ潰れないか」の回答も著者の仮定と推論の域を出ない。また、飲み会の幹事役をする人のキャッシュフローも的外れだと感じた。企業が利益を生み出すためにお金の回転をよくするというのは感覚的にもわかる。しかし、個人のお金の出入りが激しいことが良いとは感覚としてもズレていると思うから。むしろ、自転車操業的に危ないんじゃないかぐらい思ってしまって。

著書で採用されている文字フォントがが大きいく、1時間もかからずに読み終わることができる。
「なるほど〜」と思う箇所もあるし、ベストセラーということもあるし、一読をお奨めするよ。

星4つ。
あのPKで1失点は覚悟していた。さすが川口。
やはり、この男。大舞台には強い。

ワンダーボーイは健在。交代直後の守備、飛び出しは良かった。

次はブラジル。
勝ってくれぃ。

会社法入門
「会社法」は上場企業から中小企業まで三〇〇万社以上ある日本の企業の基本法だ。「株式会社」という仕組みが圧倒的に普及し、「コーポレート・ガバナンス」の重要性に対する認識が国際的に高まる中、会社をめぐる環境は激変している。新法制定の背景と内容をわかりやすくコンパクトに解説しながら、会社の未来を展望する。
<目次>
第1章 なぜ、いま新「会社法」か(世界に広がる「株式会社」なぜ、いま新「会社法」か ほか)
第2章 株式会社の機関(なぜ法は株式会社に機関を要求するのか株主総会とは何か ほか)
第3章 株式会社の資金調達(利害調整法としての会社法株式と資金調達 ほか)
第4章 設立、組織再編、事業再生(株式会社を設立するには自由度を増した組織再編 ほか)
第5章 会社法はどこへいくのか(ライブドアの衝撃これからのコーポレート・ガバナンス ほか)

岩波文庫。

これも、入門書なのか〜。入門書とはいいながらも難しかった。
この前に読んだ同じ岩波文庫の「憲法とは何か」よりは理解しやすかったとは思うけど。

ある程度の、会社法の知識がある人では無いと理解は難しいかもしれない。例えば、起業しようとしている人や起業した人、M&A等の実務を行っている人とか、そんな人が読むと理解しやすいと思う。

それでもこの本を通して、日本経済をどのように変えていこうとしているかという意志をおぼろげながら理解することができたかな??
理解できたというより、雰囲気を掴んだと言ったほうがいいぐらいのレベルだけど。

理解しやすかったのは5章の「会社法はどこへいくのか(ライブドアの衝撃・・・) のところ。こういう風にある程度の背景を理解していると、こういう本を読んでも理解できるね。
会社はだれのものか」を先に読むと、少しでも理解の手助けになる。この本でも引用されていた。

星3つ。
内容が高度で難しかった。
でも、会社員として、会社で働いている人は読んでおいて損はないと思う。


なんか、ピンときた記述。
取締役等は、広い裁量権を与えられ、事業経営に際しては原則として過失責任である。つまり、過失がなければ責任を負わない。経営にはリスクがつきものであり、過失がない場合にまで結果責任を負うのは適切ではないからである。ただし、内部統制システムを整備を整備する必要がある。整備していれば、仮に従業員による違法行為があったような場合でも取締役は個人責任は負わない。

破裂
医者の診断ミスで妻を傷つけられた元新聞記者の松野は、“医療過誤”をテーマにしたノンフィクション執筆を思いつく。大学病院の医局に勤務する若き麻酔科医・江崎の協力を得て、医師たちの過去の失敗“痛恨の症例”や被害患者の取材を開始した。その過程で、「父は手術の失敗で死んだのではないか」と疑念を抱く美貌の人妻・枝利子が、医学部のエリート助教授・香村を相手に裁判を起こす。が、病院内外の圧力により裁判は難航。その裏で医療を国で統制しようと目論む“厚生労働省のマキャベリ”佐久間が香村に接触を始める…。枝利子の裁判の行方は?権力に翻弄される江崎と松野の運命は?そして佐久間の企図する「プロジェクト天寿」とは?大学病院の実態を克明に描き、来る日本老人社会の究極の解決法まで提示する、医療ミステリーの傑作。

現代版の「白い巨塔」?

