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「時間とは何だろうか?」という問題について、認知科学やその一分野である心理学による試みの成果を紹介。ジャーナリスト・池上彰と、「時間学」研究者・一川誠が、子供と大人が感じる「時間の錯覚」の謎に迫る。
アインシュタインの相対性理論を分かりやすく書いているのかと期待して手に取った本。
けど、残念ながら内容は違っていた。
タイトルの通り「大人になると時間の経過を早く感じる」理由を述べている。その理由を述べる中、時間とは何かというのを多方面から述べられていて面白い。対談形式なので、話があちらこちらに飛ぶものの、難しい話を優しく解説してくれている。
おれ、けっこう、こういう「時間」のジャンルの本は好きなんだよね。
なぜ、大人になると時間の経過を早く感じるかという問いの答えは、「子供に比べると、新陳代謝が落ちたから」というもの。新陳代謝量が体内時間をつかさどっているんだって。大人になると新陳代謝量が落ちるので、自分の中の時間は遅くなる。相対的に物理的な時間を早く感じるというわけ。
これだけ読むと納得しがたいとは思うけど、本書では多方面から分かりやすく述べられている。
それを知ってどうするってわけではないけど、知的好奇心が刺激される。いわゆるトリビア的な本として読むと面白いと思う。
交通事故で死ぬ間際に走馬灯のように記憶が蘇るというような現象を、バンジージャンプから飛び降りることで極限状態を作り出して、どれくらいの情報を脳が処理できるかという実験をやっている人もいるみたい。
星3つ。