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読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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図書館で借りてきた以下の本は貸し出し期限内に読みきれなくて、残念ながら返却。
また機会を見つけて借りてこないと。
・野球の国
・マドンナ
・泳いで帰れ

今日読み終わったのは「死神の精度/伊坂幸太郎」。
今回の直木賞のエントリー作品。

クールな死神を主人公とする以下の6編の構成です。彼が担当する人間は8日目に死ぬ運命にあり、それで「可」なのか、それとも死を「見送る」べきか、を判断するのが仕事です。
1. 死神の精度:企業のクレーマー担当係の女性
2. 死神と藤田:筋を通すやくざ
3. 吹雪に死神:吹雪の山荘に集まった人々
4. 恋愛で死神:イケメンでシャイなブティック店員
5. 旅路を死神:人を刺し殺した若者
6. 死神対老女:センスの良い70歳の美容師


著者の特徴として時間軸を飛躍というのが挙げられると思う。
「時間軸の飛躍」って俺が勝手に作った言葉だけど、時間が正しく流れているようにみえて、実は過去の出来事だったり、ものすごく遠い未来の話をしていたり、読者の時間軸を狂わせるのが上手だということ。
本書の中でも最後の編においては時間軸は狂わされるし、それぞれの編での伏線みたいなのがきれいにつながるしでとても秀逸だと思う。

けど、東野圭吾の「ある閉ざされた雪の山荘で」を思わせるんだけど物足りないのもあったりて、「どうなのよ、これ?」と思わされる編もあったことは事実。

評価は星4つ。

普通の作者なら当然星5つなんだけど、伊坂幸太郎はどうしても期待してしまって、その期待をわずかながら下回ったと感じたので。


いいなと思った台詞。
「最高ではないけれど、最悪じゃない、そういうのってあるじゃないですか」

「ちょっとした微妙な嘘は、誤りに近いんだってば」
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