院内政治、医療ミスの疑いによる裁判等「白い巨塔」を思わせる要素が盛りだくさん。「白い巨塔」にはない、新しい要素として、厚生労働省の役人が絡んできたりする。

実を言うと「白い巨塔」は読んだことはなく、唐沢主演のドラマを観たことがあるだけなんだけどね〜。

裁判よりも、「プロジェクト天寿」に焦点を当てた方が良かったんじゃないかな。
院内政治や医療裁判のイベントは、どうしても「白い巨塔」と比較しちゃうので。とはいうものの、医療裁判シーンのやりとりは非常に面白かった。

エンターテイメントとして読むと面白い。
ラストの展開はなんとなく尻切れトンボ的な感じもじたかな。ちょっと消化不良だった。「なんとなく、そうだろうな〜。でも、そんな安易なオチじゃないだろう」と思っていたとおりになってしまったから。

星4つ。
https://mybooks.jp/

これは面白いサービス。
子供の記録をつけている人なんかは、こういうサービスで両親に配ったりするのもいいかもね。

これからこういうサービスがたくさん出てくるような気がする。
ただ、ちょっと値段は高めかも。
ディズニーが教える お客様を感動させる最高の方法
サービスこそディズニーのすべて――驚異の顧客満足度を誇るディズニーが、自身のCS手法「クオリティ・サービス・サイクル」を初めて解説。究極の満足を実現するための全テクニックをあますところなく紹介します。

ディズニーは自分が5つ星と評価したビジョナリー・カンパニーにも取り上げれれている優良企業だ。

そのディズニーのノウハウって、けっこう一般に知られている。例えば、徹底した顧客志向とか、ゲストやキャストといった考え方だとか。著書ではそういうノウハウが網羅的に記述してあった。
そういうのを現実の世界でまわすのが難しいんだよね。それを実践しているからディズニはディズニーであり続けられてるのだと思う。

でも、自分がこの本に求めていたのはそういうのじゃなくて、ディズニーが影で抱えている(と自分が感じている)改善の考え方や具体的な考え方だった。例えば、アトラクションを待つ長蛇の列に対する改善策は考えているのか、それともゲストに再来園を促すための戦略なのか。わがままな顧客や聞き分けの悪い顧客を満足するためにどのようなことをしているのか。
そういう自分が期待していたものの記述が少なかったのが残念。

本の内容とは関係ないんだけど。
「ディズニーランド(ディズニーシーも含む)は最初のデートでは行っていけない場所である」というのが持論。理由はアトラクションに長時間待たされるから。列に並んで待っている時間はとてもつらい。自分は会話をつなげるのが下手なので、「すごい人だね〜」とか「まだ待つんだね〜」というような話しかできないし。

星3つ。
ディズニーが好きな人にはお奨め。
以下のエントリが自分のモヤモヤを文章にしてくれている。

いったいどうすりゃいいのさ
http://www.h-yamaguchi.net/2006/06/post_a27f.html

この騒動を「政争の具」にしているからモヤモヤするんだな。
憲法とは何か
憲法は何のためにあるのか。立憲主義とはどういう考えなのか。憲法はわれわれに明るい未来を保障するどころか、ときに人々の生活や生命をも左右する「危険」な存在になりうる。改憲論議が高まりつつある現在、憲法にまつわる様々な誤解や幻想を指摘しながら、その本質についての冷静な考察をうながす「憲法再入門」。
<目次>
第1章 立憲主義の成立
第2章 冷戦の終結とリベラル・デモクラシーの勝利
第3章 立憲主義と民主主義
第4章 新しい権力分立?
第5章 憲法典の変化と憲法の変化
第6章 憲法改正の手続
終章 国境はなぜあるのか

