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IT失敗学の研究―30のプロジェクト破綻例に学ぶ
情報システムを構築するプロジェクトは至るところで失敗が起こっており、同じようなことが繰り返されています。特に、ユーザー企業の経営者、情報システム部員、ベンダーのSEや経営者など、プロジェクトに関わる人々のエゴやメンツで企画や開発が進み、失敗しているケースが少なくありません。本書では、そうした「不条理」な事例を集め、事実を明らかにしました。その上で、「どこが問題だったのか」、「本来どうすべきであったか」をまとめています。さらに、各事例から問題の本質を抽出・分析し、解決の方向性を示しました。プロジェクトの失敗を繰り返さないために、CIO(最高情報責任者)からプロジェクト・マネジャ、システム・エンジニアまで知っておくべき必読の1冊です。

こういう業界にいるので、この手の本は読んでいる。

上のamazonの紹介文にもあるように、以下の3者の観点から失敗事例を挙げている。
・ユーザー企業の経営者
・情報システム部員
・ベンダーのSEや経営者

自分自身経験している事例もあるし、そのような経験から本書に載っている事例も容易にイメージできる。
プロジェクトの支援に入ったPMOが「べき論」を押し付けて、現場の報告資料が膨大になってしまい、かえってっ現場の負荷が増大し、プロジェクトが破綻した例。
明らかに時代に合わないシステムなのに、改善することは自分のやったことを否定することになる。なので、ユーザに不便を強いる例。

わかっていてもなかなかできない。けど、プロジェクトは理論では動いていかないのも事実だと思う。感情論がまかりとおってしまうことが往々にある。自分でも感情や根性で仕事を動かしてしまうことがあるから。

とはいうものの、本書にはSIerの視点が抜けている。プロジェクトマネージャーの能力不足について書かれていない。プロジェクトマネージャーによって、失敗するぷロジェクトもたくさんあると思う。

いくつかのプロジェクトを経験し、プロジェクトマネージャも何人か知っているけど、憧れるような人は2人だけ。

抜けている観点があるもののこういう失敗学的な本には、学ぶことが多いのも確か。

星4つ。

似たようなのだと、第一勧銀と富士銀行が合併してみずほ銀行になる時のシステム統合を描いた「システム障害はなぜ起きたか~みずほの教訓」も面白いよ。
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