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先日の「死神の精度」に引き続き、連続で伊坂幸太郎の作品を読み終わった。

これは面白いよ。
文句なしで星5つ。

「死神の精度」「アヒルと鴨のコインロッカー」「重力ピエロ」のようなダークな部分はほとんどなく、能天気な大学生の物語になっている。
「陽気なギャングが地球を回す」を面白いと思った人は気に入ると思う。

登場人物がとにかく魅力的。
麻雀の四風牌にちなんで、北村、南、東堂、西嶋、そして鳥井の男女5人が繰り広げる青春もの。
北村は、いつもの伊坂氏の主人公と同じタイプで温度の低い、ちっとも面白味のない奴。
南は、大人しい超能力女。
東堂は、笑わない冷めた美女。
鳥井は、ぎゃははと笑う合コン男。
そして西嶋に至っては、すぐ政治の話を出してくる鬱陶しいヤツ。

でもそんな西嶋が好き。世界平和を願って、麻雀でもつねに「平和(ピンフと読む麻雀の役)」であがろうとする。
字が同じだから平和を作り続けるっていう考えが面白いよ。

物語の展開にハラハラさせられたり、ちょっとホロっときたり。
こんな大学生活をもう一度やりたい。
学生時代を思い出しちゃったよ。

もちろん伊坂幸太郎特有の時間軸を狂わせる要素もあるし、西嶋の過去に関係している人物はチルドレンに出てくるあの人を思わせるような展開もあるし。


西嶋が発した好きなセリフ。合コンの場で酔っ払いながらの場面。
「目の前の人間を救えない人が、もっとでかいことで助けられるわけないじゃないですか。歴史なんて糞くらえですよ。目の前の危機を救えばいいじゃないですか。今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ」

これは全くもって俺の想像なんだけど、西嶋のモデルってサンボマスターのボーカルである山口隆なんじゃないかな。

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