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読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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一生に一度、ちっぽけな家族に起こった奇蹟
スーパースターのような存在だった兄は、ある事故に巻き込まれ、自殺した。誰もが振り向く超美形の妹は、兄の死後、内に籠もった。母も過食と飲酒に溺れた。僕も実家を離れ東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから「サクラ」となづけられた年老いた犬が一匹だけ――。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、何かに衝き動かされるように、年末年始を一緒に過ごしたいとせがむ恋人を置き去りにして、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には、スーパーのチラシの裏の余白に微弱な筆圧で書かれた家出した父からの手紙が握られていた――。

久しぶりに読んだ女性作家の作品。
最近、奥田英郎や伊坂幸太郎を好んで読んでたので、たまには趣向を変えてみるかと思って読んでみた。
うろ覚えなんだけど、「王様のブランチ」で紹介されていたような気が。。。
amazonの評価は十人十色だね。

確かに詰め込み過ぎの感はあるけど、こういう綺麗な話は好き。
「世界の中心で愛をさけぶ」や「いま会いにゆきます」を読んで泣きそうになった自分としては、こういう温かくて綺麗な文体の作品に心を惹かれるわけです。

泣きそうになったのは「性」について語る部分。
中盤あたりにお母さんが話して、終盤に妹がそれを受けて展開する場面があるんだけど、その表現の仕方は心を大きく動かされた。


好き嫌いがハッキリと別れる作品だと思う。
興味あったら、読んでみて。
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