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「楽しく読める会計本」は最近、多く出ているが、その中でも特に経営者の視点を強調した1冊。小説仕立てで、父親の急逝でアパレル会社を継いだ社長令嬢が、コンサルタントから会計の手ほどきを受けて経営を再建。最後には自分を陥れようと古参社員がたくらんだ“数字のワナ”を見破る。
「会計数値は近似値を表しているものであり、その数値の本質を追求することが大切」という著者のメッセージは伝わった。数字を鵜呑みにするのではなく、なぜそうなったかその裏の裏を読み取ることが大事なのだろう。
また、終わりの章にあった粉飾決算についての記述は興味深かった。在庫調整などの粉飾決算を一度してしまうと、継続的にしなければならなくなるという負のスパイラルに陥ってしまう。
また、日産のカルロス・ゴーンによる業績のV字回復も粉飾スレスレだったのではないかという指摘は面白かったなー。確かに、日産の復活やゴーンという救世主を強烈にイメージづけるためにも損失を前倒しして出来る限り業績を落として、次年度は前倒しした損失から脱却しての利益増はある意味「騙し画」的だと感じた。
入門書という位置づけのためか、解説が少ないのが残念だった。
ただ、全体的にちょっと引き気味に読んだのは確か。ほとんど飛ばし読みだったかも。
というのも、名著「ザ・ゴール」に似てるから。というより、そのものじゃないの?コンサルタントの助言を仰ぎながら会社を変えていくというストーリー展開とか。
後半の粉飾決算のところだけ読めばよいと思う。
星3つ。
ビジネスマンなら、以下の4冊はマストだと思う。自分もかなりの影響を受けている。仕事をしていく中で、TOCの概念を知っていると知らないとでは大きく違う。
時間が無ければザ・ゴールだけでも。
これ系でmust readだと思う4冊。
ザ・ゴール
ザ・ゴール2
クリティカルチェーン
チェンジ・ザ・ルール