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せんせいの毎日はありがとうに満ちている、そして訪れる、さようなら。
小説みたいな瀬尾まいこの毎日。「僕は先生のことを愛しています。今度のテストで100点取るので結婚してください」
辞めてやるって思うことも時々あるけれど、せんせいの毎日はそれ以上の感動がいっぱい。
小説家・瀬尾まいこがデビュー直後から3年半にわたって書き綴ったエッセイ集。
「卵の緒(星4)」、「温室デイズ(星5)」とか映画化された「幸福の食卓」を書いた著者のエッセーだ。
著者の作品は好感を持って読んでいる。
京都の中学で2年生と3年生の担任を勤めた頃の話がメイン。
観察眼なんだと思った。そして、著者の感受性が素晴らしい小説を生み出したのだろう。
愛を持った目で自分の生徒を見ているから、良いクラス運営もできたのだと思う。
そして、この本からは著者のポジティブさが溢れている。
エッセー1つ1つが「嫌なこともあるけど、それでもやっぱり好き」のように締めくくられている。
意図的にポジティブさを出しているのかもしれないけど、ここまで徹底的にやられると気持ちが良い。
人はあらゆる側面を持った多面的な存在で、著者はそれを意識的にも無意識的にも肯定しているんだろう。
星4つ。
読むと、チョッピリ元気になる。
1つのエッセーが短いので、読みやすい。合間の時間に読むのが良いだろう。