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奇跡のような出会いから、清瀬灰二と蔵原走は無謀にも陸上とかけ離れていた者たちと箱根駅伝に挑む。それぞれの「頂上」めざして…。長距離を走る(=生きる)ために必要な真の「強さ」を謳いあげた、超ストレートな青春小説。amazonの紹介
この本は読むべし。べし。べし!
文句無く星5つだ。一気に読んでしまった。
この前読んだ著者の作品は「まほろ駅前多田便利」だった。この本のキャラクター設定が自分の好きな感じだったので、「風が強く吹いている」を何気なく図書館で借りてきた。
会社へ行く電車の中で読み始めたら、ドップリとハマってしまった。ところどころ、涙を流しつつ、鼻水も同時に流れてきたりして。
「強さ」って何なんだろう?とか考えたり。
かっこいいなーと思ったセリフ。
「じゃあおまえら、いずれ死ぬからって生きるのやめんのかよ」
「『好きなら走れ』以上。」
青春小説とあるけど、どちらかというとスポコンもの。ストーリー展開はオーソドックスで、漫画でもよく見かける話の筋。だから、こういうのが苦手な人もいるだろう。
駅伝を走る10人のキャラクタの描き方が巧みだ。男同士の友情とか、チームスポーツの"絆"のようなものも描くのが上手だと感じた。
伊坂幸太郎の著書「砂漠」が好きなら、気に入ると思う。「まほろ駅前多田便利」で直木賞を受賞した著者だけど、本作「風が強く吹いている」の方が断然好み。
ドラマや映画の原作にもなりそう。