読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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横山秀夫を読んだのはこれで3冊目。
1冊目が「半落ち」、2冊目が「臨場」そして3冊目がこの「クライマーズ・ハイ」。
話題になったようで今は文庫でも発売されており、手にとってみた。
日航機墜落の事故がメインのストーリーになっていて、それに同僚の安西とのクライミングの話が混ざってくる。
実際に体験したことを記述しているようなので、表現がとてもリアル。
確かに面白いことは面白いんだけど、最終的に著者が何を伝えたかったのかがわからなかった。
思い切って言うと、「クライマーズ・ハイ」のタイトルになっているクライミングの話は必要ない。
同僚の安西の話がメインの日航機墜落の事故をボカしてしまっていたように思えたから。
安西は早い段階で植物状態になってしまうんだけど、日航機墜落と植物状態の安西がまったく結びつかない。
日航機墜落の話だけで、物語を進めた方が緊迫感を持続できて良かったと思う。
3冊を読んでだけど、この人が書くのって、面子の話だったり、プライドの話だったり、仕事に命をかける話だったり、切った張ったの話が多い。
興味の無いメンタリティなので、どうも冷めた読み方をしてしまう。
85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く。
北関東新聞の記者・悠木は、同僚の安西と谷川岳衝立岩に登る予定だったが、御巣鷹山の日航機墜落事故発生で約束を果たせなくなる。一方、1人で山に向かったはずの安西は、なぜか歓楽街でクモ膜下出血で倒れ、病院でも意識は戻らぬままであった。地方新聞を直撃した未曾有の大事故の中、全権デスクとなった悠木は上司と後輩記者の間で翻弄されながら、安西が何をしていたのかを知る――。 実際に事故を取材した記者時代の体験を生かし、濃密な数日間を描き切った、著者の新境地とも言うべき力作。
若き日、著者は上毛新聞の記者として御巣鷹山の日航機事故の 現場を取材しました。18年という長い時を経て初めて、その壮絶な体験は、 感動にあふれた壮大な長編小説として結実しました。それが本作品です。
――記録でも記憶でもないものを書くために、18年の歳月が必要だった。
横山秀夫
自分に合う著者、合わない著者っていると思うんだけど、どちらかというと合わない部類。
好きか嫌いかだと、好きなんだけど合わない。←矛盾してるな。
話は面白いんだけど、ラストの展開が期待を裏切られることが多くて。
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