憲法を理解するための入門書という位置づけだったんだけど、これが入門書なのか〜。
正直、全部理解することはできなかった。

用語からして難しかった。リベラル・デモクラシーとか、「憲法」という言葉がいつのまにか「憲法典」に変化したり。自分の少ない語彙ではなんとか読むのがやっといったところ。
また、ルソーの「社会契約論」やホッブスの「リヴァイアサン」といった、世界史の教科書に出てくる名著と呼ばれる本の概要をある程度理解していないと、ピンと来ないと思う。もちろん、これらの本を読んだことのない俺は理解できるはずもなく・・・こういう本は、大学生の時に読んでおくべきだったな。と、改めて思ってみたり。

なんとなく理解できたのは、第6章の「憲法改正の手続き」のところ。
この章では、昨今の憲法改正論議などをふまえた具体的な事例を挙げて、自分にも分かりやすく解説していた。

「各議院の総議員の三分の二以上の賛成」および「国民投票…の過半数の賛成」が必要だという、憲法改正のプロセスは変更しないほうが良い、というのが読後に考えたこと。
何年もかけて憲法改正の審議や日本に住んでいる自分達がちゃんと考える必要がある。憲法を変えるのか、変えないのか、変えるとしたら何を何にするのか、こういうのを何年もかけて吟味しなくてはいけない。

話は少しズレるけど、前回の衆議院総選挙は「郵政民営化」が争点だった。その結果、自民党の大勝。そんな自民党はなんでもできるんだよね。憲法改正のプロセスを変更することも可能。
条件にある「各議院の総議員の三分の二以上の賛成」および「国民投票…の過半数の賛成」というのも、"総議員の数"や"国民の過半数"の定義も曖昧。自民党がやりたいように定義していしまう可能性も否定はできない。

星3つ。自分には内容が難解だった。
ホリエモンや村上ファンドに関する経済に関する時事ネタは大好物なんだけど、この手の事件についてはどうしても感情的になってしまうので避けていた。

事件とは畠山容疑者の豪憲君殺害について。

殺害の動機は犯罪被害給付金だったのではないかという説(噂)がある。
犯罪被害給付金
かなりまとまった金額(320万円〜1573万円)を受け取ることができる制度。

娘も事故ではなく、畠山容疑者が殺害したのではないかという説だ。
この犯罪被害給付金は事故だと受け取れない。なので、しきりに事件性を煽っていた。やれ、テレビに出演したり、ビラを配ったり。
警察による事故の決定がなかなか覆らないので、連続犯罪をにおわせるために豪憲君をあやめたのではないか。。。

犯罪被害給付金なんていう制度は一般的に知られていないので、誰かが知恵をつけた?共犯者アリ?
警察は事故と発表しているから、なかなかその説を大っぴらにできない?

なんにせよ、嫌な事件だ。

川口能活。
日本代表のゴール前が似合う男。これほど似合う男はいないかもしれないと思った。

思い出すのは、マイアミの奇跡と呼ばれるアトランタオリンピックの対ブラジル戦。
今日の川口は神がかり的なセーブを繰り返した。

後半の39分の失点で、彼を責めることはできないだろう。

まだこれから。初戦が終わっただけ。
星取り勘定は厳しいが、次に期待。
無痛
見るだけですぐに症状がわかる二人の天才医師、「痛み」の感覚をまったく持たない男、別れた妻を執拗に追い回すストーカー、殺人容疑のまま施設を脱走した十四歳少女、そして刑事たちに立ちはだかる刑法39条―。神戸市内の閑静な住宅地で、これ以上ありえないほど凄惨な一家四人残虐殺害事件が起こった。凶器のハンマー他、Sサイズの帽子、LLサイズの靴痕跡など多くの遺留品があるにもかかわらず、捜査本部は具体的な犯人像を絞り込むことができなかった。そして八カ月後、精神障害児童施設に収容されている十四歳の少女が、あの事件の犯人は自分だと告白した、が…。

