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東京地検特操部、中坊公平率いる「住管機構」。ふたつの「絶対正義」と徹底対決した二人の弁護士の挫折と栄光。

検事っていうと、キムタクが出演したドラマ「HERO」を思い出す。
この本はその検事という職種の人たちの中でもエリートと呼ばれる、東京地検特捜部をメインに書いたルポ。
ライブドアの家宅捜索に踏み切ったのもこの東京地検特捜部だった。その関連で手に取った本。

怖いと感じると同時に考えさせられた。「国策捜査」っていうのがキーワードだと思う。
『こいつはちょっとお灸を据えてやらなきゃいかんな』と思う相手に対して、検索が罪を作り上げる現実が丹念に描かれていたから。この本では、オウム真理教裁判の主任弁護人・安田好弘がその対象だった。
この安田弁護士はとても優秀だったようだ。検察がオウム真理教は麻原を頂点とした厳格な組織があったと主張したのに対し、安田弁護士は麻原は指導者としての立場にいたけどそのような組織は存在していないと実証を交えて論破したみたい。オウム真理教の幹部を早く重刑にしたい検察は、手を焼いていた安田弁護士に対する罪をでっちあげて身柄を拘束していく。

「でっち上げる」という表現は著書の中では使っていないけど、検察が絵を描いて、その絵に沿った証拠のみを裁判所に提出して罪を作り上げようとしていく。ラストで安田弁護団が検察の都合の良い証拠の裏を突いていく過程がとてもスリリングで面白い。

ライブドアの場合だって、そうやってありもしない罪をでっち上げられたのかもしれないと思った。ホリエモンは敵が多いから。テレビや新聞でライブドアの不正が色々と報道されているけど、検察の正式なプレスリリースって無いんだよね。メディア各社は独自の情報網で書いているんだろうけど、いわゆる情報操作ってヤツがなされているのかもしれない。

星は4つ。先日読んだ「真相 ライブドアvsフジ 日本を揺るがせた70日」と合わせて読むと良い。
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