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テレビでもよく見かける経済アナリストの著者が書いた本だ。よく見かけるといっても、その手の番組はほとんど観ないので、本を通してしかその主張を知らない。あ、たまに早く起きて、「がっちりマンデー」に出てるのを観るぐらいかな。
他の作品では「年収300万円時代を生き抜く経済学」が有名。
だいたい1つの単元で2~3ページぐらいで、経済の事柄を説明している。
何の気なしに手にとって読んでみたんだけど、けっこう自分と同じような感覚だったりというのがあって面白かった。もちろん、まるっきり反対の感覚や考え方というのもあったけど、自分とは違う視点から物事を見ていて、考えさせられたりした。
特に以下の質問の答えは面白かった。
「Q37少子化傾向はなぜ良くないの?」、「Q45 結婚したほうが得なことってあるの?」、「Q48 家は買ったほうがいいの?借りた方がいいの?」
経済に対する著者の考えのベースにあるのは、「デフレは良くない」ということだろう。自分自身、デフレがなぜ良くないことなのかというのがわからなかったけど、この本を読んで少し分かった気がした。経済が縮退していく原因になるから、よくないのだ。
また、興味深く読んだのは「国の借金が膨らんで、将来がやばい」というネガティブキャンペーンに対する批判だ。この本では、実は日本の借金は世界と比較しても大きくないと主張している。この観点は面白かった。
以前読んだ本「ニッポン、ほんとに格差社会?」と異なる主張で、どちらが正しいか、どちらも正しいのか、それともどちらも間違っているのか。もう少し、自分なりに勉強する必要があるな。
星4つ。
けっこう刺激の多い本だった。