その人を見ただけで、患っている病気が分かるというキャラクタ設定は面白かった。その中に刑法39条や精神障害を絡めていく。

上のamazonのストーリー解説では、謎がいっぱいという感じなんだけど、謎という謎はそれほどなく「犯人は誰なんだよ」という感覚は薄かった。逆に、スピーディーな展開でミステリーをジェットコースター的に読ませる手腕はすごいと思う。
ラストはなんか次回に続くみたいな終わり方だったのが、納得いかなかったところ。

医療系のミステリーだと、最近読んだ「チームバチスタの栄光」が明るく読ませるので、そっちの方が好みだな〜。

星3つ。
米Google、表計算Webアプリケーション「Google Spreadsheets」ベータ版
 米Googleは6日、Webブラウザから利用できる表計算アプリケーション「Google Spreadsheets」を発表した。Googleの実験的技術を公開するサイト「Google Labs」で発表されたが、完全な一般公開ではなく、現時点では招待制となっている。メールアドレスを登録しておけば、先着順で招待状が送られてくることになっている。


のりちゃんから、無料のソフトの紹介よろしくとあったので。

無料ソフトと言っていいのかわからないけど、googleがWeb上で表計算を行うサービスの提供を開始した。
β版での開始だけど、面白いサービスだよ。
googleは以前、Web上でワープロすることができるベンチャー企業を買収しているんだよね。
(参照:Google、ブラウザでワープロ文書が作成できる「Writely」を買収

以前読んだ「ウェブ進化論」の言葉でいう「あちら側」では、確実にそのサービスの展開が勢いを増しているよ。

今、Web上で画像を編集できるサービスもあるし、近い将来は音楽や動画を編集できるようなサービスが提供されるだろう。

IT失敗学の研究―30のプロジェクト破綻例に学ぶ
情報システムを構築するプロジェクトは至るところで失敗が起こっており、同じようなことが繰り返されています。特に、ユーザー企業の経営者、情報システム部員、ベンダーのSEや経営者など、プロジェクトに関わる人々のエゴやメンツで企画や開発が進み、失敗しているケースが少なくありません。本書では、そうした「不条理」な事例を集め、事実を明らかにしました。その上で、「どこが問題だったのか」、「本来どうすべきであったか」をまとめています。さらに、各事例から問題の本質を抽出・分析し、解決の方向性を示しました。プロジェクトの失敗を繰り返さないために、CIO(最高情報責任者)からプロジェクト・マネジャ、システム・エンジニアまで知っておくべき必読の1冊です。

こういう業界にいるので、この手の本は読んでいる。

上のamazonの紹介文にもあるように、以下の3者の観点から失敗事例を挙げている。
・ユーザー企業の経営者
・情報システム部員
・ベンダーのSEや経営者

自分自身経験している事例もあるし、そのような経験から本書に載っている事例も容易にイメージできる。
プロジェクトの支援に入ったPMOが「べき論」を押し付けて、現場の報告資料が膨大になってしまい、かえってっ現場の負荷が増大し、プロジェクトが破綻した例。
明らかに時代に合わないシステムなのに、改善することは自分のやったことを否定することになる。なので、ユーザに不便を強いる例。

わかっていてもなかなかできない。けど、プロジェクトは理論では動いていかないのも事実だと思う。感情論がまかりとおってしまうことが往々にある。自分でも感情や根性で仕事を動かしてしまうことがあるから。

とはいうものの、本書にはSIerの視点が抜けている。プロジェクトマネージャーの能力不足について書かれていない。プロジェクトマネージャーによって、失敗するぷロジェクトもたくさんあると思う。

いくつかのプロジェクトを経験し、プロジェクトマネージャも何人か知っているけど、憧れるような人は2人だけ。

抜けている観点があるもののこういう失敗学的な本には、学ぶことが多いのも確か。

星4つ。

似たようなのだと、第一勧銀と富士銀行が合併してみずほ銀行になる時のシステム統合を描いた「システム障害はなぜ起きたか~みずほの教訓」も面白いよ。
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