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夜市
大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたというのだが―。


第12回日本ホラー小説大賞受賞作というので、手に取った本。

"自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った主人公が弟を買い戻すために夜市を訪れた"という設定で、「うわっ。苦手なファンタジーもの?」と思いながら読んだらハマっていった。

ハマったのはその世界観。なんとも不思議な世界観なんだ。

人攫い(「ひとさらい」と読む)のような妖怪が出てくるので、ハリー・ポッターのようなファンタジー風でもあるんだけど、アドベンチャー的でもある。
なんとなく、映画「千と千尋の神隠し」っぽい感じ。あれも、「顔なし」とか不思議なキャラクターが出てきたよね?

「うほっ!そう来るか〜」といった驚きのストーリー展開もあり、心理描写も巧み。
映画になりそうな感じがする。

こういうのがホラーというジャンルなのかな?
「怖い」という感情は無かった。

星4つ。
他に「風の古道」という短編がおさめられている。
こちらも面白く読めた。
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