読書の記録がメイン。後は、つぶやき的な記録。
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元OLの売れっ子占い師、ルイーズ吉田は大忙し! ある日、物事の終末が見えるという大学生の武田君が現れる。ルイーズにもおわりの兆候が見えると言い出して…。表題作ほか3編を収録した連作短編集。
著者独特の表現やストーリー展開。なんか、ほんわかとした雰囲気が好き。同じ女性作家だけど、林真理子とはずいぶんと雰囲気が違うよ。著書である「たまごの緒」や「温室デイズ」もそうであるように、この作品も未来への希望みたいなのが読み取れる。
この短編集で好きなのは、「ニベア」という作品。お母さんしか受け入れられない少年のために、お父さんが女装をしてお母さんに変身する。そのお父さんを、気遣う少年。そんな少年が主人公である占い師ルイーズ吉田に「お父さんとお母さんのどっちにするか」を尋ねるというストーリー。
少年はお父さんを思うからこそ、女装はしなくてもいいとは言えない。そして、お父さんも息子のためを思って女装をやめることができない。
普通ならありえないような設定だけど、違和感なく展開させていく。
星4つ。
短編なので、1編20分ぐらいで読める。お薦め。
最近の自分の傾向として、好きな作家。
- 伊坂幸太郎
- 東野圭吾
- 奥田英郎
- 瀬尾まいこ
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