読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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なぜ、もっと早くに出会わなかったのだろう――携帯サイトで知り合った女性を殺害した一人の男。再び彼は別の女性と共に逃避行に及ぶ。二人は互いの姿に何を見たのか? 残された家族や友人たちの思い、そして、揺れ動く二人の純愛劇。一つの事件の背景にある、様々な関係者たちの感情を静謐な筆致で描いた渾身の傑作長編。
著者の作品は自分に合わない作品が多かった。「パーク・ライフ」はなにかの賞をとったという前評判で読んだのだが全く意味が分からなかった。「東京湾景」も話題になった作品なのだが、面白さがわからなかった。
3度目の正直でこの作品を読んだのだが、これまでの著者に対する認識を改めるものだった。
どこかにあるような話しだし、人物の描き方もどこかで読んだような感じなのだけど、ストーリー的にはぐいぐいと引き込まれたし、面白かった。
全体的に奥田英朗の「悪意」とか「邪魔」に似ているような感じだったかな。
章のタイトルが良いアクセントになっていると思う。「1章 彼女は誰に会いたかったか?」とか「第3章 彼女は誰に出会ったか?」とか。最終章が「私が出会った悪人」だ。
ただ、この最後の章で、大きなどんでん返しを期待してしまった。登場人物の中で、影の支配者みたいなのがいると期待したのだが、、、。
星4つ。
ミステリーやサスペンス好きなら。
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