読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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身近な出来事から「会計」がわかる!
スーパーの完売御礼でわかる「機会損失」と「決算書」
飲み会のワリカンでわかる「キャッシュ・フロー」
住宅街の高級フランス料理店でわかる「連結経営」
2着で満足する麻雀打ちでわかる「回転率」
商品だらけのお店でわかる「在庫」と「資金繰り」
ベストセラーになった本。今でも売れているんじゃないかな。
著書のテーマになっている「会計」は焦点が違うように思ったけど、楽しめた。
「会計とは物事を数値化し、過去と比較し、未来の意思決定に役立てるもの」というのが著者の言いたかったことだと思う。(←この言葉は出てこないけど、まとめるとこんな感じ)会計の知識は起業家だけでなく、家計にも役立つと著者は提案していた。
「なるほど〜」と面白かったのは、航空会社の50人に1人無料のキャンペーンの話。確かに100人に2人の割合で当たりがでる。ある程度均一の料金体系のエアチケットにおいて、全体から考えると2%引きという値段設定。(もちろん、ファーストクラスやビジネスクラスのクラス分けはあるけど)。1人1人に対してチケット料金を2%引きますよ、なんていうのはインパクトに欠けるけど、全体として2%引くという考え方で100人に2人無料にするというのは面白い。こういう例は数字のセンスを磨くのに役立つよ。
このようなキャンペーンは同時に人間の心理的な側面も絶妙に突いているんだろう。宝くじを買う人間の心理作用と似ているような気がする。
とはいうものの、大味感は否めない。
タイトルになっている「さおだけ屋はなぜ潰れないか」の回答も著者の仮定と推論の域を出ない。また、飲み会の幹事役をする人のキャッシュフローも的外れだと感じた。企業が利益を生み出すためにお金の回転をよくするというのは感覚的にもわかる。しかし、個人のお金の出入りが激しいことが良いとは感覚としてもズレていると思うから。むしろ、自転車操業的に危ないんじゃないかぐらい思ってしまって。
著書で採用されている文字フォントがが大きいく、1時間もかからずに読み終わることができる。
「なるほど〜」と思う箇所もあるし、ベストセラーということもあるし、一読をお奨めするよ。
星4つ。
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