読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。
じたくにお借りした本。
荻原浩は自分との相性が良くて「僕たちの戦争」「明日の記憶」、「四度目の氷河期」はどれも楽しく読んだ。そして、これが彼の著者のなかで4番目に読んだ本だ。
噂の出所はどこなのか、その噂はいつから流布しはじめたのか、犯人はいったい誰なのかと、どんどん読ませるのはさすが。
ネタバレになるから詳しくは避けるけど、途中ぐらいで犯人は誰であるかだいたい想像はついてしまう。謎ときを楽しむミステリーとして読むのはやめたほうがよいだろう。サイコ・サスペンスの「サイコ」は言いすぎだと思うけど、サスペンスとして読むととても面白い。
「衝撃のラスト1行に瞠目」なんてキャッチコピーがあるようだけど、あれは著者の洒落みたいなものだと思ったけどなー。もちろん、あの1行の意味はわかるよ。
星4つ。
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