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身近で切実な、でも人によっては「そんなことは自分で考えろ!」といわれそうな、仕事とお金に関する相談や悩みに、村上龍が優しく答えます。村上龍が知識と情報と想像力を総動員して導き出した回答は、どれも秀逸で、誰もが唸ってしまいます。
月刊『SAY』での好評連載、待望の単行本化です!
女性誌に連載された「お悩み相談」の書籍化のようだ。
村上龍って、こういうことにちゃんと答えるんだなー。男の自分からすると、どうでもいいような質問にもちゃんと答えている。その答えはオブラートに包みながらも的確だと感じるし、分からないことはわからないとしているところが潔くて良い。
「デートで男が奢ってくれません。男が弱くなったと思いませんか?」 というような悩み(確かこんな内容の悩み)にも、「それはあなたに魅力がないからではないですか?」と答えている。
また、確かにそうだと納得してしまったのは。
「安っぽい服しか買えないので、モテません」みたいな悩みには、「男性は女性の着ている服の値段なんて見てません。」というもの。確かにそのとおり。なんとなく、高そうだなとは思うものの、その服がいくらで、時計がいくらで、靴がいくらでなんて判断してないよ。
現代社会の本質的なことにも言及していた。
バイトの女性が「親からはちゃんと正社員になれと言われるが、正社員の良さがわからない」という悩み。「残念ながら現状の法律・制度では、正社員のほうが圧倒的に有利です。このことは事実なので、認めないと判断が狂います。」と。
フリーター、派遣社員、契約社員のような雇用の多様化が進んでいる。そんな中でも正社員は左記で挙げた雇用形態と比較すると有利だと思う。保険とか年金を考えると、ほんとそう思う。
話は逸れるけど、朝日新聞の社会欄近辺に連載している雇用に関する連載コラムは、面白いとは思うがちょっと煽りすぎだと思うが、いかが?ああいう記事は、AERAの方がいいんじゃないかな。
面白かった。星4つ。