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とりあえず、この本についても書いておこう。
House DJのみならず、Houseダンサーもマスト・バイな1冊。
絶版になっているHouse Legendのディスクレビューを丸ごと1冊にしたような本。
本書では90年代を「ハウス黄金期」と位置づけている。確かに、この時期は良質なハウスミュージックが量産されていたと思う。自分がハウスという音楽にハマったのも、この時代をリアルに体験したからだ。 「ハウス黄金期」と位置づけているが、その言葉前に「最初の」と付けて「最初のハウス黄金期」とるので、これから第2、第3の「ハウス黄金期」が来ることを期待しているのだろう。
「ハウス黄金期」に掲載されているのは自分が所有している盤が多い。House Legendに掲載されていないで、「この曲もいいんだけどな~」と思っていた曲も掲載されていた。例えば、Loni ClarkのRushing。これ、ほんと大好き。空耳的にRushingが「ワッショイ」と聞こえる曲。MOOD ? SWINGがremixしたdubバージョンは、ずーっと「Rushing、Rushing、Rushing・・・」とループするので、クラブでプレイされると「ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ・・・」と尿太郎達と騒いでいたのを思い出した。
あと、Size 9のI'm Readey。この曲も入っているのが嬉しい。ハウスのテンポからロービートのブレイクビーツに変化し、その後ピッチが徐々に上がり「これでもか!」と言わんばかりにドラムロールが延々と続く、なんともしつこい楽曲。解放されそうでされない、「じらされ感」は今でも記憶に鮮明だ。
この「ハウス黄金期」の章では、US HOUSEの節、DEF MIXの節、Masters At Workの節、ハードハウスの節と、分かれて記述されている。地域、作り手、ジャンルといった別の角度からの分類なので、これらを並列にするのはどうかと思うんだけど、ハウスという曖昧なカテゴリーは分類に苦労するのだろう。
2000枚もの盤が収録されている本書なんだけど、残念なことに「え?どうして、この曲入ってないの?」というのもある。
例えば、3章には日本人クリエイターの作品が掲載されているんだけど、その中にはJazztronikのアルバム「Cannibal Rock」は載っている。しかし、ハウサーの大好きな「SAMURAI」は無いんだ。「Cannibal Rock」を入れるなら、「SAMURAI」も必須でしょ。 YUKIのJOYは載ってたけど、A.K.のSay that you love meは載ってない。他には、Agora RhythmやStudio Apartmentの記述もなかった。Agora RhythmのNew HopeやStudio ApartmentのFlightは載っていていいと思うんだけどな。
購入した本なので、興味ある人は貸しまっせ。
もちろん、星5つ。家宝になります。