読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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本書は、一般のビジネスパーソンや学生の皆さんのために、分かりやすくWeb2.0を解説しています。Web2.0という新しいWebの環境と、そこに至るまでの歴史的な背景をまず説明し、そのうえで技術要素や事業のケーススタディを紹介しています。
今のWeb界や技術動向を簡単に解説している本だと思う。
具体的に提供されているサービスにも言及されているので、「Web2.0」という曖昧な言葉を理解するのに大きく役立つと思う。
技術的には自分の知らない言葉がいくつかあったし、新しく知ったサービスなんかもあった。
知らなかった言葉は「マイクロフォーマット」「ストラクチャード・ブロギング」。
そして初めて知ったサービスは「テクノラティ」
これらの言葉からわかるのは、いかに検索されやすいようにするかという、Web界の動きだろう。検索されるということは、その記事が有効活用されやすくなるということ。今までのWeb1.0では埋もれてしまっていた価値の高い記事でも、検索エンジンにヒットされるとその記事を有効活用できるようになる。
「マイクロフォーマット」「ストラクチャード・ブロギング」は記事を書く時に、より検索しやすい形式で記事を発信しましょうという情報発信者側の技術。一方、「テクノラティ」はその発信された記事をできるだけ、速く・正確に・的確に検索できるようにしましょうという、情報を受ける側のサービスだと感じた。
そういえば、タグ機能が自分の使用しているlivedoor blogサービスで実装された。これも検索を目的にした分類だ。このタグ機能は使ってはいるけど、自分でタグを入れるのが面倒だと感じて、使い勝手はまだ改良の余地があると感じている。できれば、書いた記事を解釈して、自動的にタグを付けてくれりと便利だと思うし、記事を読んだ人が勝手にタグを付けることができるという機能があればより双方向に記事が活用されると思う。
話は変わるけど。「イントラネットってなんだよ。社内にある情報っていったって、技術的な情報なんて社内に閉じないほうがいいんじゃないの?職場内のブログって言ったって機密情報が載るわけではないしインターネットに公開した方が有効じゃん。」って最近思ってる。
もちろん、顧客情報や個人情報は外部に流出してはいけない。また、インサイダーになるような情報も公開してはまずいだろう。しかし、技術的な「こんな製品にはこんなことができます。」とか「こんな製品の組み合わせで性能があがります」とか「こんなプログラムを書くとセキュリティ的に危険です」とかっていう情報は、社内に閉じないで広く公開した方がいいんじゃないかと思っている。こんなのをかたくなに社内に持っていたって、他者との技術的なアドバンテージになんてならないよとすら思っている。
そんな考えも、この本には書いてあった。
それは、サン・マイクロシステムズの社長ジョナサン・シュワルツの言葉だ。
「Intranets are an anachronism. They're gonna die, it's just a matter of time」
日本語にすると、「イントラネットは時代遅れだ。廃れていくだろう(dieだから滅亡すると訳してもいいかも)。ただ時間の問題だ」。う〜ん。心強い。
他にはiPodとiTunesのビジネスモデルにも言及しており、興味深い内容が多い。
でも「ウェブ進化論」は読んでおかないと、理解は中途半端になるかな。ほんと、「ウェブ進化論」は自分にとって2006年を代表する本になりそうだ。
ゴーリキは「ウェブ進化論」の信者っぽいけど、そんなことは無いよ。Webの現状やこれからの10年を予測したりするには欠かせない本だと思うだけ。良くも悪くも、ね。
星4つ。
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